グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その36 追加静動魔法


権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その36 追加静動魔法

梔子の系統 ~制力武術師~

梔子(くちなし)の系統の由来は元々山中で修行していた自然魔法師と言われ、その教えから口よりも拳や武器のほうが雄弁であるという考えを持っている。
梔子の系統という名前は、それゆえの口無しという説とその自然魔法師たちの装束の色の二つの説が有力である。
ただし、説はこの二つ以外にも空気の振動を止めることで相手を黙らせたという説もある。
制力武術師という別名はそのまま力を制御する武術師ということで、力を制御することによる武術をたしなんでいることを示すが、とくに朽ち無しの領域と言われる、朽ちることなく名が後世に伝えられるような高みを目標としている。
魔法で強化された技ではあるが、それは肉体という前提あってのものであり、制力武術師たちは日々鍛錬を重ねている。

山中の修行者たち

制力武術師は元々、山奥で修行していた自然魔法師たちである。
基本的に外での戦乱に関わることなく、制力武術を継承している。
その技には剣や弓の技もあるというが、基本的には素手を使うものが多いらしい。

アカデミーでの扱い

制力魔術師はアカデミーにおいてかなり変人扱いされる存在である。
人によっては、そんな曲芸のような戦い方は邪紋使いがやればいい、そもそも前線で拳を振るうこと自体が魔法師のやることではない、どうせ邪紋使いやロードに勝てはしないなどと言われるが、真実は戦場にのみある。きっと、あなたの拳なら証明できるはずだ。

追加静動魔法

1レベル

自分への攻撃を逸らす魔法である。何と常動なので自然と攻撃が滑っていく。

《スライドアウェイ》 静動魔法1レベル
種別:魔法(静動/常動)
タイミング:メジャーアクション 効果時間:1シナリオ
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:自動成功
コスト:効果参照 MC:○
 自らに迫る武器を逸らす魔法。あなたに触れた刃は切り裂くことなくすべるように逸れていく。
 あなたの〈武器〉と〈衝撃〉属性の防御力に+[使用可能静動魔法レベル]する。この魔法の効果中、あなたの【最大MP】は4点減少する。
 使用可能静動魔法レベルが3になると、あなたが「種別:布」かつ「装備部位:メイン」の以外の防具を装備していない場合、この魔法によって上昇する防御力は[使用可能静動魔法レベル×2]となる。

物理法則を無視して相手を崩す牽制である。
牽制ということだが、相手の攻撃を回避すると同時に力を狂わせて転倒させるとかそういう演出でも使用できる。

《スリップスウィープ》 静動魔法1レベル
種別:魔法(静動)
タイミング:マイナーアクション 効果時間:1プロセス
判定:自動成功 対象:単体
射程:0Sq 目標値:-
コスト:6 MC:FW
 足払いをはじめとした牽制を静動魔法を組み合わせて使用する魔法。摩擦のない状態でならば、足が簡単に地面を滑るため、少しの力でも転ばせることができる。
 このプロセス中、対象が行うリアクションの判定のダイスを-1個する。
 使用可能静動魔法レベルが3になると、このプロセス中の攻撃で1点以上のダメージを与えた対象に硬直を与えることができる。さらに、レベルが5になると、このプロセス中に行う武器攻撃のダメージに+[使用可能静動魔法レベル]する。

2レベル

ダメージを増加させる魔法である。1点以上のダメージで相手のHPを減少させる魔法であるが、これは外部からの打撃のあと、内部からも破壊されることを想定している。

《ペネトレイトブロウ》 静動魔法2レベル
種別:魔法(静動/増幅)
タイミング:ダメージロールの直前 効果時間:瞬間
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:6 MC:FW
 静動魔法により相手をその内外から破壊する一撃を放つ。その一撃は外からの衝撃と同時に内側からも相手を破壊する。
 あなたが行った攻撃のダメージに+【感覚】する。
 使用可能静動魔法レベルが4になると、この攻撃で1点以上のダメージを与えた対象の【HP】を[混沌レベル]点減少させる。レベルが6になると、この効果で減少する【HP】は[混沌レベル×2]となる。

静動魔法を使用して身体を強引に動かす魔法である。
命中と回避が上がるので近接戦闘では重要な魔法となる。

《ヴァーチャルフレーム》 静動魔法2レベル
種別:魔法(静動)
タイミング:判定の直前 効果時間:瞬間
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:FW
 肉体のダメージや限界を超えて身体を動かす魔法。限界を超えた動きで自らの身体を操ることで、邪紋使いにも劣らぬ動きをすることができる。
 あなたが行う白兵技能による命中判定と〈回避〉によるリアクションの判定のダイスを+1個する。さらに、その判定の達成値に+[使用可能静動魔法レベル]する。ただし、この魔法を使用するたびに、あなたは【HP】を[使用可能静動魔法レベル]点失う。

3レベル

よくある打撃をずらすことで内部から破壊する系のやつである。
メジャーアクションの魔法だが、判定は白兵技能である。

《スライドインパクト》 静動魔法3レベル
種別:魔法(静動/攻撃)
タイミング:メジャーアクション 効果時間:瞬間
判定:白兵技能 対象:単体
射程:武器 目標値:18/対決
コスト:8 MC:○
 相手への打撃をずらすことで、防御をものともしない攻撃を繰り出す魔法。
 対象に武器による白兵攻撃を行う。この攻撃に対するガード値は0として扱われる。この魔法による攻撃で1点以上のダメージを与えた場合、対象の【HP】[(使用可能静動魔法/2)+1]D点減少させる。
 あなたの使用可能静動魔法レベルが5になると、ガードを行っていない対象に対しては、この攻撃は〈体内〉属性も持つものとして扱う。

移動能力と白兵攻撃を強化する魔法。
アカデミーでは踊りに使う人がいるということで、踊るための判定にもボーナスが入るかもしれない。

《トリップフット》 静動魔法3レベル
種別:魔法(静動/常動)
タイミング:メジャーアクション 効果時間:1シナリオ
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:効果参照 MC:FW
 あらゆる物理的な力を制御することで、時には足を地面に固定し、時には足をすべらせ、通常では不可能な動きをしたり、衝撃をより大きくする魔法。アカデミーではこの魔法を使って踊る人たちがいるらしい。
 あなたの【移動力】に+1し、あなたが行う〈運動〉による判定の達成値に+[使用可能静動魔法レベル×2]し、あなたが行う白兵攻撃のダメージに+[使用可能静動魔法レベル/2]Dする。この魔法の効果中、あなたの【最大MP】は10点減少する。

4レベル

相手を吹き飛ばす魔法である。
吹き飛ばしてぶつけられるようになる。

《ダイレクトインパクト》 静動魔法4レベル
種別:魔法(静動/増幅)
タイミング:ダメージロールの直前 効果時間:瞬間
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:6 MC:FW
 強烈な一撃と力場の操作で相手を吹き飛ばす。
 あなたが行った攻撃に〈衝撃〉属性を加え、さらにそのダメージに+【感覚】する。この攻撃で1点以上のダメージを与えた対象をあなたから遠ざかる方向に[使用可能静動魔法レベル/2]Sqまで移動させることができる。
 使用可能静動魔法レベルが6になると、この効果で移動させたキャラクターが攻撃を行った時点ですでにキャラクターのいるSqに移動した場合、元からいたキャラクターと移動したキャラクターの両方に〈衝撃〉[使用可能静動魔法レベル]D点のダメージを与える。

敵の攻撃を回避しつつ移動する魔法である。同じタイプでも高レベルであるが、その分優れた移動性能を持つ。

《ディフェンシブスライド》 静動魔法4レベル
種別:魔法(静動)
タイミング:リアクション 効果時間:瞬間
判定:〈感覚〉 対象:自身
射程:- 目標値:20/対決
コスト:8 MC:FW
 物理法則を無視した動きで軽々と舞うことで相手を手玉に取る魔法。慣れれば相手が振るう刃の上に乗ったり、その勢いを利用して飛び上がることもできると言われる。
 この魔法でリアクションを行うことができる。このリアクションの達成値に+[使用可能静動魔法レベル]する。このリアクションに成功した場合、即座に飛行状態であるものとして[(使用可能静動魔法レベル/3)+【移動力】]Sqまで移動することができる。 この魔法は1ラウンドに[使用可能静動魔法レベル/3]回まで使用できる。

5レベル

拳による衝撃波で吹き飛ばす魔法。
この魔法には素手という制限がある。

《パワーウェイヴ》 静動魔法5レベル
種別:魔法(静動/魔攻)
タイミング:メジャーアクション 効果時間:瞬間
判定:〈知覚〉 対象:直線[〈知覚〉レベル]
射程:1Sq 目標値:32/対決
コスト:28 MC:○
 拳が風を切り裂くことで衝撃波を生じさせ、敵を吹き飛ばす魔法。
 対象に素手による白兵攻撃を行う。この攻撃のダメージに+[使用可能静動魔法レベル×2]する。この魔法は1シーンに[使用可能静動魔法レベル/3]回まで使用できる。
 使用可能静動魔法レベルが6になると、この魔法の射程に+[使用可能静動魔法レベル/3](切り上げ)する。

常にちょっと浮いていたりする魔法。
1点以上のダメージでHPを減少させる効果を強化する魔法。

《エアリアルダンス》 静動魔法5レベル
種別:魔法(静動/常動)
タイミング:メジャーアクション 効果時間:1シナリオ
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:効果参照 MC:○
 あらゆる力を使いこなし、空を舞うようにして戦う魔法。あなたは重力さえも無視し、空気を蹴ることで素早く移動することができる。
 この魔法の効果中、あなたは飛行状態になることができる(切り替え:マイナーアクションの直後)。この効果による飛行状態の間、あなたの攻撃によって、
1点以上のダメージを与えた場合にその対象の【HP】を減少させる効果が適用されている場合、減少する【HP】に+[使用可能時空魔法レベル]Dし、あなたが行うリアクションの達成値に+[使用可能静動魔法レベル]する。この魔法の効果中、あなたの【最大HP】は15点減少する。

6レベル

ボロボロの状態で強引に動くイメージの魔法。
倒れている状態からいきなり動いて相手を攻撃するという好きな人は好きなことができる魔法である。

《モーメントムーブ》 静動魔法6レベル
種別:魔法(静動)
タイミング:イニシアチブプロセス 効果時間:瞬間
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:30 MC:○
 ボロボロの肉体を時空魔法で操ることにより、一瞬とも言えるごくわずかな時間だけ強引に動く魔法。
 あなたが未行動、かつ、あなたの行動値が次にメインプロセスを行うキャラクターよりも高い場合にのみ、瀕死状態を無視して使用できる。
 即座にメインプロセスを行う。このメインプロセスの間、あなたは瀕死状態のペナルティーを無視し、攻撃の命中判定のダイスが+1個される。ただし、この効果を使用すると[〈知覚〉レベル×混沌レベル]点の【HP】を失う。この魔法は1シーンに1回まで使用できる。

何と同じレベルで同じ方向性の魔法がさらに追加される。
両方を取得して回数を増やすのもよい。
こちらは判定が必要となっているが、これは低確率で二回行動できる的なものである。

《ライトニングモーション》 静動魔法6レベル
種別:魔法(静動)
タイミング:イニシアチブプロセス 効果時間:瞬間
判定:〈知覚〉 対象:自身
射程:- 目標値:24
コスト:36 MC:○
 雷のごとく迅速に動く魔法。限界を超えた動きで相手を翻弄する。
 あなたが未行動の場合にのみ使用できる。即座にメインプロセスを行う。このメインプロセスの間、【移動力】が+[使用可能静動魔法レベル/2]され、このメインプロセス中に攻撃で与えるダメージに+[使用可能静動魔法レベル×混沌レベル]する。また、あなたは[使用可能静動魔法レベル×混沌レベル]点の【HP】を失う。この魔法の判定でクリティカルするか、達成値が48以上だった場合、この魔法によるメインプロセスは追加のメインプロセスとなる。この魔法は1シナリオに1回まで使用できる。

まとめ

『ADF』ではヒーラーが白兵戦向けだったが、こちらではサイキックが白兵戦向けになっている。
素早く移動し、守りを貫く一撃で相手を打ち倒す魔法師を使ってロードやアーティストを倒そう。



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