グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その11 ヒーラー

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その11 ヒーラー

追加されるヒーラーの特技をいくつか紹介していく。

生命の力を蓄え扱う術

ヒーラーのSPは自らの生命によって貯めておいた生命の力のストックである。これを使うことで、生命魔法をはじめとした回復の効果を高めることができる。

《生命保存術》 (せいめいほぞんじゅつ)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 あなたは自らの生命の力を保存し蓄え、他者に与えることができる。
 あなたは[LV×〈治療〉レベル]点までのSPを所持することができる。あなたはメジャーアクションで【精神】点の【HP】を消費することでSPを[消費した【HP】/3]点獲得できる。あなたは【HP】を回復させる魔法、特技、アイテムなどの効果を決定するためのダイスロールの直前にSPを[LV]点まで消費し、その効果で回復する【HP】に+[消費したSP]Dすることができる。

《生命効率活用術》 (せいめいこうりつかつよう)
種別:魔法 最大LV:1
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 貯めておいた生命力をより効果的に活用する特技。
 あなたの《生命保存術》で上昇する【HP】の回復量は、SP1点ごとに【知力】点となる。

生命の力が足りないならば他者から奪えばよい。
そういう者もきっといるだろう。

《生命吸収術》 (せいめいきゅうしゅうじゅつ)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:○
 相手から生命の力を吸収することで自らの力として扱う特技。自分の生命だけで足りないなら他から集めればいいのである。
 BSを与える生命魔法と同時に使用する。その魔法によってBSを与える代わりに、対象に[LV+1]D+[(与えるBSの数×使用可能生命魔法レベル×【知力】]点の〈体内〉属性ダメージを与え、SPを[LV]点回復する。

生命の力の応用

生命の力を水に込めることで薬を作ることができる。
この薬には若返りや延命の効果が設定されているため、他者から生命の力を奪えば他人の命で若返ったりとかの悪役なことができる。

《生命とどめし水》 (いのちとどめしみず)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:マイナーアクション
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:0 MC:○
 蓄えておいた生命の力を水などの液体に注ぐことで、治癒効果のある水を精製する特技。この水を求めて道を踏み外す者も少なくないという。
 あなたはSPを2点消費することでHPヒールポーション(『ルール1』P204)をひとつ取得する。このHPヒールポーションを【HP】が【最大HP】と等しい状態で使用した場合、そのキャラクターは寿命が[LV]日延び、[LV×4]時間分若返る。
 この特技のレベルが3になると、この効果で取得したHPヒールポーションを即座に使用できる。

石に生命を与えるとどうなるのか?
基本的にはGM判断だが、その答えのひとつとも言えるのがその石が言葉を話したり周囲を見張ったりするというものである。

《生命を与えるもの》 (いのちをあたえるもの)
種別:魔法 最大LV:1
タイミング:判定の直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:2 MC:○
 石や草などの無機物に生命の力を与える特技。この効果で命を与えられたものはあなたと言葉を交わすことができるようになる。
 あなたが行う情報収集のための判定の直前に使用できる。SPを1点消費し、その判定のダイスを+1個する。

生命があふれることでの回復

《あふれでる生命》と《巡り還る生命》はいずれも自身がダメージを受けた際にSPを使って回復する特技である。
これはイメージとしては使おうとして使うものではなく、攻撃を受けたときに傷からエネルギーが吹き出したりするイメージで作られている。
それが自身から周囲へ流れるか、身につけているものなどから自身へ流れるかである。

《あふれでる生命》 (あふれでるいのち)
種別:魔法(回復) 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:○
 傷を負うと同時に傷から生命の力を放ち、即座に治癒させる特技。力が強まると周囲も生命であふれ、花が咲いたり傷が癒えたりする。
 CL5以上で取得できる。あなたが攻撃によってダメージを受けた際に使用できる。即座に、自身の【HP】を[消費したSP×【知力】+【精神】]点回復する。この特技は瀕死状態レベル2でも使用できる。この特技は1シーンに[LV]回まで使用できる。
 この特技のレベルが3になると、この特技は「射程:0Sq☆」「対象:範囲1☆」となり、対象となるキャラクター全員(敵も含む)に対して効果を発揮させることができるようになる。

《巡り還る生命》 (めぐりかえるいのち)
種別:魔法(回復/偉業) 最大LV:1
タイミング:いつでも
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運 MC:○
 さまざまな形で取り出していた自身の生命を再び自身に還すことで息を吹き返す特技。
 この特技は瀕死状態、もしくは死亡した状態でのみ使用でき、特別にこれらの状態でも使用できる【知力】点までの天運とすべてのSPを消費する(この際、天運が0を下回るようには使用できない)。あなたの【HP】を[消費した天運×SP×CL](CLは最低5として扱う)点回復する。この特技は1シナリオに1回まで使用できる。

生命の力による呪い

生命の力によって回復させるのではなく、死に瀕した者を強引に動かせ戦わせるという呪いのような特技である。
ちょっと対象を増やしたりすると死ぬができず動かされ続けている兵士とかを扱うことができる。

《偽生の呪い》 (ぎせいののろい)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:20 MC:○
 瀕死の味方を強引に動かすために忌み嫌われ呪いや邪法と呼ばれる秘術を使い味方を戦わせる特技。この魔法が使用された者は死ぬことを許されず戦うことになる。
 CL10以上で取得できる。「種別:回復」かつ「種別:生命」の魔法と同時に使用する。その魔法は瀕死状態レベル3の対象にも使用できるようになる。さらに、その魔法で【HP】を回復したキャラクターは、瀕死状態からの回復による行動済みにならず、このシーン中、瀕死状態レベル2のペナルティーを無視(ただし、生死判定は無視できない)するが、メインプロセス終了ごとに[対象の【筋力】]点の【HP】を失う。1シナリオに[LV]回まで使用できる。

まとめ

全体として、何か悪役っぽいことをしやすそうな特技が多い気がする。
生命の力を集め自らの若さを維持する、生命の力によって相手を死ぬことを許さず生かし続ける。悪役である。
自分の生命を他者に分け与えるだけだとむしろ犠牲になりそうなのだが……。

ヒーラーとは関係ないが、アルケミストに状態回復がついたので、魔法に状態回復を追加したい。

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