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孤独「な」グルメの件

ひとり飯が苦手だ。
ひとりで店に入って食事をすること自体が苦手。
まず店選びで迷う。特に『これが食べたい』とかがあまりない。
そして並んでいるような店は絶対に無理。
混雑している店も無理。ひとりでいることに耐えられない。
そんな時に気軽に誘って一緒に食べるような友だちもいない。
結局、コンビニでパンを買って公園とかで食べたりする。
食べなかったりもする。全然する。それくらい苦手。

だから『孤独のグルメ』とかひとり飯系のドラマを観ると『美味しそう』とかより『羨ましい』が先に来る。
あぁ、あんな風に脳内でいろいろ語って食べられたらさぞ幸せでしょうに。

みんなはどういう基準でひとり飯に何を食べるかを決めているんだろう。
明確な目標なしに任務遂行は難しいのだ。最近、研修で習った。
多分「今日はこれの口」みたいなのがあるのだろう。
それがない。食にそこまで貪欲になれない。
職場には美味しいと評判の社食があるのだけれど、職場に友だちがいないので行けない。(前は行ってた)
結局、出勤時にまいばすで買ったおにぎりかパン、ビタミン系のゼリーで終了。それで別に満足してしまう。

そもそも外食が苦手だった。
子供の頃、家族でレストランに行った時にグラスに入った苺ミルクシェイクを盛大に倒したことがある。
子供ながらに「やってしまった!」感があったのを覚えている。
家族もお店の人も集まってきて事態収拾に努めてくれた。
「とんでもない迷惑を掛けてしまった・・・」その後、何を食べたかは覚えていない。
それ以来、外食を拒否し続けた。
家族が食事に行っても留守番してお土産のピザなどを食べていた。
中学生くらいまでそれは続いたと思う。
唯一、映画の帰りに有楽町で食べるピザ屋さんだけは行っていた。
ピザばっかり食べていたようだ。肥満クラブ入りも仕方なし。

高校生になると流石に外食への恐怖感はなくなった。
それでもひとりで食事はほぼしなかった。

そして現在。家族との外食はバンバン行く。週1以上行く。
しかしやっぱりひとりでの外食は苦手なままだ。
相変わらずスタジオのある秋葉原を散々歩き回った末、結局どこも混んでいて食べないこともある。
こうなると何を食べたいかより混んでいなくてひとりでも入れそうな店を探すしかない。
そんな店は多くなく、毎回同じ店に行くことになる。
なので某カツカレーばっかり食べているのはそのせいもある。
ただカツカレーは究極的に美味しい。完全食だと思っている。
あんなに美味しいものを日本は秘密にしている節がある。
外国からの観光客がカツカレー屋さんにいることがほとんどない。
ラーメン屋、うなぎ屋、鮨屋、牛カツ屋、スタ丼・・・どこも混雑&行列だ。
カツカレー屋は混んでいてもおじさんしかいない。安心できる。
あんなに美味しいのにまだバレていない。カツカレー屋は日本人の秘密基地だ。

ということで、主に金曜の夜、秋葉原を徘徊している私を見掛けたら声を掛けて欲しい。一緒にゴハン食べましょう。奢りますよ。

From AleJJandro Hiderowsky

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