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第4回 平出石(ひれでし)の水

こんばんは。地域おこし協力隊のチャーリーこと濱田です。
今回は大川地区尻無の【平出石(ひれでし)の水】
「阿久根の自然」という本で読みがなを確認するまで(ひらでいし)だと思っておりました。難しいです阿久根弁。

私がこの場所を知ったのは、大川地区に住む知人から教えてもらったことがきっかけでした。湧水が出ていていつも水を汲みに行っているよ〜と。
湧水を汲みに行くなんてザ・田舎暮らしの醍醐味という感じ、早速行ってみたい!
フットワークの軽さが取り柄の私。でも運転が苦手。
そこは細い山道にあると知り同僚に連れて行ってもらいました(笑)
国道3号線から県道361号に入り尻無川上流に向かってカーブの多い道を進んでいくと「平出石の水」に着きます。

水がとうとうと流れ出ております

[阿久根の自然]の内容から一部抜粋して成り立ちをご紹介します。

附近一帯が急峻な岩場であることから、平出石(ひれでし)の地名が生まれた。(中略)
対岸の岩山の中、岩盤の隙間から流れ出る水を取り、パイプで尻無川をまたぎ、モウソウ竹の樋で水飲み場に流れ落ちている。この自然水「ひれでしの水」は古老の話では、どんな大干ばつの年でも涸れたことはなかったという。

出典;阿久根の自然
保存会の方が書いた看板

銘水 平出石の水 水源

川向の深山に一回も地表に現れることなく
岩盤からとうとうと湧き出る水源があります

 それが岩清水“平出石の水”です

明治十年西南戦争に駆り出された村人が腹痛と下痢にみまわれ
ここの水を飲み治ったという伝説があります
この頃から村人たちは水飲み場を造った(当時道路は川向の川辺を通っていた)
大正時代初期現在地に村道ができたのを期に竹を割りつぎ、
この場所に設置されたとされます

天の恵みの岩清水 どうぞ大切にご愛飲下さい
 平出石の水保存会
 平成二十一年三月 第二次修復


長きに渡ってこの地の人々の喉を潤してきた水なんですね。
腹痛と下痢に効くというのはお腹の弱い私には非常に魅力的でもあります。
さっそく水を飲んでみるとまったくクセがなく柔らかい印象。
(利き水ができるほど舌がこえてるわけではないのであくまでも個人的な感想です笑)
普通に飲みやすくて美味しいです!

阿久根市内の酒造会社「大石酒造」では平出石の水を使用した焼酎があります。
使用している銘柄は「がんこ焼酎」「神舞」の二品。
仕込みに使うために1回に300リットルほど汲み、数回に分けて往復するそうです。
お水と芋にこだわって作られた「がんこ焼酎」はフルーティーで飲みやすい仕上がりになっているそうです。
取材の際に私も購入してきちゃいました🍶

地域の人の飲用水、生活用水に、またお酒としても愛される平出石の水。
私は珈琲を淹れて飲んでみたいと思います☕️

詳細地図はこちら☝️
山のくねくねした細い道路を行きます。
離合できるポイントはいくつかありますが対向車とすれ違う際は十分気をつけて譲り合いながら運転をお願いします🚗

次回は【山下・大田地区のたのかんさぁ】をフシギ発見🕵️
※たのかんさぁはたくさんいるのでシリーズ化してお届け致します。
みなさんどうぞ付いてきてください❤️

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