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福岡グルメ・観光

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個人的な福岡のおすすめグルメと観光スポットを紹介しています
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#ご当地グルメ

「キリンビール福岡工場」見学記

「ビールは鮮度が命」ということもあって、大手4メーカは全国にビール工場を持っています。九州にもアサヒ・サッポロ・サントリー・キリンの工場があり、いずれも見学が可能。3工場はすでに制覇していたのですが、このたび最後の「キリンビール福岡工場」へ行ってきました。 まずは予約。見学ツアーは約1時間。曜日によって違いますが、1日4回~8回ほど開催。3か月前から予約できますが、自分の場合は平日を予定していましたので、3日前に1名で予約。思いついてすぐ行けるのも魅力です。 ツアーの最後

うどんの適正価格はいくら?

ラーメン一杯の適正価格はいくらか、ということがよく議論されます。高級志向の店と庶民派の店では違いますし、大都市と地方都市でもテナント料や人件費などを考えれば、価格に開きがあるのは当然でしょう。 福岡では以前はワンコイン(500円)以内じゃなきゃ食べないという方もチラホラおられましたが、最近はなかなか厳しいでしょうね。福岡の庶民派代表格「丸星ラーメン」で、とんこつ一杯550円。 福岡発祥の高級志向ラーメンチェーンと言えば、「一蘭」と「一風堂」。前者の福岡本店では、とんこつ一

好きな刺身はなんですか?

回転寿司が当たり前の現代と違い、子供の頃はお寿司は特別な時に食べるもので、食べることができるネタも限られていました。蒸し海老とか蛸、玉子、巻き寿司と稲荷ぐらいでしたかね。刺身は「大人の食べ物」というイメージ。 大学の頃はよく居酒屋「天狗」に通いましたが、まだ味覚が若かったせいか、「サイコロステーキ」や「ポテトのチーズ焼き」など肉系や味の濃いものがメインで、魚は「ホッケの一夜干し」ぐらいでした。 社会人になってからは、刺身もよく食べるようになりました。居酒屋もそうですが、ス

回転饅頭で思い出す…福岡市早良区「西新~百道浜」風景スケッチ

今朝の『カムカムエヴリバディ』では、るい(深津絵里さん)と錠一郎(オダギリジョーさん)が結婚。拠点を京都に移し、「回転焼き」を商売にしようと試みます。『あさイチ』では、博多大吉さんが「九州では回転饅頭」、増田明美さんは「千葉では甘太郎」とローカルな呼び名を紹介し、話題に。 定期的にネットニュースなどでも取り上げられる「回転焼き」のローカル呼称ネタ。Wikipediaですと、「今川焼」「大判焼」を全国区とし、「回転焼き」や「回転饅頭」をローカルな呼び名としています。 福岡で

久留米で「焼き鳥」を食す夜

福岡県久留米市というと、全国の方はどんなイメージを持つでしょうか?『ザ・ベストテン』世代なら、松田聖子さんとチェッカーズの出身地として、経済面では世界的なタイヤメーカー・ブリヂストン誕生の地といったところでしょうか。最近なら女優の吉田羊さんとか。 グルメでいいますと、「豚骨ラーメン」発祥の地ともいわれますが、人口当たりの店舗数が日本一という「焼き鳥」の街でもあります(市町村合併の影響で現在は2位)。 室蘭・東松山・今治・長門・美唄・福島と共に「日本7大焼き鳥」の一つともされ

佐藤栞里さんも絶賛!福岡「今屋のハンバーガー」

今夏、テレビ東京では『女子グルメバーガー部』というドラマを放送していました。ここ数年、グルメバーガーといわれる、こだわりのハンバーガー店が増えているとか。 1971年、マクドナルド1号店が銀座に誕生してから半世紀。ハンバーガーは日本の食文化にすっかり定着。より美味しく、多彩になってきました。というわけで、個人的なハンバーガー史と、福岡の絶品グルメ「今屋のハンバーガー」を紹介したいと思います。 子供の頃、地元に先に出現したハンバーガーチェーンは「ドムドムバーガー」。当時は知

博多っ子御用達「水炊き長野」が美味すぎる件

ポピュラーな料理ながら、一応、福岡の郷土料理としても知られる「水炊き」。子供の頃から自宅でよく食べていましたが、専門店で食したのは社会人になってから。 明治時代、市制施行時の福岡市は、おおまかにいうと、武士のまち「福岡部」と商人のまち「博多部」で成立。直後に「福岡市VS博多市」論争が起こるのですが、これはまた別の機会に。 そんな旧「博多部」で仕事をしていた若き日の自分。ある団体の担当をしていて、その新年会が毎年行われていたのが「水炊き長野」でした。味にうるさい中高年の皆さ

日本一おいしい説 福岡「吉塚うなぎ屋」

現在では鰻料理は全国で食されていますが、「蒲焼」は元々は江戸料理ですし、「うざく」は三重県の郷土料理、「ひつまぶし」は名古屋発祥など諸説あります。 鰻料理を名物としている都道府県の一つが福岡県。大まかにいうと、3地域に鰻屋の密集地&名店が存在します。まずは柳川市。蒲焼をタレをかけたご飯の上に乗せて蒸し上げる「せいろ蒸し」発祥の地。創業1681年の「元祖 本吉屋」を中心に、市内には約30店舗の鰻屋が存在。 次は久留米市。日本三大暴れ川の一つである、筑後川沿いの大善寺町黒田地

隠れうどん王国の福岡 「因幡うどん」推し

福岡県の麺料理といえば、かつてはとんこつラーメンがまず挙げられていましたが、近年はテレビや雑誌などを通じて、実はうどん派が多いということも、ずいぶん知られるようになりました。 またその特徴として、讃岐うどんとは対照的な柔らかい麺、トッピングはごぼ天が一番人気、薬味には柚子胡椒、ネギ入れ放題な店も少なくないなどといった特徴も、広まりつつあります。 「ウエスト」「資さんうどん」「牧のうどん」の三大チェーン店が有名ですが、他にも「黒田屋」「うちだ屋」「大地のうどん(豊前裏打会)

福岡「屋台」の流儀

「アジアの玄関口」といわれる福岡市を、最も象徴するものといえば「屋台」。1960年代のピーク時に比べれば、大きく減少したとはいえ、現在でも100軒余りの「屋台」が市内数か所に集中。夜の都心に、何件もの屋台が立ち並ぶ姿は、壮観ですらあります。 とはいえ、福岡の人ならば、誰でも屋台を利用するかというと、そうでもなく。意外に一度も行ったことがないという人も多いものです。自分自身、社会人になって同僚に連れていかれたのがきっかけ。以降、地元の屋台ブックを片手に、全屋台制覇に邁進し、行

福岡のソバ屋で「憩う」昼下がり

福岡はうどん文化ということもあり、子供の頃に自宅で食べる麺といえば、もっぱらうどん(時々チャンポン)で、蕎麦を食すのは大晦日ぐらい。ましてや、外で蕎麦を食べるようになったのは、大学生になってから。 そんな自分の蕎麦ライフを変えたのが、故・杉浦日向子さんと「ソ連(ソバ好き連)」の著書『ソバ屋で憩う』。101軒の蕎麦の名店を紹介したものですが、単なるグルメ本ではなく、酒と共に蕎麦屋で「憩う」という楽しみ方を教えてくれた本でした。ある店はこんな風に描写されています。 仲良し同士

福岡「もつ鍋」個人史

福岡の郷土料理として知られる「もつ鍋」ですが、昔からよく食べられていたのは福岡市を中心とした地域で、以前はその他の地域ではあまり食されておらず、自分も社会人になって初めて食べました。 とはいえ、酒飲みが多い職場だったせいもあるのでしょうが、飲み会というと「もつ鍋」専門店で開かれることが多く、すっかり好物に。また、花見の際などには若手が有休を取って場所取りし、仕事後にやってきた課長が直々に、「もつ鍋」を現地で一からつくりあげて食べるということも。 福岡における「もつ鍋」の人

福岡「焼き鳥」事情あれこれ

日本7大焼鳥(室蘭市、美唄市、福島市、東松山市、長門市、今治市、久留米市)をはじめ、ご当地グルメとして「焼き鳥」を掲げる地域は全国にあります。焼鳥といいながら、豚だったり牛だったり、串に刺さずに鉄板で焼いたり、味噌だれつけたりとバリエーション豊か。 福岡も独自の焼鳥文化圏で、よく言われるのは「豚バラ+キャベツ」。鶏肉メニューではなく、豚バラが一番人気で、いきなり「バラ5本」などと注文する人も多く。 一緒に出て来るのが、ざく切りキャベツの「うまだれ」かけ(無料)。こってりと