グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その8 メサイア

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その8 メサイア

追加されるメサイアの特技をいくつか紹介していく。


増えるセットアップ

《重ね祈りの印》によって、これまで問題だった「タイミング:セットアッププロセス」の特技の数という問題に対処しているが、さらに「タイミング:セットアッププロセス」の特技が追加された。

《重ね祈りの印》 (かさねいのりのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:メジャーアクション
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:2 MC:○
 味方の強化に集中することで、より多くの味方に、より多くの種類の聖印の祝福を与える天恵。
 「タイミング:セットアッププロセス」のメサイアの特技を[LV+1]回まで使用できる。これらは判定が同じ技能か自動成功のものでなければならず、判定を1度だけ行い、その達成値をこの特技の効果で使用するすべての特技に対して適用する。

《聖者献身の印》はダメージを受けた際に使用して味方を強化できる。
うまくロールプレイに活かそう。

《聖者献身の印》 (せいじゃけんしんのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:FW
 流れ出た自らの血によって聖印の力を拡散させる天恵。傷から吹き出す血が聖印の光を帯びた様子は聖者に例えられる。
 CL5以上で取得できる。あなたがダメージを受けた際に使用できる。「タイミング:セットアップ」のメサイアの特技をひとつ使用できる。この特技は1ラウンドに[LV]回まで使用できる。さらに、常時、あなたが使用する「タイミング:セットアッププロセス」の特技で上昇するダメージと防御力に+[その特技のレベル×〈聖印〉レベル]する。
 この特技のレベルが3になると、この特技の効果で使用できる特技は二つとなる。

表記修正によって一時的な【HP】【MP】に関して定義したので、それに合わせたセットアッププロセスの特技を追加した。

一時的な【HP】と一時的な【MP】
 本来の【HP】【MP】とは別に管理される一時的な【HP】と【MP】である。この追加の【HP】【MP】は一時的な【HP】【MP】を得る効果で現在の一時的な【HP】【MP】を越える量の一時的な【HP】【MP】を獲得した場合にのみ増加し、異なる特技であっても、一時的な【HP】【MP】を重ねて使用する特技や魔法などの効果で増加しない。ダメージやコストなどで【HP】や【MP】が減少する際は、この一時的な【HP】【MP】から減少させること。

《守護霊の印》 (しゅごれいのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:セットアッププロセス
判定:〈聖印〉 対象:[LV]体
射程:4Sq 目標値:12
コスト:8 MC:○
 守護霊のごとく仲間を守る光を出現させる天恵。
 対象に一時的な[【精神】×LV]点の一時的な【HP】を与える。この一時的な【HP】はラウンドの終了時に失われる。
 この特技のレベルが3になると、この特技は「タイミング:イニシアチブプロセス」としても使用できるようになる。

《青海の印》 (せいかいのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:セットアッププロセス
判定:〈聖印〉 対象:[LV]体
射程:4Sq 目標値:12
コスト:8 MC:○
 青き海を思わせる力の励起によって戦いを助ける天恵。
 対象に一時的な[【精神】×LV]点の一時的な【MP】を与える。この一時的な【MP】はラウンドの終了時に失われる。
 この特技のレベルが3になると、この特技は「タイミング:イニシアチブプロセス」としても使用できるようになる。

強化される回復

回復を強化すればするほど《治癒の印》の重要度が上がり、《救難の印》の重要度が下がるため、《救難の印》を前提として《治癒の印》を強化する特技を追加した。

《範囲治癒の印》 (はんいちゆのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:《治癒の印》
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:7 MC:○
 多くの者を救いたいと願ったことがあるロードが持つと言われる天恵。聖印を一度掲げると周囲の人々の傷が癒やされるといわれる。
 《救難の印》のレベルが3以上で取得できる。あなたが《治癒の印》を使用する際に使用する。「対象:範囲1」に変更できる。この特技は1シーンに[LV]回まで使用できる。

また、一部BS感覚で付与される状態や追加される状態を回復するために状態を回復する特技を追加した。
また、これをメサイアの独自性として設定したため、状態を回復するためにメサイアを探すということが発生するようになった。
状態扱いの毒などをシナリオに使うといいだろう。

《状態浄化の印》 (じょうたいじょうかのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:《浄化の印》
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:7 MC:○
 より強力な浄化の聖印によって、より幅広い影響を打ち消す天恵。通常は癒やすことのできないものを癒やすため、この天恵の持ち主を探す者がいるという。
 《救難の印》のレベルが3以上で取得できる。あなたが《浄化の印》を使用する際に使用できる。その《浄化の印》では、対象のBSひとつの代わりにあなたと対象以外のキャラクターが与えた状態ひとつを回復できる。この効果は同意した対象にのみ適用できる。この特技は1シーンに[LV]回まで使用できる。GMはシナリオの都合などで、この特技の効果で解除できない状態のキャラクターや状態ではないが解除できるものを設定してもよい。

CL10では《治癒の印》と《防壁の印》の効果がだんだんと小さくなる問題に対し、能力値に依存して効果を上昇させる効果を付与している。

《小さき奇跡の印》 (ちいさききせきのいん)
種別:天恵 最大LV:1
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 あなたの持つ聖印の力はそのそれぞれが奇跡である。奇跡とは、目立つような大きな奇跡よりも、小さな奇跡のほうが多いのである。
 CL10以上で取得できる。《防壁の印》で上昇する防御力と《治癒の印》で回復する【HP】に+[【精神基本値】-10]する。また、《防壁の印》と《治癒の印》の使用可能回数を+1回する。

回復に集中する偉業

新たに用意される偉業特技は命中判定にペナルティーを受ける代わりに回復が強化され、リアクションのダイスが増加されるという効果を持っている。ただし、この特技の重要なところは回復への特化ではない。
性格が変わることがあるという設定である。
名前とこの設定をうまく活かしてキャラクターを作成してもいいだろう。

《聖者依代の印》 (せいじゃよりしろのいん)
種別:天恵(偉業) 最大LV:3
タイミング:いつでも
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運2 MC:○
 一時的に聖者が憑依したかのように聖印の持つ治癒の力が強くなり、害するものを退く天恵。性格が豹変する者もいると言われ、それは聖者の魂が降りて来たと言われることもあれば、眠っている別人格と言われることもある。
 この特技を使用したラウンド中、「種別:回復」のメサイアの特技が瀕死状態レベル3のキャラクターにも有効となり、その効果で回復する【HP】が+【精神】され、さらに、あなたのあらゆるリアクションのダイスが+1個される。ただし、あなたが行う命中判定のダイスは-1個される。
 この特技のレベルが3、かつCL10以上になると、この特技によって上昇する【HP】の回復量がさらに+【精神】され、この特技による命中判定へのペナルティーは発生しなくなる。

まとめ

なんとメサイアにはSPがない。
わりと純粋にセットアップ関係と回復関係がメインである。
ただし、設定としてはわりと大きな変化があるので新しい楽しみを見つけられるかもしれない。

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