グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その29 フラッグ

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その25 フラッグ

フラッグの変更点

平行サプリではフラッグの名称をエネミーや特技、スタイル名で使わないものにするために変更することを予定している。

例えば、
《スパルタン》のフラッグがある場合、エネミーとして「スパルタン」(スパルタ人)という地球からの投影体を登場させると紛らわしい。
また、実際にあったものとしては、
《マローダー》という名前のフラッグがあったが、スタイル名として「マローダー」が設定されたため、名前が《デストロイヤー》に変更された。

このような例を踏まえて、フラッグはすべて名前を変更することにした。
その結果として、残念な名前になるものもあるが、データ名として使えない、もしくは被るという問題は解決されることになるだろう。
また、これに合わせてフラッグの名称は基本的に変更するものとした。
理由は、やはり前の名前が良かったという場合にその名称を使えるようにするためである。
つまり、データとして識別するための名称のみの変更でもよいのである。

フラッグの変更予定案

ここからは既存のフラッグを変更するに当たってのその新規名称とそれに合わせた解説である。
新名称は二つの単語の組み合わせで構成されており、だいたいそれぞれのイメージからそれらしい単語二つの組み合わせている。

スパルタ人は炎(炎の門)のイメージがあったので「炎の戦士」ということでフレイムウォーリアとなった。
別に炎を使うことはない。

《フレイムウォーリア》
旧名称:《スパルタン》
 旧名称はスパルタ人のことである。ただし、ここで指しているのは、スパルタ人の中でも、厳しい訓練や運動の習慣の中で育った、勇敢な戦士たちのことである。新名称は炎の戦士ということだが、あまりイメージは変わっていない。
 参考作品:『300 〈スリーハンドレッド〉』シリーズ(映画)

パトリオットはいろいろ面倒なところもあるので省略しているところもある。
国のために「理想を追求する者」ということでこの名前になった。
名称変更による影響として、変更後の名前のイメージが追加されたというのはあるかもしれない。
例えば、国(王)を救うために聖杯探索を行う騎士というのも、この「理想を追求する者」に当てはまるかもしれない。

《イデアクエスタ》
旧名称:《パトリオット》
 旧名称は愛国者を示す言葉である。愛国者と言う言葉にもいろいろあるが、ここでは深くは扱わない。映画や小説などのイメージから、銃で武装した地球からの投影体として使用できる。新しい名称によって理想の探求者となった。

「しっかりとした考え」に従うということで、この名前となった。
これをベースとして理論や理性に従い、迷信を断ち切ると言えるかもしれない。
ちょっと名前の雰囲気がちょっとハードボイルドな国に合うかもしれない。

《ハードセオリー》
旧名称:《ミュルミドーン》
 旧名称はギリシャ神話に登場する民族である。オリンポス界からの投影体として使用できるだろう。新名称によって強い理論や理性を持つことを意味するようになった。

生き残った者ではなく、「最後に立つ」者という意味になった。
最後に立っていた者が勝者ならば勝者である。

《ラストスタンド》
旧名称:《サバイバー》
 旧名称は生き延びた者、残された者であるが、普通にサバイバーという単語の可能性もある。新名称では最後に立っている者という意味合いが強くなり、残されたものという意味が薄くなった。

抵抗者から「抵抗者の理想」となった。
イメージ的にはほとんど変わらないが、より直接的に抵抗者となった気はする。

《レジスタンスイデア》
旧名称:《パルチザン》
 旧名称は支配に対する抵抗、もしくはその抵抗を行っていた者たちが由来だと思われる。特殊地形を活用できるという効果と合った名前である。新名称では抵抗者の理念となった。

「嵐の蹂躙者」というかなり勢い任せのものとなった。
嵐のごとくやってき来て、すべてを踏み潰して去って行く者たちというイメージが付いた。

《ストームトランプラー》
旧名称:《ヘタイロイ》
 旧名称は古代ギリシャ世界の重装騎兵団である。アレクサンドロスの率いた軍団で知られる。力によって大陸に覇を唱えるにふさわしい名である。新名称は嵐の蹂躙者となった。

ドラグーンはスタイル名やエネミー名として使えるが、それをどのようなものにするのかは人によって分かれる。
公式設定では「竜騎兵」のような騎士団だったが、ファンタジーでは竜に関するもの、竜に例えられるものにこの名前をつけることができる。
新しい名前は「伝統的な信念」というイメージになり、より騎士団らしいものになった。

《トラディショナルフェイス》
旧名称:《ドラグーン》
 旧名称は関連作品での描写やそれを元にしたTRPGでの描写から、竜騎兵である。これは竜に乗った兵士ではなく、銃を装備した騎馬兵である。ただし、ファンタジーなので、竜に乗った兵士たちの名前として使ってもおかしくはないだろう。新名称は伝統的信仰、伝統的信念というような意味で、伝統を信じ、伝統を信念とする意味となっている。

フォースという単語は力という意味と軍隊という意味を持つが、ここでは両方の意味を踏まえて「ロウ」、つまりは法が「レス」ということでない「フォース」で軍隊、力というイメージである。

《ロウレスフォース》
旧名称:《バンディット》
 旧名称は山賊や盗賊、無法者を指す言葉であり、解説にある通り、力尽くで手に入れるという信念に合ったものである。新名称はそれを引き継ぎ、法のない力、法のない軍隊という意味となっている。

わりと俗語とかでありそうなので迷った名前である。
ストライダーのイメージは推測だが、おそらく合っているはずである。
映画のほうを見ておこう。
(小説ではストライダーと訳していないかもしれない)

《フリーバード》
旧名称:《ストライダー》
 旧名称はそのままの意味では、大股で歩き回る者というような意味だが、『ルール1』のP276にある『ロード・オブ・ザ・リング』(監督:ピーター・ジャクソン)におけるイメージから、流離い人というイメージがあるように思える。新名称は流離い人というイメージから、あらゆる束縛、あらゆる境目を飛び越える翼でありながら、鳥かごという不自由さを思わせる単語である鳥を使い、自由な鳥という意味にした。

そのまま「到達する支配者」である。略奪方面は《ロウレスフォース》もあるので、やってきて支配する者というイメージが強くなった。

《アライブルーラー》
旧名称:《コンキスタドール》
 旧名称は征服者を意味するが、コンキスタドールと言えば、とくに大航海時代に海を渡り、未知の大陸を征服した者たちである。ピサロ、コルテス、コロンブスなどが知られている。そして、解説もそれを思わせるものである。新名称は、到達する支配者といった意味となっている。

有名な戦術(個人的な主観)のファランクスである。
普通にファランクスという名称のエネミーで出したりできる。
名前はわりとそのままに密集陣形である。

《クロージングフォース》
旧名称:《ファランクス》
 旧名称は長槍と盾を装備した重装歩兵を密集させて突撃する有名な戦術、陣形である。そのままエネミー名として使うことも可能である。新名称は集まる軍隊、集まる力ということで、それを引き継ぐものとなっている。

去った者、離れている者ということで、リーヴィング(leaving man)忠誠心で「loyalty」という単語をつなげたものである。たぶんそのままだと違う意味になるので適当に単語を補う必要がある。

《リーヴィングロイヤリティ》
旧名称:《トルーパー》
 旧名称には騎兵という効果に合った意味と、“トループ”でとくに軍隊の集団を意味する言葉がある。そのため、組織の中で存在であること、騎兵であることが拾われたと推測できる。新名称は離れている忠義という意味を想定したものとなった。どこか遠くにあっても、その心と忠義は主の元にあるのだ。

フラッグの追加予定案

追加のフラッグは『ADF』をベースとしつつも名称を変更し、そのイメージに合わせたものをメインとし、いくつか追加することを想定している。

《ライクアロー》はそのまま「矢のように」というイメージである。
目標に向かってまっすぐに進もう。

《ライクアロー》
種別:フラッグ
タイミング:メジャーアクション 効果時間:解除
判定:自動成功 対象:ホルダー
射程:特殊 目標値:-
コスト:- MC:○
 矢のように進み続けることを誓い、目標に向かって進み続けるロードに現出するフラッグ。このフラッグに従うものは、目指す先を見つづける目と、不屈の心を得ると言われる。
 対象が行う射撃攻撃の命中判定と〈意志〉での判定に+[CL/5]する。また、ダメージが[CL]以下のダメージでは士気が減少しなくなる。持続中、あなたの【最大MP】は-[CL]される。

マフィアの掟であるオメルタから、「血の誓い」となった。
名前にプレッジという言葉から入ったことから、天運に関わる効果にしたいということで天運を譲渡する効果になった。

《ブラッドプレッジ》
種別:フラッグ
タイミング:メジャーアクション 効果時間:解除
判定:自動成功 対象:ホルダー
射程:特殊 目標値:-
コスト:- MC:○
 仲間たちと強い誓いを立て、自分でも、他人でも、誰であろうとそれを破ることを許さないロードに現れるフラッグ。このフラッグに従うものは強い絆と忠誠心を持つと言われる。
 それぞれのPCは誓いを共有していなくとも、天運を[(CL/10)+1]点まで譲渡できる。この効果で天運を譲渡するたびに、【MP】を[CL]点消費しなければならない。

雷のごとき戦いの道を進むものに現れるとしている。つまり、ロードは道である、「雷の道」。
抜いたらすごく活躍できるが早死にする系の剣とか槍とかを抜いた人のイメージである。

《ブリッツロード》
種別:フラッグ
タイミング:メジャーアクション 効果時間:解除
判定:自動成功 対象:ホルダー
射程:特殊 目標値:-
コスト:- MC:○
 短く壮大な生を求め、雷のごとく戦う道を進む者に現れるというフラッグである。このフラッグに従う者たちもまた強い衝動に駆られ、雷のごとく戦うことになると言われる。
 対象が行う攻撃の達成値に+[CL/4]し、そのダメージに+[(CL/10)+1]Dする。ただし、対象が行うリアクションは-2D(最低1D)される。

ルナティックエッジは周囲のキャラクターがなぜかダメージを受けるフラッグである。なお、ダイスを振るのは起点にいるキャラクターを扱う参加者なので、つまりそういうことである。
自分の犠牲も味方の犠牲も厭わないという恐ろしいフラッグである。

《ルナティックエッジ》
種別:フラッグ
タイミング:メジャーアクション 効果時間:解除
判定:自動成功 対象:ホルダー
射程:特殊 目標値:-
コスト:- MC:○
 多くの命を奪う狂気の刃を意味するフラッグ。多くの敵を倒し多くの味方を殺す者に宿ると言われるフラッグである。このフラッグに従うものは自らの犠牲を厭わぬ戦士になると言われている。
 対象を起点とした十字のSqにいるキャラクター(対象自身も含む)が1点以上のダメージを受けた場合、そのキャラクターは[(CL/4)+1]D点の【HP】を失う。この失う【HP】を決めるためのダイスはその起点となっている対象のキャラクターを扱う参加者が振ること。

正確にはあれだが、「生活とか命とかそういうものを守りたい」というフラッグである。わりと王道。
勇気を捨てないというだけなので、恐怖が消えることはない。
怖れ知らずではなく、恐怖を知った上で戦う系のキャラクターが参考になる。

《ライブズキーパー》
種別:フラッグ
タイミング:メジャーアクション 効果時間:解除
判定:自動成功 対象:ホルダー
射程:特殊 目標値:-
コスト:- MC:○
 今や日常、そこにあるもの、人生や生活、何気ないものを守りたいと願う者に宿るフラッグ。このフラッグに従うものはそれが誰であれ、どれだけの恐れを抱えていても勇気を捨てることがないと言われる。
 対象は常時〈意志〉で行う判定の達成値が+1され、いつでも宣言することで、1シナリオに1回まで、自身の士気を[CL/5]点、【MP】を[CL×5]点回復することができる。持続中、あなたの【最大HP】は-[CL×2]される。

「とがりまくった奴らを束ねる」イメージのフラッグである。
そもそも、個性派が揃わないといけないというのがこのフラッグを発現させる壁かもしれない。

《タイングドエッジ》
種別:フラッグ
タイミング:メジャーアクション 効果時間:解除
判定:自動成功 対象:ホルダー
射程:特殊 目標値:-
コスト:- MC:○
 強い個性を持つ者たちを束ねその力を最大限引き出す者が持つというフラッグ。このフラッグを持つ者の下では個性的な英雄たちが、それぞれの得意分野を活かして活躍すると言われる。
 対象は3レベル以上の技能で判定を行った直後に、そのダイスを振り直すことができる。この効果はそれぞれの対象1シーンに[CL/5]回まで使用できる。持続中、あなたの【最大HP】は[CL×2]点減少する。

全員を「ひとつの力」にするフラッグ。
全員を意のままに動かして数の力で押しつぶす的なやつである。数の力を頼りにするため、ある程度の犠牲には目をつぶる。

《ワンフォース》
種別:フラッグ
タイミング:メジャーアクション 効果時間:解除
判定:自動成功 対象:ホルダー
射程:特殊 目標値:-
コスト:- MC:○
 人々をひとつにまとめ、ひとつの存在として操る者に現れるというフラッグ。このの戦記に従う者はそれぞれの力を合わせた力ではなく、数による力で相手を圧倒するようになる。
 対象が部隊を統率している間に行う攻撃の達成値に+[部隊レベル]し、そのダメージに+[(CL/5)×部隊レベル]する。対象は[CL/5]回まで攻撃のダメージによる自身の士気の減少を1点まで軽減することができる。持続中、あなたの【最大MP】は-[CL×2]される。

まとめ

効果とデータとしての名前でだいたいこんな感じの予定である。
フラッグを強化するオプションとか用意したかったり、追加のフラッグをどうするかとかだったり、フラッグの名前のための表とかだったりいろいろ考えてはいるが、どこまでを実装するかは謎な段階である。いくつかの追加フラッグとフラッグのための名前表は実装するようにしたい。

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