グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その18 シャドウ

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その18 シャドウ

追加されるシャドウの特技をいくつか紹介していく。

マスコンへの対応

マスコンに対応する特技を追加した。
イメージとしてはひとりだけ先行して偵察を行う感じである。

《先導する影》 (せんどうするかげ)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:FW
 姿を隠し味方にのみ伝わる符丁で指示を出すことによって仲間を先導し、戦場においても姿を隠したまま戦う特技。
 効果本文中に「隠密状態」が含まれるシャドウの特技を「MC:FW」にする。ただし、あなたがマスコンで受けるダメージが+[15-(LV×5)]される。
 この特技のレベルが3になると、あなたがマスコン中に〈隠密〉で行う判定のダイスを+1個する。

地形の活用

制圧可能な地形や特殊地形で有利になる特技が追加された。
これにより、マップ上の特殊地形やオブジェクトにシャドウが潜んでいるかもしれないという注意を向けることになるかもしれない。

《物陰の刃》 (ものかげのやいば)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 建造物や地形など、隠れられる場所を積極的に活用して奇襲をしかける特技。
 あなたが制圧可能なSqにいる場合、あなたが攻撃を行う際に隠密状態であるものとして特技の効果を適用できる。
 この特技のレベルが3になると、特殊地形でもあなたが攻撃を行う際に隠密状態であるものとして特技の効果を適用できる。

《すでに死地へ》 (すでにしちへ)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 地形を活用しそこを死地へと変えることで敵を仕留める特技。
 特殊地形のSqを制圧することができる。この効果で制圧したSqでは、あなたが〈隠密〉で行う判定の達成値に+[LV×2]され、あなたが行った攻撃によって減少する士気が+1点される。
 この特技のレベルが3になると、この特技の効果で制圧したSqであなたが行う攻撃のダメージに+【反射】する。

敵を仕留める存在

これまで以上に相手を確実に仕留めるという性質が強化されている。
暗殺者が敵と相対した以上、どちらも無傷とはいかないのである。

《死するはいずれか》 (しするはいずれか)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 どちらかが死ぬ、あなたはその状況において死を相手に押しつけるべく、常に隙を伺っている。
 あなたは隠密状態の間、攻撃の直前に《無音の刃》を使用することができる。この効果で使用した《無音の刃》では攻撃を行わず、そのプロセス中の攻撃に対して一度だけダメージが増加する効果を適用できる。ただし、この攻撃は《無音の刃》の条件を満たした攻撃でなければならない。
 この特技のレベルが3以上、かつCLが10以上になると、《無音の刃》の効果で上昇するダメージが[命中判定の達成値×2]となる。

《無音の刃》と《決死の刃》は一見似ているが、《無音の刃》はその技巧や速さで急所を捉えるという方向、《決死の刃》はダメージを覚悟して相手に致命傷となる一撃を与えるという方向での違いがある。
なお、この二つの特技は組み合わせることができ、組み合わせた場合はダメージ覚悟の上で超絶技巧の一撃を用いて相手を仕留めることになる。

《決死の刃》 (けっしのやいば)
種別:邪紋(偉業) 最大LV:1
タイミング:マイナーアクション
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運2 MC:FW
 ダメージを覚悟で相手に致命傷を負わせる特技。
 【精神】点までの天運と[消費した天運×【精神】]点までの【HP】を消費する。このプロセス中に一度だけ、〈軽武器〉、もしくは〈射撃〉のいずれかで判定を行う武器による攻撃のダメージに+[消費した【HP】×2]する

クリティカルした際の達成値とダメージが大きく上昇する特技でる。
よりクリティカルのイメージと重要度が上がるようになっている。

《限界において明晰たれ》 (げんかいにおいてめいせきたれ)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:FW
 どんなに危険な状態や限界の状況でも、常に落ち着いてはっきりとした意志に従い敵を仕留めるという目的のために行動できることを示す特技。
 あなたが行った攻撃の命中判定がクリティカルした場合に上昇する達成値とダメージに+[【反射基本値】-10]する。
 この特技のレベルが3、かつ、CL10以上になると、《決死の刃》の効果で上昇するダメージを[消費した【HP】×3]に変更する。

素早い戦闘

暗殺者らしく、ごく短い時間での戦いを重視する特技として《影のやり方》が追加されている。
この特技を取得しているようなシャドウは3ラウンド程度戦い倒せなかったり、倒せる可能性が低いと逃げるという選択肢も考えるだろう。
なお、主が戻る(もしくは気がつく)前に仕留めるという設定をつけて使うことも可能である。
かっこよく演出しよう。

《影のやり方》 (かげのやりかた)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:FW
 影の戦いは時間との勝負となることも珍しくない。そして、あなたはそれを意識した戦いを数多くこなしてきた。
 CL10以上で取得できる。戦闘開始時に使用できる。戦闘開始から[LV]ラウンドの間、あなたが行った攻撃がクリティカルした場合、その最終的なダメージに+[(【反射】+【感覚】)×LV]する。

シャドウにも1点以上のダメージで相手の【HP】を減少させる特技が追加されている。
この特技では、他の特技と同様に連続で攻撃する演出もいいが、攻撃が相手の予想よりも深いという演出や一拍遅れて血が噴き出したり崩れ落ちたりする演出を行うというのもいいだろう。

《黒き連刃》 (くろきれんじん)
種別:邪紋 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:FW
 姿を隠した状態から素早い連撃で相手の急所を狙う特技。
 CL5以上で取得できる。隠密状態で行う攻撃の命中判定のダイスを+1個する。さらに、その攻撃で1点以上のダメージを与えたキャラクターの【HP】を[LV]D点減少させる。
 この特技のレベルが3になると、1シーンに1回まで、命中判定のダイスひとつの出目をクリティカルの確認前に+1することができるようになる。レベルが6になると、この特技の効果で減少する【HP】は6Dとなる。

まとめ

隠密状態のさらなる強化、クリティカルの強化、敵を仕留めにいく覚悟、早期決戦と暗殺者としての性格がさらに強化された。
とくに、制圧可能な地形と特殊地形での強化は、これらの特殊な地形を扱う場合にGMの選択肢に入ることになるだろう。


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