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バカラの罫線読みは果たして本当にできるのか?~典型的な数字を使った詐欺手法と共に考える~

どうもおはようございます。あくまでよ @akumadeyou です。もう新年度ですね。私もそろそろ春休みが終わり、忙しくなってきています(ギャンブルばかりやっていますが一応大学生です)。
さて、タイトルの通りバカラの罫線読みが果たして本当にできるのかということを考えていこうと思います。

結論

結論ベースからいうと、プロバイダーが不正をしていないと無理w
ってのが私の結論です。
そして、プロバイダーが不正してるから勝てると主張している人のほとんどは実際には効果がない攻略法を信奉している。
(まあ不正をしていたらライセンスとか厳しいと思うのでわざわざそんなことする必要ないんじゃないかってのは正直なところあります)

まあこれは多くの人が同じ結論なわけですが、それ故にバカラコンサルなどがこの世にはびこっているわけですね。エボは「やってる」といい、その「癖」を見抜いて勝とう!など宣うわけです。まあこれに至った経緯を説明していきたいと思います。

数学的なアプローチ

ブラックジャックにおけるカウンティング


ところで、数学的にバカラで勝つことはできないのだろうか?と皆さん一度は考えたことがあると思います。ブラックジャックならば、数学的な攻略法として、カウンティングがあります。
カウンティングとは今までに出てきたカードを点数化して、その点数によって期待値が今このぐらいだ!というのを判断して、これに応じてベット額を増減させることによって利益を得るという手法です。勝率が高い時にはベット額をあげて、勝率が低いときはカウンティングをしながら、カウントが良くなるまで待つといった具合です。
カウントが悪いときにもベット額を減らすだけで、やめはしないのはカジノ側にカウンティングをばれないようにするためです。
つまり、プレイヤーはカジノにハウスエッジを支払って、カウントの情報を買っているという構造になります。その情報を換金するために、カウントが良くなったらベットをあげるといった感じですね。
ブラックジャックでカウンティングがなんで成り立つのかというと、プレイヤー側とディーラー側でかなりのルールの違いがあるからです。
言い換えれば、プレイヤーとディーラー側で特定のカードの価値の差が顕著だからともいえます。
Aは、プレイヤーにとってもディーラー側にとっても強いカードですが、配当が2.5倍となるBJとなるのはプレイヤーだけ。よってプレイヤーのほうが嬉しいカード。
10カード(10+絵札)はどうか。ディーラー側は17になるまでは必ず引かなければならないので、10はディーラーのバースト確率を上げる。よってプレイヤーに有利なカード。
2から6のカードは、17まで引かなければならないディーラーのバースト率を下げるカード。よってディーラーに有利なカード。
つまり、残ったカードが出る順番を変えたところで、そこまでプレイヤー側とディーラー側の収支が変わらない。これにより、カードシューにどのカードが何枚残っているのか知るだけで期待値がプラスなのかマイナスなのか知ることができるので、カウンティングはとても有効な方法と言えます。

バカラにおけるカウンティング

じゃあバカラにもカウンティングをすればいいじゃん!とおもった方も多いと思いますが、それは意味ある差を出すほどのものではありません。なんかよくバカラサロンと戦っておられるお方のブログに詳しく書いているので気になる人は調べてみてください。
まあ簡単に言うと、プレイヤーとバンカーのルールの違いが小さく、圧倒的にプレイヤーのみ、バンカーのみに有利なカードというものがないからです。

以上の理由からカウンティングをするといった側面からバカラを攻略することは不可能になりました。

規則性から予想する(罫線読み)というアプローチ

では、規則性から推測するというアプローチはどうでしょうか。
例えばテレコ(バンカーとプレイヤーが連続で続くこと)に乗る。といった方法です。でもこれはコイントスで裏表裏表裏表と来たから次は裏が来る確率が高い!とか言ってるのと同じです。楽しむならいいんですが、これが攻略法になると信じていたり、お金を取っていたりするのは本当に意味が分かりません。

こんなに単純ではなく、例えばドラゴンやニコイチなどの方法も同じです。
このような規則性から次の値を予測するといった方法には、理論的な裏付けが全くないという問題点があります。結局のところ過去の結果は未来の予想には全く役に立たないのです。それを攻略法というぐらいなら、その攻略法を使った時の勝率を記録し、統計的な処理をして有意であることを示してから販売せよとは思います。

いや、過去の統計データから、ある法則に従って賭けると勝率が60%以上になる!
とか言ってる人がいますが、これはよくある詐欺手法です。

バカラ商材にも使われるこの手法をわかりやすく解説いたします。


よくある間違った統計を使った詐欺の解説

・過去のデータで勝率が高くても意味がない。

私は、過去にバイナリーオプション商材の勧誘を受けました。その手法が鮮やかで、これを考えた人は頭がいいなと感心したものです。
その手法というのは、
「この有料サロンに入ると毎日数回、特定の時刻にエントリーしてくださいといったメッセージを受け取れます。これは過去60日で、このタイミングでエントリーした時に70%以上の確率でHigh/lowになっているという情報をお知らせするものです。」
これ有益だと思いますか?ちなみにこれはまったく意味のないものです。

今からこれの意味のなさを説明します。
1日は24時間つまり1440分あります。
1440個の時刻、つまり00時00分から23時59分のそれぞれに対して、60日分のハイローデータを取り、それを記録します。ハイローは確率2分の1なので、60日試行すれば最頻値は30回がハイで30回がローとなるのですが、中にはハイが18回、ロー42回と偏る時刻もあります。
その時刻を有料情報として売っているのです。
計算過程は省きますが(めんどくさいからシミュレーターに通したのは内緒)、試行回数60回の2分の1のギャンブルで、成功率が30%以下、もしくは70%以上となる確率は0.267%あります。
1440個のそれぞれの時刻において、データを集めると、
1440*0.267=3.84
となり、約4個の時刻において、過去60日の勝率が70%以上になるようなものを発見できるのです。

この手法の鮮やかなところは、この意味のなさについて「本気で意味があると思っていた」といって詐欺を回避できるという点にあります。
あんまり個人的には好きではない言葉ですが、数字は嘘はつかないけど、詐欺師は数字を使うってやつですね。

・バカラ商材への適応

このよくある詐欺手法をバカラにも適応していきたいと思います。
過去の罫線データを集めて、それの規則性が見られる部分を探し出せばいいのです。前のバイナリーオプションと同じように、勝率70%の規則性を、1440×60=86400回ぐらいのデータで見つけたいのであれば、1000ぐらいのデータサンプルがあればいいですね。つまり、2の10乗が1024で1000付近なのでこれを使います。
周期10の規則
例えば(b=banker p=player tieは省く)
pbpbbpbbpbという周期10の配列がきたら、それの次はpの勝率が70%だとか。まあこんな具合ですね。
実際のところ、70%とか行かなくても、短い周期で52~55%とかになるようにツールは組んであると思います(ベットする機会を増やすため)。
pbppbの後はpみたいな、32回に1回起こるような感じのサンプルを何個か詰め合わせたり。
しかし、これはまあ意味がないことはここまで読んでくださった方ならわかると思います。

プロバイダーが仕組んでる説について

・プロバイダーが仕組んでる。だからその癖を読むことによって私は勝っている。といった主張でバカラの商材を販売している人がいます。確かにその可能性はありますが、それが効果があるということを示す必要はありますよね。
私の視野が狭いだけかもしれませんが、そのような主張をされている方で、統計的に意味があることの証明をされている方は見たことがありません。
しかし、その証明抜きには、前のセクションで私が書いた「よくある詐欺手法」との区別がつきません
この私の指摘を覆すためには「いまからbppbppbpという配列が来た後はpが来る確率が優位に高い」のように宣言してから、その宣言した後のデータのみを使って、統計的に有意な差を出さなければなりません。
果たしてこれをすることができるバカラ商材屋がいるでしょうか。そのような情報があれば私に教えてください!

最後に

今紹介したもの以外にも明らかに意味がないだろうという攻略法がありますが、それらはまたの機会に書きたいと思います。
履修決めからの逃避でまたこんなノートを書いてしまった。。。





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