グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その24 レイヤー:ヒロイック


権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その24 レイヤー:ヒロイック

追加されるレイヤー:ヒロイックの特技をいくつか紹介していく。


英雄の姿

SPによって自身を英雄と信じ込むことにより、本物の英雄のように振る舞う特技が追加された。

《英雄同調》 (えいゆうどうちょう)
種別:邪紋 最大LV:5
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 劇的な戦いの中で意識が強い自己暗示や瞑想の状態になっていく特技。
 あなたは[LV×〈意志〉レベル]点のSPを所持できる。あなたはシーン内のキャラクターがクリティカルするごとに1点、天運を使うたびにその[消費された天運]点のSPを獲得できる。あなたが行った判定でクリティカルが発生した場合、そのクリティカルで上昇する達成値とダメージに+[SP×〈意志〉レベル]する。

《英雄憑依》 (えいゆうひょうい)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:○
 英雄が憑依したかのように言動が変化する特技。
 SPを2点消費し、《英雄存在》か《英雄の言葉》と同時に使用する。この特技と同時にこれらの特技を使用した場合は、これらの特技の使用可能回数に関係なくこれらの特技を使用することができ、これらの使用可能回数を消費しない。この特技は1シーンに[LV+1]回まで使用できる。

英雄的な行動

英雄的な行動を行うための特技が追加された。

《英雄たちの決断》は有利な選択肢ではなく正しいと思った選択肢を進む際に背中を押してくれる特技である。

《英雄たちの決断》 (えいゆうたちのけつだん)
種別:邪紋 最大LV:1
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:0 MC:○
 信念や理想のために困難な道を進むときにこそ、本当の強さを発揮する特技。
 エキストラ、モブではない味方(GMが判断し、基本はPCとする)が物語において不利になる決断や困難に挑む決断をした際に使用できる。そのシナリオの間、あなたの【精神】に+1する。この特技は1シナリオに1回まで適用できる。

《英雄の壁》 (えいゆうのかべ)
種別:邪紋(制圧) 最大LV:3
タイミング:マイナーアクション
判定:自動成功 対象:範囲1☆
射程:0Sq☆ 目標値:-
コスト:10 MC:FW
 壁となり誰も通さないことで味方を守る特技。
 この特技はキャラクターではなくSqを対象とする。即座に自身のいるSqを制圧する。この際、敵対的なキャラクターがいても制圧されていなければ制圧できる。この効果で制圧しているSqにいる任意のキャラクターが移動を行う場合、目標値があなたの[(〈意志〉レベル×〈意志レベル〉)+【精神】]の〈運動〉での判定に成功するか、天運を1点消費しなければ移動できない。

《英雄ここにあり》は《英雄ここに推参》(『ADF』P95)と対のイメージの特技である。
この特技は映画のクライマックスの最後で逃げようとする悪役と決着をつける場面をイメージしている。
斬りかかるのでも狙撃でもよい、とにかくかっこよく決着をつける特技である。

《英雄ここにあり》 (えいゆうここにあり)
種別:邪紋 最大LV:1
タイミング:イニシチブプロセス
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:20 MC:○
 逃げる敵の先回りをする、敵を仕留めるべく先へ進むなどで、決着をつけられる場所へと移動する特技。そこで終わらせられるからこそ英雄なのである。
 CL10以上で取得できる。シーン内の任意の場所に移動し、即座に追加のメインプロセスを行う。このメインプロセスでは必ず攻撃を行わなければならない。この特技は1シナリオに1回まで使用できる。

必殺技にさらに上があるというのも少ないものではない。
それをやる特技である。1シーンの間で3回偉業特技を使うという厳しい前提条件によって第三の必殺技を使用できる。

《絶技二ノ型》 (ぜつぎにのかた)
種別:邪紋 最大LV:5
タイミング:クリンナッププロセス
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:○
 一度の絶技では諦めず、より強力な絶技によって相手を打ち砕く特技。
 CL5以上で取得できる。《英雄絶技》の使用可能回数を1回分回復する。この特技は1シナリオに1回まで使用できる。
 この特技のレベルが3になると、1シーンの間に二回目に《英雄絶技》を使用する際、その攻撃のダメージに+[LV+1]Dする。レベルが5になると、この特技は1シナリオに2回まで使用できるようになり、すでに1シーンで二回《英雄絶技》を使用している場合に、《英雄絶技》を使用可能な攻撃の判定の直前に《英雄絶技》を使用し、本来の効果に加えてその判定の出目ひとつをクリティカルの確認前に+1することができるようになる。

神たる英雄

鎚を持ったイラストや戦乙女など、レイヤー:ヒロイックには神のイメージが強いため、それを特技としたものである。

《英雄神器》と《神威の英雄》はセットとなっており、《神威の英雄》と合わせることで真の強さを発揮する特技となっている。
そのため、《英雄神器》自体は少し控えめでその分が《神威の英雄》に回されている。

《英雄神器》 (えいゆうじんき)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:いつでも
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運2 MC:○
 英雄たちが神より賜ったという武具を模倣したものを所持していることを表す特技。
 あなたが所持している武器か防具からひとつ選択する。武器を選択した場合、あなたがこのラウンド中にその武器で行う攻撃のダメージに+【精神基本値】する。防具を選択した場合、このラウンド中にその防具のすべての属性の防御力に+【精神】する。この効果で選択した武器、防具はプリプレイごとに選び直してもよい。
 この特技のレベルが3になると、この特技の効果は1シーンの間持続するようになる。

《英雄神器》が準備であり、《神威の英雄》が実際に使う強力な攻撃である。
選択した相手に対しては追加で【HP】減少を発生させるが、ここはあえて連続での攻撃ではなく相手が崩壊したり、攻撃が爆発を引き起こすなどの演出としたほうがいいだろう。
神格は『上級』に登場するスタイルの名称であるが、ここでは神として扱っている。

《神威の英雄》 (しんいのえいゆう)
種別:邪紋(攻撃) 最大LV:3
タイミング:メジャーアクション
判定:効果参照 対象:直線[LV+1]
射程:[LV]Sq 目標値:対決
コスト:12 MC:○
 武器に宿る力を解放することで必殺の一撃を放ち、相手に刻み込む特技。
 この特技の取得時に、人間、神格以外の混沌、神格、その他からひとつを選択する。《英雄神器》の効果が適用されている場合にのみ使用できる。対象に攻撃を行う。この攻撃のダメージに+[LV×2]Dする。この攻撃で取得時に選択したものであるとGMが判断した対象に、1点以上のダメージを与えた場合、その対象の【HP】を[LV×2]D点減少させる。この特技の判定はこの攻撃に使用する武器に対応した技能となる。この特技は1シーンに1回まで使用できる。

まとめ

堅実な強化もあるが、より英雄的な行動のための特技の追加と神としての性質を表す特技の追加という点が特徴となっている。
うまく使ってよりかっこいい英雄を演出しよう。


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