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YouTubeに「有名芸人の参入」相次ぐ3つの理由の自分的解釈

https://toyokeizai.net/articles/-/344854
この記事、概ね同意なんだけどもうちょっとスッキリ整理できるなーと思ったのでポスト。
芸能人がこれだけYouTubeに参入する要因はなにか。3点で説明します。

1.ビジネススキームが独自であること

基本的に、メディアビジネスはスポンサーがお金を払うので、スポンサーがつかないようなコンテンツは価値がありません。ココで言うスポンサーは、テレビに出稿をするような、資本規模がありブランドを気にするような広告主です。YouTubeではそうじゃない人たちも広告主としてたくさん居る&旧来の主も面を指定して買ってるわけじゃないから細かく全てのコンテンツに目を配ってるわけじゃない。
端的に言うと、主も多ければ、主の目もゆるいということです。
地上波ではマネタイズ出来ないコンテンツでもここならできる余地がある。故に、エコノミーが成立するコンテンツの幅が広い。

2.チャネルの流通コストが無いこと

テレビやラジオなど、決められた枠しかないチャネルにおいてはその枠に流すこと自体に価値がありコストがかかる。または、リアルイベントや実態の在るグッズや冊子を作るには製造コストや流通コストやがかかります。
YouTubeは映像製作の運用コストさえ捻出できれば流通にお金はかからないのでそのために圧倒的に参入障壁が低い。もちろん参入障壁低い=競合も多いではありますが、もともと知名度がある人がその競争に勝つ可能性は、完全0からスタートで無い分チャレンジする価値が十分にあるでしょう。

3.2番手メディアじゃなくなった

これは空気感の問題ですが、なんとなく今まではテレビで売れるのが一番儲かるし正解みたいな雰囲気があったので、落ちぶれイメージにも繋がりかねないWebメディアに流れるというのはマジョリティの選択ではなかったのだと思います。(もちろん前述した性質を先読みして逆張りしてた人もいますが)
ただ、今となってはテレビで売れるより儲かってるYouTuberもいっぱい居る的なイメージがあったり、そもそもテレビが落ち目な流れもあって、YouTubeがテレビと並んで優れたチャネルであるという認識が広がった=セカンドメディア感が払拭された。ということで、これは「メリットが増えた」ではなく「デメリットがなくなった」という性質の論拠ではありますが、意外に重要なポイントだと思います。

とはいえ、事務所の力やテレビ局の力という枠から、「純粋な視聴者に対する人気勝負になった」というポイントは、だから万人にチャンスがあるかというとそうでもないと思います。才能のある人はテレビであろうがYouTubeであろうが売れる素養があるし、そうでない人はどこでやっても売れないっでしょう。
せいぜい、「既存メディアからはややはみ出してるけど能力があったという人」がYouTubeで儲かってるに過ぎなため、裾野は広がったとはいえ、結局才能のある上位1割から良くて2割(これはメディアの経済の規模による)しかやっていけないということに変わりはないので、そんなメチャクチャブルーオーシャンじゃないですよー。って最近は思っています。

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