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The UCSN -first season- 07

さて、調子に乗りまくっていたら鼻をへし折られたUCSNだが、もうひとつ外せない事件がある。
そもそも音楽業界向いてないなっていうのが前面に出てしまった事件。
もう時効なのでちゃんと書いてもいいだろう。
『インディーズマガジン事件』だ。

1995年創刊(らしい)インディーズバンドを中心に紹介したCD付きの音楽雑誌『インディーズマガジン』。
当時のバンドマンはこの雑誌に載ることが一種のステータスになっていた。
当然TV-FREAK RECORDSというビッグなレーベルからのリリースとなれば、UCSNのようなニッチなバンドでもインタビューが掲載された。

24年前のUCSN

通常、気合いの入ったアーティスト写真などで掲載されると思うが、これを見る限りスナップ写真だ。しかもメンバー全員揃っていない。
「こいつら完全に舐めてるな」と今は思う。いや、若干の尖り、若気の至りはあったと思うが、当時は本当にめんどくさいという理由だけだった。

そして事件は起こる。

2000年になり、TV-FREAK RECORDSもバンドが入れ替わった。そこでインディーズマガジンで大特集されることになった。

表紙は所属バンド全員集合!

表紙の画像を見て欲しい。UCSNのメンバーが全然いない。一番目立つところにいるのは当時サポートでドラムを叩いていたキシュウだ。
せめてボーカルはいないとダメだろ?そう思うのが普通。
さて、私は何をしていたのでしょうか?
答えは普通にバイトしてました。
背に腹は代えられんかったです。働かざる者食うべからずです。
表紙撮影も勿論大事な仕事と今ならわかります。
でも、当時はわからなかったんです。日銭を稼がないと飢え死ぬのです。

怒られました。レーベルの担当者からメチャクチャに怒られました。
電話で「どこにいんの?」「バイトしてます」「撮影って言ったよね?」
「行けませんって言いいましたよね?」「はぁ?ふざけてんのかよ!」ブチ切れです。
ということで、私を含むメンバー数名はレーベルの言うこと聞かない奴リストに載りました。(妄想)
確かこの撮影の後はライブがあった気がします。STORMとかCRUTCHも東京に来ていたので。

とりあえず無事にレーベルスタッフから嫌われ、めんどくさいヤツらという称号を頂き、とても居づらくなりました。勿論、自業自得です。
こういう所を上手くやっていくのが売れるバンドだと思います。今ならわかります。

ちなみにアンケートに答えてください、みたいなのもこの特集にはあるのですが、まともに答えていない。メンバーの写真と名前が違うなど、マジでタチが悪い感じなっているのでもし古本屋などで発見したら読んでみてください。
今思うとこういうエピソードに尾ひれが付きUCSN=悪・怖い・ヤク中などのイメージがついたのではと推測します。

そして、この辺りで第2期UCSNが終了します。
※1期は初期メンバーなので、この時点が2期という解釈です

ということで、いろいろスッ飛ばしますが(ニシオギソウルメイツとか)、次回で初期の振り返り最終回とします。
決して面倒になったわけではありません。ちょうど区切りだからです!
そして毎日更新も最終回になります。

From AleJJandro Hiderowsky


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