グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その65 魔法界1

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その65 魔法界1


魔法界

魔法界について、以下のように説明している。

 魔力が存在しその恩恵を受けた世界、それが魔法界である。魔法界では人間以外にもエルフやドワーフなどの種族が存在している。『ADF』でエルフが扱われているため、魔法界の一部として「エルフ界」を提示しているが、実際には、「ドワーフ界」をはじめとした他の世界があるかもしれないし、エルフ界やドワーフ界を含むより広範な世界かもしれない。ただ、魔法界全体のイメージは「いわゆるファンタジーの世界」である。

つまり、よくあるファンタジーの世界である。
TRPGに触れているならいくつか思い付くような世界から自由に設定を拾ってくることを想定した世界である。

なお、いわゆるファンタジーの世界については以下のように解説している。

◆いわゆるファンタジーの世界
 魔法界に関して詳しく決めるならば、このサプリメントで語られることよりも、他のファンタジー作品に触れるとよい。それほど多様で奥深い世界なのである。そのため、ここで語ることができるのは、「いわゆるファンタジーの世界である」ということだけなのである。

魔法界の特技

魔法界の特技構成

魔法界の特技は通常の特技に加えて、「種別:職業」を持つ特技と「種別:種族」が用意されている。
そのため、他のスタイルよりも多めに特技が存在している。

魔法界の初期取得特技は以下のようになっている。

《魔力を識るもの》1レベル
《任意の特技》2レベル分
「種別:種族」もしくは「種別:職業」の特技1レベル分
偉業特技1レベル分

つまり、種族か職業をひとつ取得することが前提である。
なお、後に出てくる《魔力肉体強化体質》を含め、しばらく取得できなかったり、後には取得できなかったりというのがあるので、注意して選ぶ必要がある。

新たな技能

魔法界の特技の効果では、新たに設定された技能を取得可能となっている。
単純なデータとして以外にも、ロールプレイにも使用できるかもしれない。

◆二つの新たな技能
 魔法界の特技では、新たな技能である〈魔力〉と〈信仰〉の二つを取得することができる。これらの特技はそれぞれに対応した特定の技能と魔法で指定された〈技能〉の代わりとして使用できる強力な技能である。なお、それぞれの解説は以下となる。
〈魔力〉:魔力を扱える量やその精度の技能。
〈信仰〉:信仰に従った祈りや詠唱、その他の知識による魔法の技能。

実際の魔法界の特技

精神と共感を上昇させる特技である。
混沌宿し共通の《混沌変異》と組み合わせることで、能力値を大きく上昇させることが可能である。

《魔力を識るもの》 (まりょくをしるもの)
種別:投影(自動) 最大LV:5
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 あなたは魔力にあふれる世界の記憶を内包した混沌核を宿し、魔力を使った道具や魔法を識っている。
 あなたの【精神基本値】と【共感基本値】にそれぞれ+2、それ以外の任意の【能力基本値】ひとつに-2し、【最大MP】に+[LV×5]する。さらに、あなたの〈専門知識:魔法界〉を3レベルにし、「種別:魔法界」の混沌具を[LV×2]個まで取得できる。

《魔力を識るもの》が自動取得であることを踏まえると、上昇する能力値を変更し、かつ、その上昇量を少し上昇させる特技である。
HPとMPの成長も少しHPよりになるため、前衛として優れた力を持つことになる。
地味だが、CLが上がると無視できないかもしれないぐらいに防御力が上がる。

《魔力肉体強化体質》 (まりょくにくたいきょうかたいしつ)
種別:投影(作成) 最大LV:1
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 魔力によって肉体が強化される体質であることを意味する特技。
 この特技はキャラクター作成時にのみ取得できる。あなたの【筋力基本値】と【反射基本値】に+3、【精神基本値】と【共感基本値】のそれぞれに-2する。さらに、あなたの【最大HP】に+[CL]、【最大MP】に-[CL]、すべての属性の防御力に+[(CL+1)/2]する。

《魔力肉体強化体質》を前提としてさらに達成値を上昇させる特技である。
武器攻撃と組み合わせることで、高い命中率となる。
安定性に欠けるという設定を反映してダイスの増加と達成値の減少がセットになっている。

《肉体強化増幅》 (にくたいきょうかぞうふく)
種別:混沌(増幅) 最大LV:3
タイミング:判定の直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:FW
 魔力によってさらなる身体強化を行う特技。慣れるまで安定性には欠けるものの、時としてすさまじい身体能力を発揮することができる。
 《魔力肉体強化体質》を取得している場合にのみ取得できる。あなたが【筋力】もしくは【反射】で行う判定の達成値に1D-[3-LV]する。また、その判定が攻撃の命中判定の場合、その攻撃のダメージに+[LV]Dする。

魔法世界用の魔法習得である。
メイジと比べると習得は少し遅れがちである。
CL10以降はあえて5の倍数を避けて最大レベルが上昇するようになっている。

《異界魔法:魔法世界》 (いかいまほう:まほうせかい)
種別:混沌・魔法 最大LV:効果参照
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 あなたの世界には魔法が存在している。あなたはその魔法を取得し、使用することができる。
 あなたは[LV×2]個の魔法を習得する。ただし、この特技によって習得する魔法はそれぞれのレベルで2個までである。この効果で習得する魔法はそれぞれのレベルで、ひとつを元素魔法から習得しなければならない。それ以外は任意の分類、系統の魔法を習得することができる。この特技の最大レベルは[(CL+1)/2](最大5)である。あなたのCLが10以上になると、この特技の最大レベルは[(CL+22)/5](最大10)となる。あなたのすべての使用可能魔法レベルはこの魔法のレベルに等しいものとして扱う。

まとめ

ということで、魔法界その1である。
エルフ界からさらに広がり、作成できるキャラクターの幅も広がる形となっているが、その解像度では荒くなっている。
そのため、どんなイメージでキャラクターを作成したかを伝えるのが重要なスタイルとなっている。

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