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ラジオ日記

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日々、聴いているラジオ番組の感想を集めています。
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#ラジオ番組

ピエール瀧&博多大吉トークが感慨深い

TBSラジオのPodcast『大吉ポッドキャストいったん、ここにいます!』という番組があります。NHK『あさイチ』のMCでも知られる、博多華丸・大吉の博多大吉さんが今年4月から始めた番組です。 大吉さんは3月まで、TBSラジオ昼の帯番組『赤江珠緒たまむすび』の水曜レギュラーパートナーを務めていました。もっと娘と向き合いたいという理由で番組終了の道を選んだ赤江さんが、ラジオに戻りたい時の受け皿になるように立ち上げたのが『ここにいます!』。 大吉さんには『たまむすび』に対する

東欧と赤福と「薄いつながり」

先週のラジオ『安住紳一郎の日曜天国』を聴いていたら、こういうご時世ということもあって、20年来のウクライナ人の友人がいる女性リスナーからのメールが、冒頭から読まれていました。 不穏な情勢になった先々週に、女性はその友人に久しぶりに連絡。安否を確認した後、彼女が日本語をまだ勉強していることがわかり、週に一度ズームで日本語レッスンをすることになったそうです。 何かいい教材はないかということで、女性が紹介したのが『日曜天国』の公式Youtube。そこで「赤福でズルした話(取り分

ラジオ日記『タブレット純 音楽の黄金時代』と“サウスポー”永射保

今も復活を夢見ているNHKラジオ番組『すっぴん!』。昨年3月に惜しまれつつ終了しましたが、その中で不定期コーナー「MUSIC SCRAP」を担当していたのが、歌手で芸人のタブレット純さん。切れ者のMC藤井彩子アナを「あやちゃん」と呼べる人は、純さんだけだったんじゃないかな。 そんな純さんの冠ラジオ番組が『タブレット純 音楽の黄金時代』(ラジオ日本)。放送は土曜日の17時55分から20時まで。いつも聴いているわけではありませんが、純さんセレクトの昭和歌謡の名曲がツボで、解説も

恋愛の「自然消滅」が語られていた件

先日のTBSラジオ『赤江珠緒たまむすび』(月曜パートナー:カンニング竹山さん)では、「恋の自然消滅SP」と題し、木曜パートナーの 土屋礼央(RAG FAIR)さんを“自然消滅の達人”として、先生に招くという趣向。 これには伏線があって、木曜日の放送時に、土屋さんが過去の恋愛を振り返って、ほとんどが「自然消滅」だったとポロっと言ってしまい。対して、赤江さんと竹山さんは、別れる時はキッチリ話をつける派だということで、土屋さんを先生に招いて話を聞こうということになり(いじりたいだ

ラジオ日記『JUNK 爆笑問題カーボーイ』&『宮藤さんに言ってもー』

深夜のラジオ帯番組というと、『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)、『JUNK』(TBSラジオ)、『ラジオ深夜便』(NHK)が挙げられますが、ターゲット層やパーソナリティー(曜日替わり)に違いがあります。 若者向けの『オールナイトニッポン』が、旬のアーティストやアイドルを起用しているのに対し、『JUNK』はお笑い芸人一色。一番長いのが伊集院光さんで、次が爆笑問題。共に、20年以上続く長寿番組となっています。 現在、爆笑問題の田中裕二さんが療養中ということで、『JUNK

ラジオ日記『王手!最後のお願い』

「蓼食う虫も好き好き」「十人十色」ですから、趣味といわれるものも多種多様。それぞれに面白さがあるのでしょうし、他人の趣味にあれこれ言わない方が賢明。とはいえ、自分と「同好の士」がどれぐらいいるかはちょっと気になるもの。そんな時に役立つのが「レジャー白書2020」。 昨年も藤井聡太二冠効果で、盛り上がった将棋界。将棋人口は620万人。多いのか少ないのか、他の趣味と比較しましょう。囲碁230万人、麻雀510万人、パチンコ890万人、中央競馬830万人、テレビゲーム2070万人。

ラジオ日記『ハッキヨイ!もっと大相撲』

子供の頃は相撲があまり好きではなく。三世代家族で、テレビがまだ一台しかなく、大相撲の季節になると、祖父が画面の前に陣取って中継を見るため、夕方やっていた特撮物やアニメの再放送が見れないからでした。 そんな相撲ではありますが、「三つ子の魂百まで」「門前の小僧」なのか、知らず知らずのうちに相撲についてのアレコレを学んでいたようで、大人になって、相撲好きな人との会話がちゃんと成立しますし、自分自身それなりに楽しめるようにもなりました。 相撲は、より詳しい人の解説を聞くことで、さ

ラジオ日記『問わず語りの神田伯山』

「浜の真砂は尽きるとも 世に“悪口”の種は尽きまじ」…古今東西、皮肉や揶揄、罵詈雑言にブラックユーモアなど、毒舌家は嫌われつつも、愛されてきました。 近年の日本でいえば、ビートたけしや毒蝮三太夫、ヒロミに坂上忍など、毒舌を売りにした芸能人が次々と現れ、人気を博してきましたが、最近は有吉弘之やマツコ・デラックスなど、気配りも忘れない“優しい”コンプライアンス対応型の毒舌も(ここまで敬称略)。 そんな中、昔ながらの毒っ気強めのトークで人気を集めているラジオ番組が、『神田松之丞

ラジオ日記『安住紳一郎の日曜天国』

毎回面白いレギュラー番組というのは中々ないもので、自分が好きなドキュメンタリー系でいえば、評価の高い『プロフェッショナル 仕事の流儀』『ドキュメント72時間』『情熱大陸』でさえ、神回もあれば、凡庸な回もあり。 ラジオ番組も同じこと。基本的に面白い番組しか聴きませんが、それでも毎回“波”はあり。知人のディレクターの言葉を借りるなら「前回は二塁打だったけれど、今回は振り逃げセーフ。三振だけはしたくない」。最低限のレベルをキープするのはプロの条件だとしても、やはり出来不出来はある

ラジオ日記『伊集院光とらじおと』

大手新聞社をその論調によって、右派左派などと分ける向きもありますが、テレビ局はそう単純ではなく。一応、新聞社の系列というのはありますが、各番組が統一感を持って、一つの主張をしているというわけでもなく(政財界の子女も、就職という形でたくさん受け入れてますし)。 例えば、TBSラジオの早朝番組『生島ヒロシのおはよう一直線』では、生島アナが小野寺元防衛大臣(高校の後輩)を定期的にゲストに呼んで意見を聞いたり、菅総理(大学の同級生)に期待を示したりと、割と政権にも理解を示します。

ラジオ日記『ラジオ深夜便』

最近は一発選曲の機種だったり、radiko経由だったりでラジオを聴く人も多いのでしょうが、昔ながらのつまみでチューニングするタイプですと、深夜に何やらのんびりした、民放とはまるで違う番組が流れていることに気がつきます。それがNHK『ラジオ深夜便』。 NHKラジオ第1、FM、国際放送の3波で、365日休まず、およそ6時間の生放送。様々な分野の人たちのトークや落語などの芸能、懐かしい音楽などで構成。毎日5分以上聴いている人が、200万人以上という実は大変な影響力を持つ番組。

ラジオ日記『おしゃべりな古典教室』

学校教育において、国語が好きだったという人は結構いますが、でも古典(古文・漢文)は苦手という人は案外少なくなく。理由は恐らく、英語教育と同じく「文法偏重」主義にあるのでしょう。 現在は「文法偏重」から「興味・関心を高める」古典教育にシフトしつつあるとは思いますが、そうした潮流に呼応するように、今年4月からNHKラジオ第2で放送されているのが『おしゃべりな古典教室』。 歌舞伎演目の現代化を試みる劇団「木ノ下歌舞伎」の木ノ下裕一さんが進行役となり、今、注目の女優、小芝風花さん

ラジオ日記『リリー・フランキー スナック ラジオ』

リスナーを熱狂させた伝説のラジオ番組というものが時々あって、『パックインミュージック』や『ビートたけしのオールナイトニッポン』、『MBSヤングタウン』に『鶴瓶・新野のぬかるみの世界』などなど。 その一つが『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』(1974-1985年)。落語家の鶴光が土曜深夜にやっていた番組で、初体験コーナーやアイドルと演じた金玉二個助探偵シリーズなど、下ネタ(特にエロ)満載で絶大な人気を博しました。 テレビ番組ほどではないにしろ、近年はコンプライアンスなども

ラジオ日記『高橋源一郎の飛ぶ教室』

NHKラジオ第一放送で8年間続いた『すっぴん!』。月曜から金曜の午前中、藤井彩子アナと日替わりパーソナリティーが、様々な話題をトーク。日本のラジオ番組の中でも、最も面白く、人気も高かったのですが、今年3月に謎の打ち切り。後番組が面白ければまだいいんですけどね…。 『すっぴん!』の日替わりパーソナリティーを務めていた小説家の高橋源一郎さんが、4月からスタートした新番組『高橋源一郎の飛ぶ教室』。内容的には『すっぴん!』時代の流れを組むもので、前半は高橋さんのおすすめの一冊。後半