グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その15 サモナー

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その15 サモナー

追加されるサモナーの特技をいくつか紹介していく。

なお、今回記述整理に「切り替え:タイミング」というものを追加した。
これは「あなたは飛行状態となる(切り替え:マイナーアクション)」と書いてある場合にマイナーアクションで飛行状態を解除でき、再びマイナーアクションを使うことで飛行状態になることができるということを意味する。

投影体の分析

SPを投影体の分析として用意した。
SPの効果は戦いの中で相手の性質を探ることでダメージを増加させていくものとなっている。
条件と合わせ、1体の強敵に対して挑む際に有効なものとなっている。

《混沌分析》 (こんとんぶんせき)
種別:魔法 最大LV:5
タイミング:セットアッププロセスの直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:視界 目標値:-
コスト:2 MC:○
 相手の力を混沌の方面から観測し、異世界に関する知識に基づき分析することで敵の弱点を知る特技。
 あなたはシーン内の任意のキャラクターを1体選択する。選択したキャラクターがメジャーアクションを行うか、選択したキャラクターが攻撃の対象となった場合にSPを1点獲得する。このSPはシーンの終了時に失われる。常時、あなたは[LV×〈霊感〉レベル×]点までのSPを所持することができる。選択したキャラクターに対するダメージは+[SP/2]される。そのキャラクターが混沌の存在の場合、増加するダメージは[SP]点となる。

SPを扱う特技が《混沌分析》しかなかったためにSPに関する部分を追加した特技である。
基本は従属体を変えた際に特定の出身世界の従属体に対して有効な特技の効果などを適用するためのものだが、SP消費で敵にも有効になるようになった。ただし、必要なSPは4点と重めである。

《新異世界理論》 (しんいせかいりろん)
種別:魔法 最大LV:10
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 投影体の中には複数の世界で語られる存在がいる。あなたはそれをヒントとした応用的な召喚を行うことができる。
 あなたが習得している召喚魔法を[LV]個選択する。選択した魔法とその魔法に対応した従属体の種別と出身世界に任意の世界をひとつ追加する。いつでもSPを4点消費することで、シーン内の混沌の存在1体にもこの効果を適用できる。

投影体との契約

《投影体維持》と《緊急召喚》を合わせた際のコストを減少させることと、《投影体維持》の2レベル目以降の効果を強化することを目的として、新たに投影体と契約を結ぶという特技が追加された。
この契約は詳細がないどころか、契約という言葉が名称に含まれている特技でもこの特技に触れていなかったりという状態なので、GMやPLは自由にその契約を設定できる。シナリオに活用しよう。

《契約投影》 (けいやくとうえい)
種別:魔法 最大LV:1
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 それぞれの投影体と契約を結ぶことでその召喚を容易にするとともに、その強度を強めていることを表す特技。
 あなたの取得している《投影体維持》による固定召喚コストの減少はあなたのすべての従属体に適用される。また、あなたの従属体の【最大HP】に+[《投影体維持》のレベル×【精神】]する。

投影体に守って貰う特技だが、契約が何なのかは不明である。
召喚者を守ることが契約にありそうなのは確かである。

《阻めぬ契約》 (はばめぬけいやく)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:判定の直後
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:○
 投影体が契約に基づき駆けつけてくれる特技。
 CL10以上で取得できる。あなたに対する攻撃の命中判定の直後に使用できる。このプロセス中に1度だけ、あなたの従属体はあなたに追加のカバーリングを行うか、あなたの代わりにリアクションを行うことができる。この効果を適用する際、その従属体はあなたのいるSqに移動する。この効果はアイテムとなっている投影体やシーン外にいる投影体にも使用でき、使用すると従属体としてあなたのいるSqに登場する。この特技は1シーンに[LV]回まで使用できる。

投影体の退避と装備

投影体を装備アイテムとして扱う特技と投影体を退避させる特技を追加する。アイテムとして扱う特技は扱いやすい特技となっている。
投影体に乗ることや投影体を連れて行動するための特技が追加された。
なお、投影体に乗るような名称だが、投影体と並んで戦うのでもよい。

《異怪の乗り手》 (いかいののりて)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 従属体と連携して戦う特技。あなたはそのための絆を持っている。
 あなたは自身が操作する従属体を乗騎(アイテムとして使い、攻撃は命中しなくなるが【HP】や【MP】などの管理などは引き続き行う)として扱い、騎乗することができる(切り替え:マイナーアクション)。この際、その投影体の出身世界を表す種別に対応した〈専門知識:〉が3レベル以上の場合、その従属体に騎乗していても騎乗状態のペナルティーを受けない。もし、その投影体が《乗騎機能》などで元から騎乗可能な場合、1シーンに[LV]回まであなたの【HP】が減少する際にその従属体1体の【HP】を同じだけ減少させることができる。この特技の効果を解除した際は、あなたのいるSqにこの効果で乗騎となっていた従属体を行動済みで配置する。

《小さな従者》 (ちいさなじゅうしゃ)
種別:魔法 最大LV:5
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 従属体に普段は小さな動物の姿を取らせておく特技。
 あなたの従属体を「部位:その他」の防具として装備する(切り替え:マイナーアクション)。この効果で装備されている間、従属体は「1シーンに1回、判定の前に使用することで達成値に+2することができる」アイテムとして扱い、キャラクターとしては扱わない。ただし、【HP】や【MP】はこの効果を解除したときのために記録しておくこと。この効果を解除した場合、あなたのいるSqに従属体を行動済みで配置する。

《投影体緊急退避》 (とうえいたいきんきゅうたいひ)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:効果参照
射程:視界 目標値:-
コスト:10 MC:○
 投影体が倒される直前に退避させる特技。
 CL5以上で取得できる。あなたの従属体の【HP】がダメージによって0以下になる際に、その従属体を対象として使用できる。そのダメージを適用せずに従属体をシーンから退場させる。この効果を適用した従属体の【HP】は1となる。この特技は1シナリオに[LV]回まで使用できる。

投影体を重ねることで変質させる

《投影付与》は相手に投影体を重ねて投影することで一時的に変異させる特技である。
《BS無効》や《属性無効》で防御面を強化することもできるし、《属性弱点》で弱体化させることもできる。
その他にも、状況に合わせた特技を取得させて状況を乗り越えることができる特技である。

《投影付与》 (とうえいふよ)
種別:魔法(偉業) 最大LV:3
タイミング:いつでも
判定:自動成功 対象:単体☆
射程:4Sq 目標値:-
コスト:天運2 MC:○
 すでに存在している相手に重ねて投影体を投影することで、投影体の持つ力や弱点を与える特技。
 あなたが使用可能な召喚魔法に対応した投影体の持つ特技からひとつを選択する。このラウンドの間、対象は選択した特技を取得する。この際、GMは選択できない特技を指定してもよい。対象はコストが定められていない特技を使用する場合は、その特技を持つ投影体のレベルに等しい【MP】をコストとして消費すること。この特技は1ラウンドに1回、1シーンに[LV]回まで使用できる。
 この特技のレベルが3、かつCL10になると、この特技は「コスト:天運1」となる。

まとめ

従属体をよりうまく扱ったり、投影体を分析するという側面が追加された。
また、投影を用いて相手を弱体化させる特技も追加された。
この設定をシナリオに使うことも可能である。


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