グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その10 エレメンタラー

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その10 エレメンタラー

追加されるエレメンタラーの特技をいくつか紹介していく。

元素の巫女

エレメンタラーのSPは元素を扱うことで周囲を元素で満たし、元素魔法を強化するというものである。
また、使い続けることで元素が自身を蝕み、強力な元素魔法と引き換えにその使用者から人間であることを奪っていくという側面が付与されている。

《元素霊媒体質》 (げんそれいばいたいしつ)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 あなたは人よりも元素魔法を使いやすい体質をしている。しかし、その体質はあなた自身を蝕む危険なものでもある。
 あなたは[LV×〈感性〉レベル]点までのSPを所持することができる。取得時に「火」「水」「地」「風」「四大」の五つの種別からひとつを選択する。シーン内で選択した種別を持つ魔法が使用されるたびにSPを1点獲得する(あなたが使用した場合でも獲得できる)。このスタイルのSPはシーン終了時にすべて失われる。あなたが使用する選択した種別の魔法の達成値に+[SP]する。

《元素霊媒深化》 (げんそれいばいしんか)
種別:魔法 最大LV:1
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 あなた自身を触媒とし、周囲の元素を活用することで魔法の威力を高めるとともに、あなた自身をその元素に同化させ守るための特技。
 あなたが《元素霊媒体質》によって選択した種別を種別として持つ、特技や魔法によってあなたが受けるダメージを-[SP×2]点し、それらによってあなたが与えるダメージに+[SP×2]する。

自身の身を蝕むというのは邪紋に近い部分もある。
元素の侵蝕という形で変異が発生していることを表す特技として、エーテルの特技を取得できるようにしている。
限界まで侵蝕された元素魔法の使い手は精霊に近い存在と言われることもあるかもしれない。

《元素の巫女》 (げんそのみこ)
種別:魔法 
最大LV:効果参照
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○ 
 元素を操る魔法の応用としてその身に元素を纏う特技。
 《元素霊媒体質》を取得している場合に取得できる。あなたはエーテルの特技ひとつを選択し、1レベルで取得する。この際、CLによる制限がある特技や偉業特技は取得できず、種別の「邪紋」は「魔法」となり、取得する特技のコストは+2される。この効果で取得した特技は他の特技と同様にレベルを上昇させることができるが、《元素の巫女》の合計レベルは[CL/2](端数切り上げ)までである。

SPが自身が持つのではなく周囲にある自分の使える元素であるため、混沌操作で減少させた際に自分にとって使いやすい元素に変えることができる。

《元素変換》 (げんへんかん)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 混沌を消散させるのではなく、元素に変換する特技。
 混沌レベルが3以上の場合、あなたが《混沌操作》で混沌レベルを減少させると、減少させた混沌レベル1点ごとにあなたはSPを2点獲得する。
 この特技のレベルが3になると、あなたは混沌レベルが6以上の場合、《混沌操作》で混沌レベルを2点減少させることができるようになる。

周囲を元素で満たすことで連鎖させ大きなダメージを与えることができる。
SPが高いものとして扱う効果は使用したことによるSPの減少を踏まえたもののため、攻撃の後(攻撃の際)にSPを消費するというののタイミングに合わせた書き方みたいなものである。

《元素魔法連鎖》 (げんそまほうれんさ)
種別:魔法(増幅) 最大LV:5
タイミング:ダメージロールの直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:○
 周囲の元素を用いることで魔法を連鎖させ、より強大なものとする特技。周囲を埋め尽くすような元素の奔流が相手に襲いかかる。
 [LV×2]点までの[SP]を消費する。あなたが行った元素魔法による攻撃のダメージに+[消費したSP]Dする。この攻撃の間、あなたの[SP]は[消費したSP]と同じだけ高いものとして扱う。

元素による侵蝕の果て

新たな偉業特技は元素によって身体が侵蝕されていく変わりに、元素魔法を一時的に強化するというものである。
SPの延長として設定はされているが、データとしてはSPに関わるものではないのでSPを使わないキャラクターでも使用できる。

《この身を捧ぐ》 (このみをささぐ)
種別:魔法(偉業) 最大LV:3
タイミング:イニシアチブプロセス
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運1 MC:○
 自らの身を触媒として捧げることで自らを元素を纏い、魔法の効果を限界以上に発揮する特技。
 このシーン中、あなたの【最大HP】は【精神基本値】点減少する。この効果は特別に累積する。この効果で【最大HP】が0以下になった場合、あなたは死亡する。このラウンド中にあなたが使用する「種別:元素」の魔法で判定を行う場合、その達成値に+[LV×2]、それが攻撃を行う魔法ならそのダメージ、それが防御力を上昇させる魔法ならその効果で上昇する防御力に+[LV×〈感性〉レベル×2]する。

《元素感応》と偉業の強化

コストのことなどもあり少し微妙な感じだった《元素感応》と新たに追加された偉業特技である《この身を捧ぐ》を強化する特技が追加される。
《元素感応》のコストが固定された上で、最大でダメージに+10Dできるようになるのでロマン重視の構築にうれしい特技となっている。

《元素の理解者》 (げんそのりかいしゃ)
種別:魔法 最大LV:1
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:○
 元素に対して特別な感覚を通したより深い理解を持っていることを表す特技。
 CL5以上で取得できる。《元素感応》と《この身を捧ぐ》のいずれかと同時に使用する。それらのレベルが二倍であるものとして扱う。この特技は1シーンに[LV]回まで使用できる。また、常時、《元素感応》を「コスト:10」として使用することができる。

《複合元素魔法》は元素を表す種別ごとに取る必要のある特技を《複合元素魔法》に適用可能とする特技である。
これにより、《複合元素魔法》を取得すると元素ごとに取得する特技全般が強化されるようになる。

《元素応用魔法》 (げんそおうようまほう)
種別:魔法 最大LV:1
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:○
 複数の元素を自在に操る中でも自分が得意とする元素を効果的に活かす特技。
 CL10以上で取得できる。あなたが《複合元素魔法》で消費できる天運は【共感】点までとなる。「火」「水」「地」「風」「四大」の四つの種別から[《複合元素魔法》で消費した天運]個まで選択する。あなたが使用する《複合元素魔法》の効果が適用された魔法に選択した種別を追加し、そのダメージに+[《複合元素魔法》で消費した天運×CL]する。

まとめ

エレメンタラーは元素による侵蝕という方向をメインに変化した。
とくに、《元素の巫女》を使って設定を加えることで、作成可能なキャラクターの幅は大きく広がることになる。
風を纏う一族の元素魔法師、火を友とする元素魔法師などさまざまなキャラクターを作成可能となる。

おそらく混沌に由来する血筋だとは思われるが、元素に適応した存在というのも使うと楽しそうな設定である。


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