グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その27 追加の乗騎

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その25 追加の乗騎

追加されるアイテムをいくつか紹介していく。

弱い乗騎

主にシナリオ中に何らかの都合で使用することになったり、特殊なキャラ付けで使用するような弱い乗騎が追加される。

驢馬 (ろば)
種別:乗騎(動物/驢馬)
攻撃修正:-1 命中修正:-3 回避修正:-3 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:-3 移動修正:0 同乗人数:0
 主に荷物を運ぶための驢馬。戦うために騎乗する者は基本的にいない。

野生馬 (やせいば)
種別:乗騎(動物/馬)
攻撃修正:-1 命中修正:-2 回避修正:-2 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:-2 移動修正:+4 同乗人数:1
 訓練されていない馬。戦場での音や戦闘のために走ることを怖れるので戦いには向かない。

駄馬 (だば)
種別:乗騎(動物/馬)
攻撃修正:0 命中修正:-2 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:0 移動修正:+4 同乗人数:1
 一応訓練はしているがあまりいいとは言えない馬。軍での乗用としても少し微妙なのでとにかく数をそろえる場合でなければ軍では扱われない。

能力値に対応した乗騎

そもそも移動力が上がる【反射】以外の能力基本値に応じた乗騎が追加される。
能力基本値での制限がある馬に乗っていると騎馬民族相手なら交渉が有利になるかもしれない。

荒馬を鎮め乗騎とするのは定番である。

荒馬 (あらうま)
種別:乗騎(動物/馬)
攻撃修正:+2 命中修正:0 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:0 移動修正:+5 同乗人数:0
 投影体の血を引いているとも言われる荒々しい馬。通常の人間は振り落とされることになる。【筋力基本値】が16以上でなければ装備できない。この馬の同乗人数は0だが、荷物としてひとりのキャラクターを運ぶことができる。

狩猟で長年友とした馬というのも定番である。

猟馬 (りょうば)
種別:乗騎(動物/馬)
攻撃修正:0 命中修正:0 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:+1 移動修正:+6 同乗人数:1
 狩猟によって経験を積んだ馬。猟を得意とする者と相性がいいと言われる。【感覚基本値】が16以上でなければ装備できない。

普通に指揮官が乗るちょっと豪華な馬である。
飾りの実用性に気がついた者が乗る。

士官馬 (しかんば)
種別:乗騎(動物/馬)
攻撃修正:0 命中修正:0 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:0 移動修正:+4 同乗人数:1
 走ることよりもその見た目を重視した馬。味方を勇気づけるさまざまな仕掛けや飾りが取り付けられている。【知力基本値】が16以上でなければ装備できない。装備中、あなたが行った士気回復で回復する士気を+1する。

気難しいが美しく走る馬である。
その騎乗者と合わせて絵になるような姿となるため、味方の士気が上昇する。

滑走馬 (かっそうば)
種別:乗騎(動物/馬)
攻撃修正:0 命中修正:-1 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:+1 移動修正:+6 同乗人数:1
 滑るように優雅な走り方をする馬。温厚だがその背を許すには長い時間が必要と言われる。【精神基本値】が16以上でなければ装備できない。この乗騎を装備している場合、最大士気が+1される。

幻のような馬である。
妖精の血を引いているなどさまざまなことが言われるが、その実際はわからない。

幻馬 (げんば)
種別:乗騎(動物/馬)
攻撃修正:0 命中修正:0 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:+1 移動修正:+5  同乗人数:1
 幻のごとく美しい馬。投影体の血を引いていると言われる。【共感基本値】が16以上でなければ装備できない。

特殊な乗騎

さらに特殊な乗騎である。
中には、キャバリアーでなければ取得できないものも存在している。

ゾウである。移動するだけでダメージを与えることができる。
マスコン中であれば、移動の際のダメージでも士気が減少するため、相手の士気を削りやすい。

戦象 (せんぞう)
種別:乗騎(動物/象)
攻撃修正:0 命中修正:-2 回避修正:-3 
防御力(武器:1 炎熱:0 衝撃:1 体内:0 )
行動修正:-2 移動修正:+2 同乗人数:2
 戦いのために訓練された象。非常に高い突撃能力を持つ。この乗騎の装備中に移動した際、この乗騎に騎乗、同乗していない経路上のすべてのキャラクターは〈運動〉で目標値12の判定を行い、失敗すると〈衝撃〉2D点のダメージを受ける。

上に櫓があるタイプのファンタジーすごく大きいゾウである。

巨象 (きょぞう)
種別:乗騎(動物/象)
攻撃修正:0 命中修正:-2 回避修正:-4 
防御力(武器:2 炎熱:1 衝撃:1 体内:0 )
行動修正:-4 移動修正:+3 同乗人数:4
 動く砦とも言える巨大な象。一見鈍重だが、一歩が大きいのでそれなりに速い。所属する国のレベルが10以上、かつその資金が20ごとに国にひとつまで取得できる。この乗騎の装備中に移動した際、この乗騎に騎乗、同乗していない経路上のすべてのキャラクターは〈運動〉で目標値12の判定を行い、失敗すると〈衝撃〉4D点のダメージを受ける。

ゾウの流れでは比較的落ち着いた性能のサイのような動物である。

重角獣 (じゅうかくじゅう)
種別:乗騎(動物/角獣)
攻撃修正:+2 命中修正:0 回避修正:-1 
防御力(武器:1 炎熱:0 衝撃:1 体内:0 )
行動修正:-1 移動修正:+3 同乗人数:1
 サイのような巨大な角を持つ重量級の乗騎。この乗騎の装備中に移動した際、この乗騎に騎乗、同乗していない経路上のすべてのキャラクターは〈運動〉で目標値12の判定を行い、失敗すると〈武器〉2D点のダメージを受ける。

乗騎の犬狼は騎乗可能なサイズの犬や狼のような動物である。
キャバリアーの場合は小型化して飼うこともできるため、番犬として飼っているロードや、犯罪者や敵対者、裏切り者を餌にする悪役もいるかもしれない。

山犬狼 (やまけんろう)
種別:乗騎(動物/犬狼)
攻撃修正:+1 命中修正:0 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:+1 移動修正:+3 同乗人数:1
 人が乗ることができるサイズの巨大な犬や狼。装備中、〈隠密〉状態を解除するための判定や追跡を行うための判定の達成値に+2することができる。この乗騎は「特殊乗騎:●●」として扱うことができる。その場合、この乗騎は「命中修正:+1」となる。

特殊地形への適正

森犬狼も基本は山犬狼と同じだが、こちらは現状ではキャバリアーでなければ装備できない。
難しい性格なのかもしれない。

特殊乗騎:森犬狼 (とくしゅじょうき:もりけんろう)
種別:乗騎(動物/犬狼)
攻撃修正:+2 命中修正:+1 回避修正:0 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:+1 移動修正:+3 同乗人数:1
 この乗騎は「特殊乗騎:●●」を取得可能となる特技を取得していなければ取得、装備できない。装備中、「地形:森林」(もしくは森林だとGMが判断した地形)の効果で追加で必要となる移動可能距離を1Sq分低いものとして扱い、それらの地形では「回避修正:+1」となる。

駱駝である。
砂漠での騎乗戦闘では非常に頼りになるが、平地では通常の軍馬に劣ってしまう。

駱駝 (らくだ)
種別:乗騎(動物/駱駝)
攻撃修正:0 命中修正:-1 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:0 移動修正:+4  同乗人数:1
 砂漠の多い土地でよく扱われるラクダである。装備中、「地形:砂地」(もしくは砂漠だとGMが判断した地形)の効果で追加で必要となる移動可能距離を1Sq分低いものとして扱い、判定へのペナルティーを無視することができる。この乗騎は「特殊乗騎:●●」として扱うことができる。その場合、この乗騎は「回避修正:0」となる。

エルフが乗っているイメージのある鹿のような乗騎をはじめとした双角の乗騎である。
森ではさらに強化される上に、ウォーホースに匹敵する優秀な乗騎である。

双角乗騎 (そうかくじょうき)
種別:乗騎(動物/鹿羊/角獣)
攻撃修正:+1 命中修正:0 回避修正:-1 
防御力(武器:0 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:0 移動修正:+4 同乗人数:1
 羊や鹿のような二つの角を持つ動物が大型化したもの。装備中、「地形:森林」(もしくは森林だとGMが判断した地形)の効果で追加で必要となる移動可能距離を1Sq分低いものとして扱い、それらの地形では「回避修正:0」となる。

山羊のような動物を使って高低差のある土地で戦うイメージから、具体的に山羊と言わないことで架空のそういった戦闘での騎乗に適した動物としたものである。
本当にこういう動物がいる可能性は否定できない。
特殊な乗騎は駱駝を除いて全体的にこのような詳細はそれぞれに任せる動物となっている。

山岳鹿羊 (さんがくろくよう)
種別:乗騎(動物/鹿羊)
攻撃修正:0 命中修正:-1 回避修正:-1 
防御力(武器: 炎熱: 衝撃: 体内: )
行動修正:+1 移動修正:+4  同乗人数:1
 山岳や高地に生息する鹿や羊、山羊のような生き物の中でも大型のもの。装備中、「地形:山岳」(もしくは山岳だとGMが判断した地形)の効果で追加で必要となる移動可能距離を1Sq分低いものとして扱う。この乗騎は「特殊乗騎:●●」として扱うことができる。その場合、この乗騎は「回避修正:0」となる。

水地では爬虫類のような何かである。
蛇のようなワニ……あまりいい印象をもたれそうな乗騎ではない。

特殊乗騎:鰐蛇 (とくしゅじょうき:わにへび)
種別:乗騎(動物/爬虫類)
攻撃修正:+2 命中修正:0 回避修正:-1 
防御力(武器:1 炎熱:0 衝撃:0 体内:0 )
行動修正:-1 移動修正:+3 同乗人数:1
 大きな口を持つ四脚の蛇のような生き物。「特殊乗騎:●●」を取得可能となる特技を取得していなければ取得、装備できない。装備中、レベル1の「地形:水地」(もしくはそれに相当するとGMが判断した地形)の効果で追加で必要となる移動可能距離を1Sq分少ないものとして扱い、判定へのペナルティーを無視することができる。

まとめ

普通に馬だけでもいいが、その土地ごとに文化が違い、乗騎とする動物が違うというのはギミックになると同時に、広い世界での物語における楽しみのひとつである。
また、馬という存在を単純な馬で終わらせるのではなく、そこに物語が生まれるようなものにしたり、そもそも物語の存在が感じられる乗騎にすると、キャラクターにより深みが生まれる。
単純なデータだけでなく、それも含めて考えて乗騎を選択するとより楽しく遊ぶことができるだろう。

おおよそどのようなタイプの乗騎があるのかは提示したが、特殊乗騎は鳥や虫などの聖印の力で大型化して乗騎になるものを中心にもう少し追加したい。


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