グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その45 錬金術アイテム2


権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その45 錬金術アイテム2 

2レベルと3レベルの錬金術アイテムである。
2レベルまでの錬金術アイテムは錬金術アイテムという以外がとくにルール上の違いがないため、3レベルから本格的な錬金術アイテムとなる。
2レベルまでは錬金術アイテムに関する特技や魔法で扱うほか、錬金術アイテムを扱うシナリオや今後の拡張のために存在している。

錬金術アイテム 2レベル

某アトリエシリーズのうにである。
木の実であるがうにである。
なお、装備せずに使える使い捨て武器となっている。

痛打の実 (つうだのみ)
種別:射撃(投擲/錬金術/使い捨て)
重量:1 装備部位:効果参照 技能:〈射撃〉 命中修正:0
攻撃力:〈武器〉【筋力】+0
行動修正:0 移動修正:0 射程:2Sq ガード値:0
錬成種別:植物/攻撃
レベル:2 対応技能:〈専門知識:植物〉
 とげとげに覆われた木の実。投げてぶつけると痛い。敵を打ち払うのに使ったり煮たりして使うことからうにの実(打ち煮る実)と呼ばれることもある。
 この武器は装備できず、装備することなく使用できる。この武器で与えるダメージは+1Dされる。

12時間不休状態を先送りにするが、その倍の反動を受けるエナジードリンクである。ちゃんと寝よう。

栄養薬 (えいようやく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:薬品/活力
レベル:2 対応技能:〈専門知識:薬品〉
 強力な活力剤だが、先延ばしに過ぎない。ちゃんと休もう。
 あなたの不休状態を12時間の間1段階軽減する。ただし、効果終了後、1日行動したものと同じだけの疲労を受ける。

眠った時間が追加されるというアイテムであるが、最初の二時間は目を覚ましづらくなる。

眠気草 (ねむけぐさ)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:植物/睡眠
レベル:2 対応技能:〈専門知識:植物〉
 摂取すると少し眠くなる草。体力は回復するが、無防備になるのであまり好まれない。
 あなたは1時間の間、あらゆる判定の達成値が-1される。この1時間の間に睡眠をはじめた場合、最低2時間の間は自然には目を覚まさず、その睡眠では追加で2時間寝たものとして扱われる。

先に飲んでおくタイプの毒や危険な料理に備えるタイプの薬である。

竜腹薬 (りゅうふくやく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:薬品/耐毒
レベル:2 対応技能:〈専門知識:薬品〉
 竜のように何を食べても大丈夫になると言われる草。
 使用すると1時間の間、あなたが食物による〈頑健〉判定を行う際の達成値に+2される。

謎の薬草という名前だが、本当に謎の薬草である。
未鑑定の薬草といってもよい。

謎の薬草 (なぞのやくそう)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:植物/薬毒
レベル:2 対応技能:〈専門知識:植物〉
 使い方しだいで薬にも毒にもなる薬草。
 あなたが【HP】を回復するアイテムを使用する際に使用できる。1D6を振り、その出目が4以上ならその効果で回復する【HP】に+【知力】する。その出目が3以下ならその効果では【HP】が回復する代わりに、【HP】が2D点減少する。あなたの使用可能錬金術アイテムが3レベル以上の場合、ダイスを振らずにどちらの効果が適用されるかを選択できる。

錬金術アイテム 3レベル

普通に破片爆弾だが、錬金術アイテムなのでそんな言い方はしない。
使用せずに使える武器が爆弾になったものである。
実質〈専門知識:爆弾〉を持つメイジ専用である。

小粒爆弾 (こつぶばくだん)
種別:射撃(投擲/爆弾/錬金術/使い捨て)
重量:2 装備部位:効果参照 技能:〈射撃〉 命中修正:0
攻撃力:〈武器〉【知力】
行動修正:0 移動修正:0 射程:2Sq ガード値:0 
錬成種別:爆弾/鉱石
レベル:3 対応技能:〈専門知識:爆弾〉
 小さな石ころや硬い木の実を周囲にばらまく爆弾。シンプルだがそれなりの殺傷力を持つ。
 この武器は装備できず、装備することなく使用できる。あなたが《混沌操作》を取得していない場合、あなたが行った判定のダイスの出目に1の出目がひとつ以上含まれていると、このアイテムは破壊され、あなたは[このアイテムの攻撃力×2]点のダメージを受ける。この武器による攻撃のダメージは+1Dされ、この武器による攻撃の対象は「範囲1」となる。

ちょっと良い服である。

アルケミカルチュニック
種別:防具(衣服/布/錬金術)
重量:1 装備部位:その他 回避修正:0 
防御力(武器:1 炎熱:1 衝撃:1 体内:0 )
行動修正:0 移動修正:0
錬成種別:防具、服、布
レベル:3 対応技能:〈専門知識:衣服〉
 錬金術によって作られた特殊な布による服。少しだけ丈夫。

うまく使い方を説明することで判定にボーナスが得られるタイプの爆弾である。扱い安さを重視しているためか、受けるダメージも低めである。

簡易型爆薬 (かんいがたばくやく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:2 錬成種別:爆弾
レベル:3 対応技能:〈専門知識:爆弾〉
 火薬を使い易い形にしたもの。破壊工作や扉の開閉などに使用することができるが、混沌の影響で勝手に爆発するという問題は解決できていない。
 小さな爆発を起こすことができる。この爆発によってダメージを与える場合、そのダメージは〈炎熱〉〈衝撃〉[使用可能錬金術アイテムレベル]Dとなる。GMがこの爆発によって効果的、もしくは有利に行えると判断した判定のダイスを+1個することができる。あなたが行った判定のダイスの出目に1の出目がひとつ以上含まれていた場合、このアイテムは破壊され、所持しているキャラクターはこのアイテムによる爆発のダメージを受ける。

強度30以上の毒を解除できるかもしれないアイテムである。
強力な毒の出現に従い、重要になっていくかもしれないが、それよりも強度に関係なく回復できるものが優先されそうである。

錬成解毒薬 (れんせいげどくやく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:2 錬成種別:薬品/薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:薬品〉〈専門知識:毒物〉
 特殊な毒も解除できる優れた解毒薬。
 メジャーアクションで同意した同一Sqの単体に使用する。強度が[使用可能錬金術アイテムレベル×〈専門知識:薬品〉レベル×4]までの毒を回復する。

使う意味がほとんどないが、あったほうがいろいろロールプレイに使える小物である。

試作栄養剤 (しさくえいようざい)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:2 錬成種別:薬品/農業
レベル:3 対応技能:〈専門知識:農業〉
 田畑の状態を少しだけよくするための薬。効果があるのか疑問視される。
 シナリオ開始時にこのアイテムを所持している場合、国の食料が+1される。あなたはこのアイテムを使用することで畑を少しだけ豊かにすることができるが、その効果は収穫の時までわからない。

一部のBSを回復するアイテムである。

平静の葉 (へいせいのは)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:植物/薬草
レベル:3 対応技能:〈専門知識:植物〉
 心を落ち着ける効果があるというハーブ。
 マイナーアクションで自身、もしくは、メジャーアクションで同一Sqの単体を対象として使用する。対象が受けている憎悪と放心を回復する。

士気を減少させる効果を和らげるハーブである。

熱狂の葉 (ねっきょうのは)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:植物/薬草
レベル:3 対応技能:〈専門知識:植物〉
 熱狂による蛮勇で恐怖を乗り越えるためのハーブ。
 イニシアチブプロセスで自身、または、メジャーアクションで同意した同一Sqの単体を対象として使用する。このシーン中、対象が恐怖に抵抗するための判定のダイスを+1個し、対象が憎悪を与える効果に対して行うリアクションのダイスを-1個する。

データ的には三日分の食料である。
フレーバー的には果物なので果物を食べる演出に使用できる。
一個ぐらいなら減っても問題がない袋入り。

潤いの実 (うるおいのみ)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:植物/薬草
レベル:3 対応技能:〈専門知識:植物〉
 水分を多く含みそれなりに腹に溜まる果物が入った袋。
 このアイテムをメジャーアクションで使用した場合、【HP】と【MP】を2D6点回復する。また、このアイテムは1日分の食事として使用できる。このアイテムはひとつ取得すると、追加で二つ取得することができる。

誰もが考えるであろう錬金術で作ったお酒である。
取得可能な時点でアルコール度数30度までは作成できる。
90度以上を求めるならばかなり高レベルのアルケミストが作らなければならない。
判定が有利になる程度には上質な酒。
〈専門知識:酒〉で少し強い酒を取得することができるようになる。
なお、錬金術アイテムでない蒸留酒ならば別の方法で作られるため、もっと簡単に手に入る。

錬成酒 (れんせいしゅ)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:薬品/酒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:酒〉
 錬成魔法を使って作られる少し高級な酒。魔法による短期間熟成や蒸留によってそれぞれの味を作り出している。
 このアイテムは具体的な効果を持たない。このアイテムを使うことで有利になるとGMが判断した場合、その判定のダイスを+1個すること。この酒の度数は[取得者、もしくは作成者の使用可能錬金術アイテムレベル×10]までの範囲で自由に決定することができる。

絶妙な配合の調味料である。しかし、致命的な出目をカバーするにはそれなりのレベルが必要である。

秘伝の調味料 (ひでんのちょうみりょう)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:食品/植物
レベル:3 対応技能:〈専門知識:料理〉
 錬金術の応用で適切な処理と精密な軽量を行った調味料。
 あなたが料理のための判定を行う際に使用できる。その料理の達成値に+[使用可能錬金術アイテムレベル]する。さらに、料理の際にこのアイテムが使用された食事を食べたキャラクターは1時間の間、【最大HP】が5点上昇する。この際、即座に同じだけの【HP】を回復する。

高級茶葉である。飲むと一時的に知力による判定が強化される。

錬金術師の茶葉 (こうきゅうちゃば)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:食品/植物
レベル:3 対応技能:〈専門知識:料理〉
 錬金術師が作ったという茶葉。あまりに安定しているため、年ごとの味を楽しむことができないとも言われている。
 1時間の間、このお茶を飲んだキャラクターが行う【知力】による判定の達成値に+1する。この効果は1日に1回まで適用できる。

薬毒:●●は公式にあった毒の代替である。
武器に塗るのはルールとして追加されたため、アイテムの効果としては書いていない。
武器に塗る以外に、食事に盛る際のことも書いてある。

それなりに強力な毒である。
戦闘時に使うのに向いている。

薬毒:即効性劇毒 (そっこうせいげきどく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:毒物/薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:毒物〉
 強力な即効性の毒薬。戦闘時に使われる。
 このアイテムはメジャーアクションで同意した同一Sqのキャラクターひとりを対象として使用できる。対象に毒を与える。このアイテムによって与える毒の強度は、取得者、もしく作成者が、その取得、作成時に「使用可能錬金術アイテムレベル×〈専門知識:毒物〉」点までの強度を選択しておくこと。

一時間後に効果を発揮する毒薬である。
完全に暗殺用。

薬毒:遅効性劇毒 (やくどく:ちこうせいげきどく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:毒物/薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:毒物〉
 強力な遅効性の毒薬。まとめて毒殺する際に使われる。
 このアイテムはメジャーアクションで同意した同一Sqのキャラクターひとりを対象として適用できる。対象に毒を与える。この毒は1時間後から効果を発揮する。このアイテムによって与える毒の強度は、取得者、もしくは作成者が、その取得、作成時に「使用可能錬金術アイテムレベル×〈専門知識:毒物〉」点までの強度を選択しておくこと。

放心を与える毒である。毒を与える効果以外でも毒として解除するための数値が設定され、解毒薬などで解除できるようになった。

薬毒:不覚毒 (ふかくどく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:毒物、薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:毒物〉
 相手の意識を朦朧とさせ、意識を薄れさせる毒。
 このアイテムはメジャーアクションで同意した同一Sqのキャラクターひとりを対象として使用できる。対象に放心を与える。この効果は強度「取得者、もしくは作成者の使用可能錬金術アイテムレベル×2」の毒による効果として扱う。

薬毒:傷壊毒 (やくどく:しょうかいどく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:毒物/薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:毒物〉
 傷を壊し、傷口が塞がらないようにすることで血を流させ続ける毒。
 このアイテムはメジャーアクションで同意した同一Sqのキャラクターひとりを対象として使用できる。対象に出血を与える。この効果は強度「取得者、もしくは作成者の使用可能錬金術アイテムレベル×2」の毒による効果として扱う。

拾うか迷った毒である。
効果はむしろ強力になった。

薬毒:媚薬毒 (やくどく:びやくどく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:毒物/薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:毒物〉
 快楽に抵抗する心をくじくための毒。
 このアイテムはメジャーアクションで同意した同一Sqのキャラクターひとりを対象として使用できる。対象は1時間の間、快楽に逆らうための判定の達成値が-[あなたの使用可能錬金術アイテムレベル]する。この効果は強度が「取得者、もしくは作成者の使用可能錬金術アイテムレベル×2」の毒による効果として扱う。

夢を見ているような状態になる毒である。

薬毒:夢見毒 (ゆめみどく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:毒物/薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:毒物〉
 夢を見ているような状態となる毒、意志を奪い自白させるためのものである。
 このアイテムはメジャーアクションで同意した同一Sqのキャラクターひとりを対象として使用できる。1時間の間、対象から情報を引き出すための判定の達成値に+[使用可能錬金術アイテムレベル]する。この効果は強度「取得者、もしくは作成者の使用可能錬金術アイテムレベル×2」の毒による効果として扱う。

依存性の高い毒である。
判定でわかりやすくするために3レベルとなっている。
効果自体は依存性だけだが、GMが他の効果と組み合わせることでより凶悪なものとなる。
ある意味依存性のルール的な存在。

薬毒:依存毒 (いぞんどく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:毒物、薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:毒物〉
 強い依存性を持つ毒。依存性以外の問題はないが、依存性によって発生する心の弱みにつけこんだり、他の薬と混ぜ合わせることで凶悪なものとなる。
 このアイテムはメジャーアクションで同意した対象ひとりに対して使用できる。対象は24時間後、目標値が[(取得者、もしくは作成者の使用可能錬金術アイテムレベル×2)+8]点の〈意志〉での判定を行い、失敗するとこのアイテムを自身に使用したくなる。詳細はGMが決定すること。その後は12時間ごとに再び同様の判定を行い、失敗するとこのアイテムを自身に使用したくなる。この効果は3日間持続し、持続時間は累積する。この効果は強度「取得者、もしくは作成者の使用可能錬金術アイテムレベル×2」の状態の毒による効果として扱う。

脱力させて移動を遅らせる薬。

薬毒:脱力毒 (だつりょくどく)
種別:その他(錬金術/使い捨て)
重量:1 錬成種別:毒物/薬毒
レベル:3 対応技能:〈専門知識:毒物〉
 ごく短い時間ではあるが脱力させることで相手の動きを遅らせる毒。
 このアイテムはメジャーアクションで同意した同一Sqのキャラクターひとりを対象として使用できる。対象に硬直を与える。この効果は強度「取得者、もしくは作成者の使用可能錬金術アイテムレベル×2」の毒による効果として扱う。

まとめ

思ったよりも3レベルが多かった!
たぶん「薬毒:●●」のせい。
元々『ADF』掲載の「毒物:●●」のようなものとして作られた錬金術アイテムだが、かなり数が増加した。
また、3レベルは特殊な〈専門知識:●●〉にちょっとうれしいアイテムとかも追加されている。その分ちょっと危ないものも入ってしまったが。
使用可能錬金術アイテムの最大レベルが10であるため、10レベルが錬金術アイテムの上限となるが、6レベルか7レベルぐらいまで作成する予定である。

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