途中経過紹介 グランクレスト 変異体

途中経過紹介?

途中経過紹介
紹介というには完成していないので、途中経過というには未定なのも多いので、途中経過紹介という形で書いている。
なお、作成中のサプリメントからの引用部分は途中のものからであるため、実際にできあがったものでは変わっている可能性がある。

変異体

この記事はグランクレストのオリジナルクラス(スタイルではない)の“変異体”についての途中経過と紹介である。

変異体の定義

“変異体”というクラスは公式には存在していないため、まず“変異体”の定義が必要となる。
ではどのような存在が“変異体”なのかというと、
「混沌によって変異した存在」
である。そうなると、“変異体”というのは非常に幅の広い存在となり、他のクラスのPCやエネミー、パーソナリティーなども“変異体”になるのでは?
となる。
そのため、ただし、クラスとして“変異体”を持つ者は、その力で戦う力や、それに相当する力を得た存在だけとなる。
これを変異体のサプリ内では、
「『ルール1』P57の「出自表:混沌」の狂気で心の中に狂気を宿した者や、異界の血で特殊な外見的特徴を持つ存在が変異体に該当するが、クラスとして変異体を持つ存在はその力を戦闘などで有効に活用できる場合である」
としている。

変異体の根拠

変異体の根拠
元々その世界にいない存在を追加しても受け入れられづらいため、この“変異体”のクラスを作成するにあたって、その世界における“変異体”の存在に対して、公式で変異体に相当する記述を示している。そのひとつが、先ほどの引用部分にあった、
「『ルール1』P57の「出自表:混沌」の狂気で心の中に狂気を宿した者や、異界の血で特殊な外見的特徴を持つ存在が変異体に該当する」
もそうであるが、より多くを上げている部分では、
「変異体の参考となる記述は『戦記DB』に多く、P92の「竜血の継承者」やP93の「ファウストの悪魔石」、P95の「神馬の末裔」、P101の「天穿つ星火の矢」、P103の「人形楽団コッペリア」、P119の「天雷の雨」、P166の「見つめるモノ」などが参考になる。とくに、「竜血の継承者」と「見つめるモノ」は参考にしやすいので確認できるならしておくことが望ましい」
というように“変異体”がその用語がなかっただけで用意できた存在である、他のクラス(とくに邪紋使い)に含まれていた存在であることを提示している。

変異体の物語

変異体の物語

変異体サプリ内では変異体の物語に以下のことを書いている。
「多くの変異体は混沌の被害者である。そのため、特別な意志を必要としないが、場合によってはそれなりの理性が必要とされることがある。ロードやアーティストのように、自分の意志を固める必要のないクラスであるため、人間であるか、混沌であるかをはじめとした、「自分が何者なのか?」という問いを考えることになるだろう。
 その上で、周囲とどう接するか、自分を人間と思うか、化け物だと思うか、から始まり、自らの変異体としての姿をどう思うか、力もすべて捨てて普通の人間に戻ることを望むか、偏見などを気にせず暮らせる場所を見つけることを望むか、もしくは、力を持った存在として生きることを受け入れるかというのを考えよう」
つまり、変異体は、変異しただけの普通の人なのである。そのため、変異体の物語は、突然力を手にした一般人がなぜ戦うのか、どうやって生きていくのかということを問うことになる。
なお、変異体の死後は、
「多くの変異体は殺してもそこに死体が残るだけであり、その姿が元に戻ることも、混沌が現れることもない。混沌核を宿した例外などは、その混沌核が現れるが、これはあくまで例外である。また、この場合も死体は残る。詳細は変異体ごとにGMが決定すること。PCが死亡した際はPLともしっかりと相談すること」
というように書いてあり、変異体が人間であることを強調するものとなっている。

変異体への視線

変異体のキャラクターへの視線は以下のように書いている。
「自らに混沌を刻む邪紋使いたちの多くは、普段は人間の姿をしていて、力を使う際にその混沌の姿を表すが、変異体は本来の姿を隠し、力を使う際にその変異してしまった本来の姿を現す。
 これは、変異体の中には人間からかけ離れた姿や特徴によって、人間として見られず、投影体として見られて討伐対象となるために、本来の姿を隠しているからである。
 そのため、変異体にとっては、変異体としての姿を見せても大丈夫な場所というのが非常に重要な場所となる。中には、そのような場所のために力を使う存在も珍しくない。もし、領主が変異体を保護するなら、変異体たちは喜んで協力するかもしれない。変異体は異形の姿をしていても、その心は人間のままであることが少なくないのである。
 戦場においては、覚悟さえ決めれば邪紋使いのような強力な存在であるため、優秀な仲間として見られることになる。そのため、傭兵などの戦場に暮らす者たちからは偏見が少ないことが多い」
これを用いると、変異体は居場所があまりないので、他のPCが受け入れさえすれば、簡単に居場所を守るという戦う理由を作ることができる。
とくに、周囲への影響力が大きなロードや、似た存在(より混沌の存在)である邪紋使い、投影体の言葉は変異体のキャラクターに対して大きな支えとなるだろう。

変異体の行動指針

変異体は一般人であるがゆえに、行動指針が難しい。消極的なキャラクターになりやすい設定なのである。
そういったキャラクターによる物語は、創作ではいくつも存在するが、TRPGでは問題が発生しやすいところである。そこで、変異体の行動指針を書いている。
「変異体のPCは元々は、ロードやアーティストのように強い精神を持つ存在でもなければ、メイジのように高度な教育を受けた存在でもない普通の人であることが多い。戦闘でも、戦闘以外でも、あまり動かないことで、それらしさが出るだろう。しかし、本当に動かないというのは駄目である。やはり、動かないというのは性格や考えの描写でやっておき、実際には吹っ切れて行動する、これぐらいなら自分にできる、(敵に)知られていないからこそできる、というように、(まったく平凡ではないが)平凡な存在というのを踏まえた動機で行動する方向に持ってこう。なお、一部の変異体では、変異した結果として性格が変わったとして積極的に行動するほうがそれらしくなることもあるので、一概には言えない」
戦場、戦記の中で英雄たちとともに戦う一般人の枠(?)である。

変異体の特技

「種別:異形」

「一部の特技において、変異体が異形の姿をさらした場合に交渉などで何らかのペナルティーを受けるように設定しているが、その中で邪紋使いと投影体が例外なのは、そもそも自身が混沌であるためである。そのため、混沌に対して寛容なキャラクターを相手にする場合はペナルティーを受けないとしたり、非常に混沌に対して偏った考えのキャラクターを相手にすると判定できないとしてもよい。また、GMは状況によっては、相手がPCを怖れて逃げるなどの影響を設定してもよい。
 ここでGMによる裁量が大きいのは、変異体の姿がスタイルやそのキャラクターごとに異なるためであることと、シナリオに利用するためである。人間からかけ離れすぎた見た目のために交渉を行えないことや、恐ろしい怪物の姿に敵が戦意を失うこと、逆に、人間に近い姿で問題なく接することも可能である。さらに、地域によっては、異形の特徴が王家の一員であることを示すこともあるだろう。GMはシナリオとPCの設定に応じて、柔軟に扱うこと。」
ということで、変異体は大まかにわけると、「種別:異形」という読みが「種別:偉業」と重なるために変えたい種別の強力な特技と、それ以外の特技、そして、「種別:異形」の特技を使用できるようになる特技の三つで構成されている。

変異体のスタイル

予想される変異体のスタイル

普通に考えるなら、変異体のスタイルは、ドラゴンをはじめとした怪物の強力だが制御の難しい力を手にしたスタイルや、神の啓示のような形で変異して勇者や聖女として強大な力を操る英雄のようなスタイルが予想される。

実際の変異体のスタイル

実際に予定されている変異体のスタイルは2022年の某性癖というテーマに沿ってシナリオを書くイベントの際に変異体を作るきっかけができたため、魔法少女である。なぜだ。
ちなみに、無事魔法少女が完成すれば、今年はメカという性癖に向かいそうなのでメカである。なぜだ。

一応投稿したシナリオへのリンク(Booth)
https://dreameres-shigi.booth.pm/items/4019269

まとめ

というのが、現状のオリジナルクラス、変異体の紹介と途中経過からのネタである。
そのうち怪物や英雄らしいスタイルも作成できたらいいと思うが、たぶんネタ系スタイルのほうが増えそうである。
ちなみに、ハプニングで変異体の特技をひとつ取得させるということもできるので、そっち方面で使う場合にも多少は期待できるかもしれない。


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