グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その58 混沌宿し1

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その58 混沌宿し1

新たに追加されるクラス、混沌宿しについての基本的な解説である。

混沌宿しとは?

サプリメント内の最初の解説をそのまま引用すると以下のような存在である。

■混沌宿しについて
 “混沌宿し”は混沌の影響を受けたり、投影体であったりといったキャラクターを表現するためのクラスである。身体に混沌核を宿している存在ということで、“混沌宿し”としている。アトラタンでもそう呼ばれることが多い。身体に混沌核を宿すというのは、望む、望まないに関係なく、混沌を巡る事件や事故に巻き込まれることになるということであり、ロードと並んでシナリオの重要な立ち位置として使い易いクラスである。

ということで、投影体と混沌の影響を受けて混沌核を宿しているアトラタン出身のキャラクターが混沌宿しとなる。

そして、そういうキャラクターにありがちな流れとして戦乱に巻き込まれるため、さまざまな物語で重要な立場に置かれるキャラクターでもある。

昨日まで普通の学生だったところからいきなりロボットに乗ったり、ファンタジー世界で冒険したりする作品とかが参考になるかもしれない。

アーティストや投影体との違い

アーティストとの違いとしては、混沌核を宿すかという違いがあり、投影体(『ADF』での追加暮らす)との違いとしては、投影体を含むより広い範囲を示すクラスという違いがある。

混沌宿しと迫害

混沌宿しは迫害されることがある。
そのため、多くの混沌宿しはどこか居場所を求めることになるが、その多くは戦場である。

●“混沌宿し”は混沌核を宿す存在
 “混沌宿し”の宿す混沌核はひとつの世界の情報を持っていると言われ、その世界の情報が“混沌宿し”の身体や精神、さらには周囲へ影響を及ぼす。それは経験としても、アカデミーの研究成果としても知られており、“混沌宿し”は周囲に混沌災害を引き起こす存在として認識されることがある。そのため、周囲から迫害されることもある。

世界を表す種別

他のデータでも使っているが、世界の名前の省略表記はここで提示しているものである。

とくに大きく変わったのが地球とエルフ界である。
地球は科学界となり、特別な力が存在せず科学技術が発達した世界全般となり、エルフ界は魔法界となり、魔力というエネルギーが存在する世界全般を意味するものとなった。

ライフパス

新たにライフパスのタグという概念を導入している。

これは、セッションを始める前にキャラクターの設定について相談する際に、そのライフパスではどのような形の物語が想定されているかを示したものである。

◆ライフパスのタグ
 ライフパスの中に、そのキャラクターの設定をより深めやすくしたり、これから展開していく物語の内容を相談するために以下のタグをつけているものがある。それぞれの説明を読んで利用するといいだろう。
PF:プレイヤーフック。プレイヤーが詳細を決めるべき内容である。GMの許す範囲で自由に内容を決めてよい。
WF:ワールドフック。世界設定その舞台の前提条件によって変化するため、GMと相談して詳細を決めるというものである。
EF:イベントフック。何らかの出来事で明らかになるようなことである。今は詳細を決めなくてもいいし、今からGMと相談しておいてもよい。
FF:フェイトフック。詳細を運命が決めるようなものである。物語が進むと明らかになるかもしれない。そのために、GMと相談しておくといいだろう。

例えば、PFの場合は、大きな物語はなく、それぞれの演出やロールプレイで収まる程度のものであることを示し、WFであれば、その設定について相談するうちにその舞台の詳細についても語り、創ることを想定している。EFなら、相談した結果を元にGMが何らかのイベントを用意するかもしれないし、FFならば、物語を通して、そうでなくとも長期的に重要な要素となるかもしれないものである。

なお、ライフパスはそれぞれの項目にアトラタン出身の場合と異世界出身の場合の二種類、それに、経験表2は混沌宿しとなって時間のあるAと、シナリオの途中、もしくはシナリオの直前に混沌宿しとなった場合を想定した場合のBが用意されている。

さらに、邂逅表は、混沌宿し以外でも使える漠然とした邂逅表(公式NPC)などを使わない場合の表を加えて3種類用意している。

アトラタン出身の表

現状でのアトラタン出身の場合の、邂逅表以外の表を以下に掲載する。

出自表では、ごく普通の存在か、謎を持った存在としてのものが多い。

経験表1では怪しげな組織や混沌が絡む事故などの不穏なものが多くなっている。

経験表2Aは力を得てからということもあり、
なお、出自の王家の血統とここでの王家の証はどちらのタイミングで見つかってもいいということで両方に入っている。
だいたい他にも同じようなものがあったりするが、これはそういうことが多いというイメージでよい。

シナリオまで普通に暮らしていた混沌宿しの表である。
混沌の力が関わってきたり、普通に暮らしていたり、混沌に魅入られていたりということが多い。
なお、ここでは混沌を狩る存在ということで、別の意味で経験表Aにもある混沌狩りが入っている。
騎士の約束は混沌宿しの表の時点で果たされない約束である。

混沌宿しとなったあと、戦う理由である。
GMはどうやってシナリオに巻き込むかで困るとここを参照するとよい。

かなり暗いものが多くなっている。
昨日まで戦いと無縁だったり、暴走の恐れがあったり、獲物として追われていたりということが多いのでやると危険なことというのが多いのかもしれない。

追加の趣味嗜好である。
二つの世界を知るがゆえのものや、多くが貴族ではなく庶民を想定していることからのものが多めになっている。
異界の玩具と混沌の玩具ではおもちゃにされる側が逆になっている。

まとめ

ということで、混沌宿しの大まかな解説とアトラタン出身の場合のライフパスの表である。
混沌核を宿す存在ということで混沌宿しであり、アトラタンのと異世界由来のとで大きく設定が異なっている。とくに、今回はアトラタン由来のほうだったので、巻き込まれたり、突然力を得て非日常に踏み込むキャラクターが多くなっている。


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