グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その20 ライカンスロープ

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その20 ライカンスロープ

追加されるライカンスロープの特技をいくつか紹介していく。


いろいろ追加された

まずライカンスロープの特技だが、いろいろ追加された。

《天を舞うもの》が制限つきでマスコンに対応した。
また、魔法が強化されるようになったが、魔法を使えるようになるかは未定である。

《妖獣の幻道》 (ようじゅうのげんどう)
種別:邪紋 最大LV:1
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:FW
 不思議な力を扱う妖としての側面も持つ獣に変身し、その術によって空や水上を行軍させることができることを表す特技。味方を騙して空を歩かせるものもいるらしい。
 あなたの《天を舞うもの》を「MC:FW」に変更する。ただし、その効果による飛行状態では、マスコン中、飛行状態でない場合に進入できないSqに入ることはできない。あなたは《天を舞うもの》を使用したラウンドの間のみこの特技による制限を無視して飛行状態でのみ進入できるSqに進入できる。常時、あなたが使用する魔法、「種別:魔法」の特技による判定の達成値に+2する。

小動物がすり抜ける感覚で相手の横をすり抜ける特技が追加された。

《すり抜ける獣》 (すりぬけるけもの)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:FW
 小動物のごとくすぐそばや足下をすり抜けるように通り過ぎる特技。
 あなたが移動妨害によって追加で消費する移動可能距離が1Sq分減少する。常時、あなたが移動のために行う判定の達成値に+[LV+1]する。
 この特技のレベルが3になると、この特技の効果で減少する移動可能距離の消費は2Sq分となる。

制圧を使う特技も追加された。

《魔獣の縄張り》 (まじゅうのなわばり)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:マイナーアクション
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:6 MC:FW
 あなたがいるSqを制圧する。この効果で制圧したSqでは、あなたが行う命中判定とリアクションの達成値が+[LV+1]される。
 この特技のレベルが3、かつCL10以上になると、あなたの《狂乱の暴獣》の効果で上昇するダメージを二倍として扱う。

獣としての性質

ライカンスロープと言えば獣である。
SPは獣としての感覚が増して直感で攻撃を避けたり相手に必殺の一撃を繰り出すイメージで作成している。

《獣性解放》 (じゅうせいかいほう)
種別:邪紋 最大LV:5
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:FW
 危機に際して獣としての本能を研ぎ澄ませ、野生の直感で攻撃を回避する特技。
 あなたは[LV×〈知覚〉レベル]点までのSPを所持できるようになる。あなたは1点以上のダメージを受けるたびに、SPを1点獲得する。あなたが行うリアクションの達成値は常に+[SP/3]される。

《野生の一撃》 (やせいのいちげき)
種別:邪紋 最大LV:1
タイミング:攻撃の直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:8 MC:FW
 研ぎ澄ました感覚で致命傷となる一撃を繰り出す特技。
 CL5以上で取得できる。あなたが素手で行う攻撃の直前に使用できる。あなたは3点以上のSPを消費する。その攻撃の命中判定のダイスを+1個し、その攻撃のダメージに+[消費したSP×4]する。

単純な獣としての性質だけでなく魔獣的な性質も追加された。
何も考えずに使って仲間にけもみみとか生やそう。

《魔獣の呪血》 (まじゅうのじゅけつ)
種別:邪紋(回復) 最大LV:3
タイミング:メジャーアクション
判定:自動成功 対象:単体☆
射程:0Sq☆ 目標値:-
コスト:8 MC:○
 自らの血を飲ませることで治療を行う特技。治療したあと、獣の特徴が現れることがある。
 対象の【HP】を[LV×2]D+【筋力基本値】+[LV×混沌レベル]点回復する。この効果は瀕死状態レベル2のキャラクターにも効果を発揮する。この効果で回復した【HP】が対象の[【肉体】+【精神】]点より高い場合、対象は毒5を受ける。対象が瀕死状態レベル2から回復し、毒を受けなかった場合、対象に[LV×(混沌レベル-1)]日までの間、この特技を使用したキャラクターと同様の獣の特徴(データとしての効果はない)が現れる。どの程度の間現れるのか、どの程度の特徴が現れるのかはGMと相談して決めること。この特技は1シナリオに1回まで使用できる。GMはPLと相談した上でこの特技による獣の特徴が永続的なものであるとしてもよい。

恐るべき獣としての側面

新しく追加された偉業特技は感染していく凶暴化である。

《狂獣の宴》 (きょうじゅうのうたげ)
種別:邪紋(偉業) 最大LV:3
タイミング:いつでも
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運1 MC:FW
 自らの獣としての性質を解き放ち、人間離れした動きで戦闘を行う特技。あなたは獣でも、人間でもない存在になるのである。
 狂化状態レベル[LV]となる。この狂化状態では、攻撃を行う候補からあなたが因縁を持っている任意のキャラクターを除外することができ、任意のクリンナッププロセスで解除できる。あなたはこの狂化状態の間、リアクションの達成値が+[〈知覚〉レベル]される。

狂化状態は行動をできないよりは追加で攻撃したほうが使われた場合のストレスがマシだろうということで、メインプロセスの直前に通常移動と通常攻撃となった。
つまり、うまく使えば二回攻撃を行うことができる特技である。

狂化状態
 狂化状態のキャラクターはそれぞれのメインプロセスの直前に追加のメインプロセスを行う。このメインプロセスでは、通常移動と特技を使用しない攻撃で攻撃可能なキャラクターがいる場合、その中で最も近くにいるキャラクターに対して攻撃を行う。該当するキャラクターが複数いる場合は、その中からそのキャラクターを操作する参加者が任意のキャラクターを選択すること。この攻撃のダメージは[狂化状態のレベル]D点上昇する。狂化状態はシーンの終了時に解除される。

《狂獣の感染》 (きょうじゅうのかんせん)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:《狂獣の宴》
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:FW
 自身が持つ獣の本性、獣性によって周囲の存在の思考も侵蝕する特技。侵蝕されたものは知らぬうちに味方に襲いかかっている。
 CL10以上で取得できる。あなたが《狂獣の宴》を使用する際に使用できる。あなたから[LV/2](切り上げ)Sq以内のすべてのキャラクターは〈意志〉で目標値が[あなたの【感覚基本値】]点の判定を行い、失敗すると狂化状態レベル1となる。さらに、この特技を同時に使用した《狂獣の宴》の効果を受けて、あなたの素手による攻撃で1点以上のダメージを受けたキャラクターは狂化状態レベル1となる。

まとめ

《天を舞うもの》に魔法強化がついたり、《魔獣の呪血》による呪いのような回復がついたりと魔獣や妖獣の特徴が強くなると同時に、《狂獣の宴》により理性を失った獣としての側面を演出できるようになった。
魔獣や妖怪的なロールプレイをしよう。

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