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第1回 たのかんさぁ 大川・尻無地区

こんにちは!
阿久根市地域おこし協力隊の濱田です。

さて記念すべき第1回の阿久根フシギ発見は絶賛巡り中の「たのかんさぁ」です。
見出しの写真は阿久根市大川地区の尻無(しりなし)という場所。
わたしが最初に訪れたたのかんさぁです。

改めまして、たのかんさぁとは何ぞや?という方にご説明を。


南九州の鹿児島県、宮崎県の一部に残る民族信仰で農耕の神様の石像を建て豊作を祈願する習わしがありそれが田の神様「たのかんさぁ」として親しまれてきたそう。
田んぼの岸やあぜ道に立ち、手に飯げ(めしげ)や椀を持ち甑簀(こしきす)を被った姿をしていたり他にも個性豊かな姿をしたものがあります。


資料によると阿久根市内にはかつて60ほどのたのかんさぁがあったようです。
果たして現存するものはいくつあるのか?

今回ご紹介する大川地区尻無のたのかんさぁは発見難易度は星1つ☆といったところでしょうか。道路脇にありきちんと花が供えられ地域のかたが管理してくださってる様子。

尻無のたのかんさぁは祠の中に立っております

昔の資料では祠は写っていないので後から作られたのでしょうか…
こちらの型式は「旅僧型立像」となっており、右手にしゃもじ左手にお椀を持っています。

右手のしゃもじわかりますか?

さらに近づくと表情まで見てとれます。穏やかなお顔。
頭の後ろには笠があり細かい線まで入っていて保存状態がとても良いです。

建立年月もしっかり刻まれています

背後にまわると建立年月が刻まれていて「昭和十年四月建立」となっています。
比較的新しめかと思います。

詳細地図はこちら☝️
ここはGoogleMapに載っているのでたどり着きやすいはず。
道は広くないのでお車でお越しになる場合は近隣の方の迷惑にならないようお気をつけください🙏
たのかんさぁについては見つけたものから順にご紹介していきますので乞うご期待!

次回は鶴川内地区田代の【面白殿(おもしろどん)】をフシギ発見🕵️‍♀️

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