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【セカコの世界史2024】 3-3 アメリカ大陸における古代文明の成立

3-3 アメリカ大陸における古代文明の成立


アメリカ大陸に渡った人々

セカコ:アメリカ大陸の文明について、学んでいきましょう。

先生:アメリカ大陸には 1 万 2000 年以上前、ベーリング海峡が陸続きだった時代に、 ユーラシア大陸から人々が渡ってきました。1万年前には、南米大陸の南端にまで人類が到達しています。

セカコ:彼らは、15世紀に渡ってきたヨーロッパ人によって(1)インディオとよばれたんですよね。この言い方は、彼ら自身のルーツによるものではなく、ヨーロッパ人の誤解や偏見にもとづくものなので、現在ではネイティヴアメリカンと呼ばれていると、英語のテキストで学びました。

先生:そうですね。その先住民、先住民というのも失礼な言い方なんですけれども、アメリカ大陸の人たちは、南北に長い大陸の多様な自然環境のなかで、ユーラシア大陸から孤立して独自の文化と文明を生みだしていきました。 

セカコ:農耕が始まり、文明が成立していきますよね。

先生: そうですね。ユーラシア大陸とはまったく異なる、独自の農耕文化が発達しました。これを新大陸農耕文化といいます。15世紀にヨーロッパ大陸とアメリカ大陸の交流が始まり、互いの農産物が交換されるようになりました。これをコロンブスの交換と言います。

セカコ:コロンブスの交換、って面白い言い方ですね。

先生:コロンブスがアメリカ大陸に到達したことで、アフロユーラシア大陸とアメリカ大陸の間で相互交流が始まり、さまざまな農産物や技術、伝染病なども含めて、いろいろなものが相互に伝播し、それぞれに影響を与えたことを言います。

セカチュー:入試問題で、新大陸原産の作物をあてる問題をよく見るゾ。

先生:そうですね。選択肢の中から、新大陸原産の作物を選択させる問題が、世界史の入試問題で散見されます。覚えておいて損はないですね。

セカコ:トウモロコシ、ジャガイモなどですよね。

先生:実はもっとたくさんあります。トウモロコ シ(玉蜀黍)、ジャガイモ(馬鈴薯)の他に、サツマイモ(薩摩芋、甘藷)、カボチャ(南瓜)、トウガラシ(唐辛子)、 トマト、七面鳥もそうです。他にも、カカオ、タバコ、天然ゴムなどもそうです。アメリカ大陸原産の農産物は多岐にわたります。 

セカコ:唐辛子やトマトも新大陸産なんですね。15世紀以前は、つまりコロンブスの交換が行われる前は、イタリアにトマト料理はなかったってことか。トマトのないイタリア料理って、想像できません。

先生:韓国の漬物も辛くも赤くもなかったわけです。

セカコ:唐辛子を知らない時代のキムチって、想像できません。日本のお漬物と変わらないように思えます。イタリア料理にトマトがなかったというのもそうですし、アメリカ大陸原産の作物は、アフロユーラシア大陸の食文化を大きく変えたんですね。

先生:植物だけでなく、動物の生態系も、アフロユーラシア大陸とアメリカ大陸では異なっていました。アメリカ大陸には、馬やラクダなど大型獣はいませんでした。アメリカ大陸の人々は、ヨーロッパ人と接するまで、 (2)車輪・車軸を知らなかったんです。どうしてだと思いますか。

セカコ:アフロユーラシアで発明された車軸や車輪が、アメリカ大陸では発明されなかったわけですか。アフロユーラシアにあって、アメリカ大陸になかった条件といえば、馬のような馬力のある家畜がいたことでしょうか。

先生:そうです。

セカコ:馬がアフロユーラシアの発展に大きな役割を果たしたのか。

先生:馬がアフロユーラシアの発展に果たした役割については、「馬の世界史」という本があるくらいです。このお話は、またどこかで取り上げましょう。

セカコ:馬がいなかったアメリカ大陸では、荷車や戦車が発明されず、交易でも戦争でも、アフロユーラシア大陸に比べて、苦労したでしょうね。

先生:交易に利用される家畜がいなかったわけではありません。地理でも学んだと思いますが、アンデスでは高地に強いリャマ、アルパカなどが運搬に用いられていました。

セカコ:アフロユーラシア大陸にはたくさんの家畜がいますが、戦争に使われるのは馬や象、交易には馬やラクダなど、限られた動物が利用されているに過ぎません。アメリカ大陸では、その選択肢も少ないようです。ある動物のいる、いない、や、動物の多様性が、世界史に大きな影響を与えているんですね。

先生:金属についても、アフロユーラシア大陸とアメリカ大陸では違っていました。アメリカ大陸の諸文明では、金・銀・青銅といった金属までは利用されましたが、(3)鉄は用いられませんでした。 

セカコ:製鉄技術がなかったということですね。アフロユーラシア大陸では、紀元前1200年頃に鉄器時代が始まっています。アメリカ大陸が、製鉄技術を知らなかったのは何故なのでしょうか。

先生:簡単に答えられる問いではないと思いますが、以前にもご紹介したジャレド・ダイヤモンドの『銃・病原菌・鉄』では、環境要因説を取り上げています。

セカコ:はい、以前にお伺いしました。東西に伸びるアフロユーラシア大陸では、同じ緯度の似通った気候帯に文明が東西に並び立ち、互いに交流しキャッチボールをして影響を与えあう中で技術革新が起こっていったという説ですよね。アメリカ大陸は南北に伸びており、文明が成立しても、異なる緯度の異なる気候帯に南北に並び立つので、互いに交流しキャッチボールをして影響を与え合うことが難しかったというお話でした。

先生:他にもいろいろな説明ができると思います。私は、アメリカ大陸がなぜ製鉄技術を持たなかったのかという問いよりも、オーストラリア大陸もそうですし、世界の他の地域もそうですし、アメリカ大陸のように製鉄技術などない方が自然で、むしろアフロユーラシアの乾燥帯のように製鉄技術を開発した方が奇跡的なことなのではないかと思います。

セカコ:もし神様がいて、いくつかの惑星で、人類がどんなふうに交流をして、どんな技術革新を起こしていくか実験できたら、面白いと思います。どの惑星でも何千年か経てば製鉄技術に行き着くのか、それとも、製鉄技術を開発できる集団は限られた条件のもとでのほんの僅かな集団に過ぎないのか、そうすれば実証できるかもしれません。そんなことは無理ですけどね。

先生:もしそんな実験ができるとしたら、歴史学はずいぶん興味深い学問になるでしょうね。現在のところ、歴史は一回しか起こらなかった事象の連続であり、他の科学のように、どういった条件のもとでどういった現象が起こるか実験できる学問でありませんからね。

アメリカ大陸の農耕文化

セカコ:アメリカ大陸の人々は、製鉄技術までは到達できませんでしたが、農耕や牧畜の始まりと、青銅器時代までは到達していますよね。だとしたら、仮にコロンブスの到達がないまま、あと数百年の時間が与えられたとしたら、アメリカ大陸でも製鉄技術が出てきたのではないかと私は予想します。

先生:なるほど。ただ、青銅器の出現も、かなり遅かったので、数百年で鉄器時代に移行できたかは疑問が残ります。アフロユーラシアでは、青銅器の発明から鉄器の発明まで約2000年かかりました。アメリカ大陸でも、同等か、それ以上の期間がかかるかもしれません。

セカイシシ:銅の冶金術は、コロンビア、エクアドル、ペルーなどアンデス地域では前1000年頃から前300年頃に開発された。青銅の冶金術は、ペルーにおいてのみ後古典期と呼ばれる西暦1000年頃~1500年頃に発明された。インカ帝国の時代が、南米における青銅器時代であったが、これはオリエントが青銅器時代に入ってから4000年以上後のことになる。一方、中米における銅の冶金術の採用はさらに遅かった。マヤ文明は、その高度の文化水準にもかかわらず、技術史的には新石器時代の文化であった。北アメリカの原住民は、自然銅を敲打してつくった銅製の斧や装身具を使用したが、それらは一種の石製品であって、冶金術による製品ではない。

先生:セカイシシさん、ありがとうございました。金属のお話はこれくらいにして、農耕のお話にしましょう。

セカコ:アメリカ大陸原産の食べ物は、美味しそうなものが多いので、アフロユーラシア大陸とは違った、独特の農耕文化が発達したのではないでしょうか。

先生:そうですね。アメリカ大陸で農耕文化が発達し、文明に成長した地域としては、メキシコ高原と中央アメリ カ,それにアンデス地方の 3 か所です。

セカコ:メキシコ高原がアステカ文明、中央アメリ カがマヤ文明,アンデス地方がインカ文明の地域になります。

先生:アステカ文明やマヤ文明、インカ文明が出てくるまでに、いくつかの文化や文明があるので、順番に見ていきましょう。メキシコ高原のインディオたちは、前 2 千年紀ごろから夏作雑穀で乾燥に強い(4)トウモロコシを栽培する独自な農耕文化を生みだし、定住社会をつくっていきました。一方、 アンデス地方では、(5)ジャガイモ を栽培する農耕文化が芽生えました。この2つが、アメリカ大陸の主食となる二大穀物になります。

セカコ:アフロユーラシア大陸では、麦や米などでした。同じ惑星上なのに、ぜんぜん違うんですね。
 
先生:そうですね。これらの農耕文化を基礎に、メキシコ湾岸とアンデス地方では、前1千年紀までには神殿を中心とした都市が成立しました。メキシコ高原、ユカタン半島、アンデス地方に生まれた諸文明は、複数の巨大石造都市をつぎつぎとつくりあげました。ただ、アメリカ大陸で文明が成立したのはこ三地域のみで、その他の地域では、一部で農耕が行われて今ものの、大部分の地域では狩猟・採集民たちの部族的な社会が続いていました。

メソアメリカの文明

 先生:メキシコ高原とユカタン半島を中心とした地域を、メソアメリカといい、この地域の文明を総称してメソアメリカ文明といいます。地図で場所を確認しておきましょう。

セカコ:メソポタミアは「メソ」が「~の間」で、「ポタミア」が「川」という意味でした。メソアメリカは、「南北アメリカ大陸の中間」という意味ですね。

セカコ:そうです。紀元前1200 年ごろ、メキシコ湾岸地域に、泥と石を用い、広場をそなえたピラミッド型神殿が建設されました。 特殊な絵文字をもち、聖獣として(6)ジャガーを信仰するこの文明は(7)オルメカ文明とよばれ、その後 のメソアメリカの諸文明に大きな影響を与えました。 

セカイシシ:オルメカ文明は、先古典期のメソアメリカ文明の先駆けとして位置づけられており、その後のマヤ文明やアステカ文明などの文化にも影響を与えたと考えられておる。オルメカ文明の遺跡は、石像や石碑、土器、装身具、彫刻などの美術品が多数発見されており、特に巨石の人面像や、ジャガーの彫刻などが有名じゃ。また、オルメカ文明の特徴的な文化遺産には、コロッサル・ヘッドと呼ばれる、直径約3メートルにも及ぶ大理石の人面像がある。コロッサル・ヘッドは、オルメカ文明の神話や信仰と深い関係があるとされておる。オルメカ文明は、急速に発展した後、紀元前400年頃に衰退し、その原因ははっきりしておらぬ。しかし、オルメカ文明の文化遺産は、後の文明に影響を与え、古代メソアメリカの文化の発展に大きな役割を果たしたとされておる。

セカコ:アメリカ大陸最古の文明は、謎の多い文明なんですね。紀元前1200 年頃というと、アフロユーラシア大陸で鉄器時代が始まった頃です。オルメカ文明は、テキストや資料集を見る限りでは石器時代という印象を受けます。銅や青銅はまだ無いんですよね。

先生:そうですね。ヒスイの仮面や、さまざまな形の陶器が発見されていますが、銅や青銅はありません。

セカコ:「文明」の要件を満たしているのでしょうか。「オルメカ文化」ではなく、「オルメカ文明」と言える根拠は何でしょうか。

先生:都市が成立しています。この地域は、気候帯で見ると、降水量が多く植生が豊かな熱帯気候なのですが、度々洪水が起こり、中規模の河川によって肥沃な土地が形成され、トウモロコシ栽培を中心とする農耕文化を基盤に都市が成立しました。さらに、絵文字を使用しているほか、暦を持っており、ゼロの概念も発達していたことがわかっています。

セカコ:なるほど。それなら、都市や文字、暦、数学があるなら、金属がなくても、文明と定義しても良さそうですね。

先生:アメリカ大陸産の農作物は、厳しい気候条件でも栽培できる物が多いんです。トウモロコシやサツマイモ、ジャガイモなどのアメリカ大陸原産の作物は、雨量が少なかったり、気候条件が厳しいところでも栽培できました。そのため、15世紀末以降、アメリカ大陸産のこれらの農作物がアフロユーラシア大陸に伝わると、ヨーロッパではドイツやアイルランドなどの寒冷な地域にジャガイモ栽培が普及し、中国でもそれまで農業に不向きだった山間部でトウモロコシ、サツマイモ栽培が広がり、どちらの地域でも人口が増加しています。

セカコ:ドイツやアイルランドはジャガイモ料理が有名ですが、そんな歴史があったんですね。それにしても、アメリカ大陸産の農作物の方が、厳しい気候条件でも栽培できるというのは驚きました。アフロユーラシア大陸の方が、有利なことばかりじゃなかったんですね。

先生:次の文明に進みます。オルメカ文明が衰退したのち、前1世紀のメキシコ高原には、「太陽のピラミッド」など、多くの巨大な階段ピラミッド型神殿を もつ(8)テオティワカン文明が成立し、6 世紀まで栄えました。 

セカイシシ:テオティワカン文明は、メキシコ中央部に位置する、古代メソアメリカの文明じゃ。テオティワカンは、紀元前100年頃に建設され、その後約600年にわたって栄えたとされておる。
 テオティワカンは、先古典期のメソアメリカ文明の一つであり、メキシコ盆地において最初の都市国家のひとつとされておる。テオティワカンは、大きなピラミッド、広場、宮殿、住居などの建造物が存在し、その規模は当時の世界でも最大級であった。
 テオティワカン文明の特徴的な文化遺産には、太陽のピラミッド、月のピラミッド、羽毛の蛇のピラミッドなどがある。また、テオティワカン文明の人々は、巨大な祭祀用の広場である「聖なる広場」で、複雑な儀式を行っていたとされておる。
 テオティワカン文明は、紀元650年頃に謎の崩壊を迎えた。その原因は不明であるものの、一説には、長期にわたる水資源の枯渇や過剰な人口増加による環境破壊が原因だったとされておる。テオティワカン文明は、後の文明に大きな影響を与え、中央メキシコの文化の発展に大きく貢献した。

先生:セカイシシさん、ありがとうございました。

マヤ文明

先生:メキシコ高原の都市文明は中央アメリカのユカタン半島に伝わり、紀元前4世紀ごろ(9)マヤ文明が成立しました。マヤ文明は、メキシコのユカタン半島、グアテマラ、ベリーズ、ホンジュラスなどにまたがる地域で栄えました。マヤ文明の成立時期については、さらに遡る場合もあり、教科書や資料集によっても異なっているので、注意が必要です。おおよその目安と考えてください。
 
セカコ:テキストによると、マヤ文明では、マヤ文字で飾られた石造建築からなる都市が多数建設され、(10 )二十進法を用いた数 学や天文観測が高度に発達し、(11 )マヤ暦とよばれる精緻な暦が使われました。

セカチュー:マヤ文明が二十進法を使っていたことは、メソポタミア文明の六十進法と並んで、受験に頻出だニャ。覚えておいて損はニャイぞ。 

セカイシシ:紀元前4世紀以前にも集落が形成され、都市が成立しつつあったが、紀元前4世紀以降、都市が大規模になり、現ベリーズのラマナイ、グアテマラのティカルなどの都市が発展した。マヤ文明の特徴的な文化遺産には、大きなピラミッドや神殿、美術品、文字、天文学の知識がある。マヤ文明は、非常に高度な天文学の知識を持っており、太陽や月、金星などの運動を正確に観測しておった。また、マヤ文字は、約800の異なる文字から構成されており、年代や出来事の記録、神話や祭儀に関する情報などを記録しておった。解読が進められておる。

先生:マヤ文明の知識や技術は(12)アステカ文明へと受け継がれました。

アンデス地方の文明

先生:エクアドルやペルーなどアンデスの高地では、メキシコ高原からトウモロコシの栽培文化が伝わると定住化がすすみました。この地域では、気候帯では温帯にあたります。この地域では、高地の斜面を利用して、トウモロコシの栽培が行われました。

セカコ:トウモロコシはすごいですね。斜面でも栽培できるなんて。

先生:そうですね。アメリカ大陸の各地には、人類の創世などトウモロコシに関わる多くの神話、伝説、民話が伝えられています。今でもメキシコでは、トウモロコシの粒には神が宿ると信じられています。アステカにもマヤにも、トウモロコシの神様がいるんですよ。

セカコ:トウモロコシの神様というのは面白いですね。見てみたいです。

先生:トウモロコシ栽培が発展し、 前10世紀には美しい土器をもつ(13 )チャビン文化が成立しました。

セカイシシ:チャビン文化は、ペルーにおいて、紀元前900年頃から紀元前200年頃にかけて栄えた。チャビン文化は、ペルー北部のアンデス山脈の中心部にあるチャビン遺跡から発見された文化遺産によって知られておる。チャビン文化は、神々への儀式や、自然崇拝、人間の犠牲など、複雑な宗教儀式を行っていたことが知られておる。チャビン文化は、周辺の文化にも大きな影響を与えた。チャビン文化は、ペルーにおける中央集権的な政治権力を形成した最初期の文明のひとつとされておる。

先生:チャビン文化は、紀元前200年頃には衰退し、その後の文化には影響を与えましたが、その正確な崩壊の原因ははっきりしていません。しかし、チャビン文化の文化遺産は、後のペルーの文化に多大な影響を与え、アンデス地域の文化の発展に重要な役割を果たしました。

セカコ:チャビン文化は、「文明」ではないんですね。どうしてでしょうか。

先生:都市が未発達です。チャビン文化末期にあたる紀元前後には、宗教的な色彩の濃い都市文明が成立し、神殿がつくられますが、チャビン文化期にはまだ都市と言えるほどの人口集中がありません。文字もなく、金・銀・銅などの使用はありますが、冶金術も使用されていません。

セカコ:なるほど。それだと文明の要件は満たさないか。

先生:その後、アンデスの高地では大規模な灌漑設備がつくられ、トウモロコシ、ジャガイモの集約栽培やリャマ、アルパカの家畜化がすすみます。ボリビアでは、紀元前4世紀頃から、(14 ) ティアワナコ文明(ティワナク文明) とよばれる都市文明が、ボリビアを中心とするアンデス地方の高原一帯に栄えました。

セカコ: こちらは「文明」ですね。

先生:ティアワナコ遺跡は、大規模な都市遺跡で、一万人以上の人口を有していました。

セカコ:都市civitasが成立していることが、文明civilizationと呼ばれる重要な要件なんですね。

セカコ:アンデス地域では、紀元後この他にもいくつかの文明が栄えましたが、受験にあまり出ないので、今回はここまでにしましょう。これらアンデス地域の諸文明は(15 )インカ文明の母体となっていきます。 


重要語句まとめ

セカコ:この節で学んだ重要語句をまとめておきましょう。

1  インディオ 
2  車輪・車軸 
3  鉄 
4  トウモロコシ 
5  ジャガイモ 
6  ジャガー
7  オルメカ文明
8  テオティワカン文明 
9  マヤ文明 
10  二十進法 
11  マヤ暦 
12  アステカ文明 
13  チャビン文化 
14  ティアワナコ文明(ティワナク文明)
15  インカ文明

            
     


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