グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その13 アルケミスト

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その13 アルケミスト

追加されるアルケミストの特技をいくつか紹介していく。

外でも錬成

錬成した成果を使うことはあっても錬成自体はセッション中にすることの少なかったアルケミストだが、セッション中にもSPを素材としてアイテムを作成できるようになった。
これでセッション中にもアイテムを作ろう。

《現地錬成》 (げんちれんせい)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:メジャーアクション
判定:〈治療〉 対象:自身
射程:- 目標値:10
コスト:0 MC:○
 現地でポーションを作成して補充する特技。錬金術師は素材さえあれば状況に合わせてポーションを作成できるのである。
 あなたは[LV×〈混沌知識〉レベル]点までのSPを所持することができる。あなたはゲーム内で1日が経過する(朝になるたび)にSPを[LV]点獲得できる。また、あなたはこの特技によって本来の国の所持可能数とは別にHPヒールポーションとMPヒールポーションを合計で[LV×2]個まで所持、取得できる。これらのアイテムはこの特技を使用し、SPを2点消費することでひとつを取得することができる(ただし、この効果による追加の取得可能数を越えて取得することはできない)。この特技は戦闘中には使用できない。

さらに、錬金術のためのアイテムが用意され、アイテムが大幅に追加されるようになる。
実際には何か制限をつけないとリストとかが大変なことになるが、自由に使えるというのもそれはそれでいいので迷っている。

《即席錬成》 (そくせきれんせい)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:マイナーアクション
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:○
 探索中や戦闘中などに即興でアイテムを作る特技。難しいアイテムは作成できないが、状況に合わせたアイテムなのでどれも有用なものである。
 戦闘中にあなたがいるシーン内で「種別:人間」以外の「種別:混沌」以外の種別を持つエネミーが倒された際にSPを1点獲得できる(このとき、倒された敵の敵の数と同じだけSPを取得できる)。あなたはこの特技を使用することで任意の数のSPを消費して、[消費したSP/3](最大でLV)レベル以下の錬金術アイテムをひとつ取得できる。

偉人たちの教え

新たに追加されるアルケミストの特技は名称に架空の偉人の名前を使う形にしている。
これらの偉人の詳細な設定はそのプレイグループ、その卓の参加者に任される予定なので、実際に遊ぶ際はこれらの偉人がどのような人物だったのか、PLとその人物には何か関係があるのかといったことを考えていくといいかもしれない。

《賢女ソフィアの伝え》 (けんじょそふぃあのつたえ)
種別:魔法 最大LV:5
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 仲間たちによりよい薬を投与することで健康を保ち、その気力と体力を常に充実させる薬草の扱いを受けついでいる。
 同じ国に所属するキャラクターの【最大HP】と【最大MP】に+【知力】、最大士気に+1する。さらに、あなたが使用する錬成魔法とアイテムによって回復する【HP】に+[LV×〈専門知識:植物〉レベル]、あなたが行う〈専門知識:植物〉と〈専門知識:毒物〉の判定の達成値に+[LV×2]する。

《破壊者ローネの教え》 (はかいしゃろーねのおしえ)
種別:魔法 最大LV:5
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 あらゆる敵を粉砕した錬金術師の秘術を受け継いでいる。
 あなたが使用する錬成魔法と「種別:火」の魔法、「種別:爆弾」のアイテムとGMが爆弾だと判断したアイテムによるダメージに+[LV×〈専門知識:爆薬〉レベル]し、あなたが行う〈専門知識:爆薬〉の判定の達成値に+[LV×2]する。
 この特技のレベルが3になると、この特技の効果で上昇するダメージに+[使用可能錬成魔法レベル]する。さらに、レベルが5になると、この特技の効果はダメージを与える錬金術アイテムすべてにも適用されるようになる。

《祈祷師ベルの知恵》 (きとうしべるのちえ)
種別:魔法 最大LV:5
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 多くの病を癒やし、人々に安らぎを与えたという祈祷師の教えを受け継いでいることを表す特技。
 あなたが使用する錬成魔法とアイテムによって回復する【MP】に+[LV×〈専門知識:神秘〉レベル]し、さらにその効果を受けたキャラクターが受けているBSひとつを回復できるようにする。さらに、あなたが行う〈専門知識:魔術〉の判定の達成値に+[LV×2]する。
 この特技のレベルが3になると、この特技の効果で上昇する【MP】の回復量をさらに+【知力】する。

状態回復はもともとメサイアのみの予定だったが、状態として与えた毒を自分で治せないのはいろいろどうかというのと、CL5向けの回復系強化として考えた結果として、状態回復がつくようになった。

《聖女ルチアの奇蹟》 (せいじょるちあのきせき)
種別:魔法 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:15 MC:○
 不治の病さえも癒やしたという聖女ルチアが遺した奇蹟を受け継いでいる。
 CL5以上で取得できる。【HP】か【MP】を回復するアイテムと同時に使用する。そのアイテムに、同意した対象が受けているBSか、そのアイテムの対象以外のキャラクターが与えた状態ひとつを回復する効果を与える。GMはシナリオの都合などで、この特技の効果で解除できない状態のキャラクターや、状態ではないが解除できるものを設定してもよい。この特技は1シーンに[LV]回まで使用できる。さらに、常時、あなたが行う〈専門知識:神秘〉の判定の達成値に+[LV×2]する。

実質即死と変わらないようなシーンを越えて持続する状態の毒を与えることができる。硬直や炎上でも状態として与えるとかなり凶悪なものとなるため、使い方次第でかなり危ない特技である。
ただし悪役っぽい。

《魔女モルガナの秘術》 (まじょもるがなのひじゅつ)
種別:魔法 最大LV:5
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:20 MC:○
 一国を滅ぼしたと言われる魔女モルガナの秘術を受け継いでいることを表す。
 CL10以上で取得できる。あなたがBSを与える魔法、もしくはアイテムを使用する際に使用できる。その効果で与えるBSは同じ効果と名称を持つ状態となり、その効果を受けている間に行うあらゆる判定の達成値が-[〈専門知識:禁忌〉レベル]される効果を追加する。この特技は1シナリオに[LV/2](切り上げ)回まで使用できる。あなたが行う〈専門知識:禁忌〉の判定の達成値に+[LV×2]する。
 この特技のレベルが6になると、この特技の効果を受けた1シーン以上持続する状態の持続する時間を「あなたが解除するまで」に変更し、あなたはいつでもその状態を解除できるようになる。

奇跡の錬成

錬金術で奇跡や夢などを錬成する、という偉業特技である。
アイテムリストは正確に把握していなくても、即座に適用する方で簡単に処理することができる。
そして、その場合には具体的なアイテムのデータや設定がないため、文字通り奇跡や夢を錬成するかもしれない。

《奇跡の錬成》 (きせきのれんせい)
種別:魔法(偉業) 最大LV:1
タイミング:いつでも
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運 MC:○
 奇跡は錬成できる。錬成魔法はそれだけの可能性を秘めているのである。
 あなたは【知力】点までの任意の数の天運を消費する。あなたは[消費した天運]レベル以下の任意の錬金術アイテムを、CL以外の制限を無視して即座に取得するか、GMがそれに相当すると判断した効果を即座に適用できる。

まとめ

アルケミストの特技ではシナリオの素材として使えるものが多く設定されている。それぞれの設定をより深めたり、関連するアイテムや本人を登場させるとより楽しくなるかもしれない。
状態の毒を衰弱していく呪いとして演出したりできるので、その演出を使わせることでセッションをより盛り上げることができるかもしれない。


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