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福岡グルメ・観光

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個人的な福岡のおすすめグルメと観光スポットを紹介しています
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#福岡市

ビール工場巡り

若者のビール離れが話題となる昨今。自分も普段は日本酒や酎ハイ、赤ワインで晩酌なのですが、たまにあの苦みが欲しくなり、1本だけ買って堪能します。 さて、ビールを生産するビール工場は全国各地にありますが、工場見学が出来たり、レストランが併設されていたりします。九州でいいますと、まずは福岡市にある「アサヒビール博多工場」。隣接するレストランではジンギスカンなどが食べられ、自分も職場の飲み会などで利用させてもらいました。 次は大分県の「サッポロビール九州日田工場」。タモリさんがボ

『進撃の巨人』の町と福岡大渇水

13日に放送予定の『ブラタモリ』のサブタイトルは「進撃の日田」。大ヒット漫画『進撃の巨人』の作者・諫山創さんの故郷・大分県日田市大山町が登場するようです。 2005年に日田市に編入合併された旧大山町。昨年『進撃の巨人』の銅像も設置された同地にある大山ダムは、治水以外に利水の目的もあり、その半分は福岡都市圏で使われています。 どうして大分の山村から、はるか離れた福岡市まで水がやってくるのか?きっかけは、昭和53年(1978年)の「福岡大渇水」にあります。給水制限は実に287

コンパクトシティの演劇空間『博多座』

福岡市の“売り”を表現するのに使われる「コンパクトシティ」。空港から都心部までが5~10分など、交通や商業など都市機能が狭い範囲に集積されている上に、大相撲・プロ野球・プロサッカー・ドームコンサートなどエンタメも充実。それでいて、食料物価の安さは20大都市中で第1位。 そんな福岡市の数少ない弱点だったのが商業演劇。市民会館などでの数日間の公演はあっても、かつては常設の演劇専用施設がなかったのです(正確には、劇団四季の専用常設劇場「福岡シティ劇場」が先行してあったのですが、入

引揚港「博多」とモニュメント

かつて「岸壁の母」というセリフ入りの歌が流行っていたことがあります。シベリアからの引揚船で帰ってくる息子を待つ、実在の母親をモデルにしたもので、映画化もされました。 1945年の敗戦時には、軍人・民間人併せて660万人ともいわれる日本人が海外に居住。それらを早期に帰国させるため、国(厚生省)は佐世保、博多、鹿児島、唐津、仙崎、宇品、舞鶴、田辺、名古屋、浦賀、函館の11カ所に地方引揚援護局を設置しました。 「岸壁の母」に歌われた港が舞鶴だったためか、引揚港というと舞鶴のイメ

福岡「屋台」の流儀

「アジアの玄関口」といわれる福岡市を、最も象徴するものといえば「屋台」。1960年代のピーク時に比べれば、大きく減少したとはいえ、現在でも100軒余りの「屋台」が市内数か所に集中。夜の都心に、何件もの屋台が立ち並ぶ姿は、壮観ですらあります。 とはいえ、福岡の人ならば、誰でも屋台を利用するかというと、そうでもなく。意外に一度も行ったことがないという人も多いものです。自分自身、社会人になって同僚に連れていかれたのがきっかけ。以降、地元の屋台ブックを片手に、全屋台制覇に邁進し、行

元寇と『サザエさん』の意外な関係

2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がすでに話題ですが、鎌倉時代中心の大河は、2001年の『北条時宗』以来のこと。18歳で執権となった時宗が、2度にわたる蒙古襲来(元寇)という国難に立ち向かう姿が描かれました。 モンゴル・高麗連合軍による、「文永の役」と「弘安の役」という2度にわたる元寇(日本侵略)の舞台となった福岡市百道には、中世の博多を模した街並みが再現され、大河ドラマのロケにも使用。その後、同地では「中世博多展」が開かれました。 今も百道をはじめ、福岡市の各地に