グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その19 シューター

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その19 シューター

追加されるシューターの特技をいくつか紹介していく。

離れたSqの制圧

自分のいないSqを制圧するという少し変わった特技である。
この制圧は一定の範囲に矢の雨を降らせたり、牽制射撃を行うことで相手の動きを制限することを想定している。
制圧したSqでは移動力の減少と【HP】の消費が起こり、移動力の減少を打ち消した場合の【HP】減少量はすさまじいものになる。

《射手の陣地》 (しゃしゅのじんち)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:イニシアチブプロセス
判定:自動成功 対象:範囲[LV]
射程:武器 目標値:-
コスト:10 MC:○
 矢を降らせることで相手の動きを牽制する特技。射手の陣地を崩さないことには、戦場を動くことすらままならないのである。
 この特技はキャラクターではなくSqを対象とする。このラウンド中、対象となったSqを制圧し、あなたの【移動力】が0となる(GMは、この制圧では、直接触れないと動かせないようなギミックなどは使用できないとしてもよい)。この効果で制圧したSqに進入する際は【HP】を[LV×〈射撃〉レベル]点消費する必要があり、進入のために必要な移動可能距離が+2Sqされる移動妨害を発生する。この効果による移動可能距離の上昇は【HP】を[LV×5]点消費することで無視できる。

仲間とともに戦う

仲間が同じSqにいる場合に、遠距離と近距離それぞれの攻撃を強化する特技が追加された。
うまく連携して戦おう。

《狙撃集中》 (そげきしゅうちゅう)
種別:邪紋 最大LV:5
タイミング:メインプロセス開始時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:○
 守りを味方に任せ自分は狙撃に集中する特技。仲間が憂いを払うからこそ最高の射撃技術を発揮できるのである。
 あなたがいるSqに他の味方のキャラクターがいる場合に使用できる。あなたはこのプロセス中移動を行うことができなくなる。このプロセス中にあなたが行う射撃攻撃のダメージに+[LV×〈知覚〉レベル]する。
 この特技のレベルが3になると、この効果が適用された攻撃の射程を+1Sqする。レベルが5になると、この効果で上昇する射程は+2Sqとなる。

仲間との連携によって最低限の距離を確保することで射撃攻撃を行うことができる特技である。
しっかりとした連携を演出するのは難しいが、挑戦してみよう。

《乱戦射撃術》 (らんせんしゃげきじゅつ)
種別:邪紋 最大LV:1
タイミング:メインプロセス開始時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:FW
 味方を利用して距離を取ることで乱戦の中で射撃を行う特技。
 あなたがいるSqに他の味方のキャラクターがいる場合に使用できる。あなたはこのプロセス中移動を行うことができなくなる。このプロセス中、あなたは武器の射程を無視して同じSqにいるキャラクターを攻撃することができる。

もうひとつ、投射可能な武器での攻撃を射撃として行う特技が追加された。
これにより、ナイフをはじめとしたサブウェポンで近接戦闘もこなす射手を簡単に作成することができるようになる。
ダガー2本とシースベルトを用意してもいいし、ハンドアックスやショートスピアを用意するのでもいいだろう。

《投げるごとく斬れ》 (なげるごとくきれ)
種別:邪紋 最大LV:1
タイミング:攻撃の直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:2 MC:FW
 投げるように武器を振るう、投げた武器を即座に回収するなどの方法で、白兵戦闘でも投擲技術を活かす特技。
 あなたが投射可能な武器で白兵攻撃を行う直前に使用できる。その攻撃を射撃攻撃としても扱い、〈射撃〉で命中判定を行うことができるようになる。

雨の中に混ざる雹

大量の矢の中に致命傷になる矢を何本か混ぜる感じの特技。
《五月雨の矢》と組み合わせるので、名前は雨からの連想で雹を隠すことになった。
クリティカル率があがる。
クリティカルした時はたぶんこの致命傷になる矢が良い感じに刺さっている。

《雹を隠すは雨の中に》 (ひょうをかくすあめのなかに)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:《五月雨の矢》
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:○
 雨のように降り注ぐ雨に致命の矢を織り交ぜ相手を仕留める特技。
 《五月雨の矢》と同時に使用する。その《五月雨の矢》による攻撃のダメージに+[LV+1]Dする。
 この特技のレベルが3レベルになると、この特技の効果を受けた《五月雨の矢》による攻撃の出目ひとつをクリティカルの確認前に+1する。

動く前に撃ち抜く

新たな偉業特技とその効果を強化する特技を組み合わせることで、相手が動く前に狙撃を行い、致命傷を与えることが可能となっている。

《先制狙撃》 (せんせいそげき)
種別:邪紋(偉業) 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運2 MC:○
 戦闘が始まると同時に狙撃を行い相手を仕留める特技。誰を仕留めるかで戦い全体が変わるため仕留める相手は選ぶ必要がある。
 1ラウンド目のセットアッププロセスの直前に使用できる。即座に追加のメインプロセスを行う。このメインプロセスでは武器を使用した射撃攻撃を行わなければならない。このメインプロセスで行う射撃攻撃の射程に+[LV+1]Sqし、その命中判定のダイスの出目ひとつをクリティカルの確認前に+1する。
 この特技のレベルが3になると、この特技の効果で行うメインプロセスで行う攻撃のダメージに+[【感覚基本値】-10]する。

《先制狙撃》をクリティカルしやすくした上で離れた相手へのクリティカル時のダメージを増加させる特技。
《先制狙撃》の使用時は基本的に離れているのでクリティカルと大きなダメージを期待できる。

《一射必殺》 (いっしゃひっさつ)
種別:邪紋 最大LV:1
タイミング:《一射必殺》
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:○
 一射必殺の覚悟を以て弓を放ち、それを実現する特技。
 CL5以上で取得できる。《先制狙撃》と同時に使用する。その《先制攻撃》の効果を受けた命中判定の出目ひとつをクリティカルの確認前に6にできる。さらに、常時、あなたが行った攻撃がクリティカルした場合に、あなたから3Sq以上離れたキャラクターに与えるダメージに+【感覚】する。

《先制狙撃》以外にも有効な命中判定のダイスを増加させる特技である。
ダイスの増加自体の強力であるが、常時、クリティカル時にリアクションを封じる効果も強力である。

《心眼一射》 (しんがんいっしゃ)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:判定の直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:8 MC:○
 瞑想状態とも言える極限の集中状態から必中の矢を放つ。その矢は避けることを許さず標的を貫くだろう。
 CL10以上で取得できる。あなたが行う武器を使用した射撃攻撃の命中判定の直前に使用する。その判定のダイスを+[LV+1]個する。この特技は1シナリオに[LV]回まで使用できる。さらに、常時、あなたが行った武器を使用した射撃攻撃がクリティカルした場合、その攻撃の対象はリアクションを行うことはできない。

まとめ

離れたSqの制圧や味方との連携もあるが、先制射撃やクリティカル率の上昇によって相手が動く前に仕留める狙撃手としての側面が強化された。
どの敵への攻撃が有効なのか、どの敵なら一撃で仕留められるのかを考えてうまく立ち回ろう。
GMとしては、より危険な狙撃手を敵として出すことが可能となった。
うまく使って緊張感のある状況を演出しよう。

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