マガジンのカバー画像

WEリーグと女子サッカーを応援する

10
WEリーグ、なでしこリーグ、そしてなでしこジャパンといった女子サッカーを応援する記事をまとめていくマガジン。クラブの垣根を超えた交流と文化形成による発展への寄与を目指して。
運営しているクリエイター

#多様性を考える

コスパ時代における女子サッカーの勝ち筋はどこにあるか

可処分時間の取り合いになっている「コスパ時代」において、サッカーはいつの間にか圧倒的不利なコンテンツとして認定されているらしい。ハイライトは約6分にまとまるのにリアタイは90分も拘束するのだ。それでスコアレスドローにでもなったものなら時間を返せと言..  先日のFOOT BRAINでも言及されていたが、試合中継でセットプレーの合間に即座にリプレイ映像を挟むその理由は視聴者の高揚をなるべく途切らせないためだという。多くの視聴者ニーズはそっちなのだろう分析ではハイライトしか求めて

いま日本女子サッカーに欲しいアイコン

日本女子サッカーの発展にもアイコンが必要だ。ワールドカップを制した2011年で言うところの澤穂希さんである。抜群の実績と圧倒的な存在感を放つリーダーであり、なでしこジャパンといえば誰もが澤さんを想起する、まさにアイコンだった。 アイコンの意味を引くと「憧れの的、象徴的なもの」とある。象徴的だからこそ人の目を向けさせ、惹きつけ、憧れを生むことができる。知人から勧められて、または、たまたま観るきっかけがあったとき、いま誰に注目すれば女子サッカーの魅力を惹きつけてくれるのか。そん

安藤梢という女子サッカー界の道標

たくさんの感動と充実感を与えたWEリーグアウォーズで、僕の心を打った雷の一つが「安藤梢」という存在でした。なんとなく勘づいていたことが決定的になった瞬間でした。それは何だったのか、安藤選手のことを調べながら紐解き、言語化したいと思います。 2009年以来のベストイレブン受賞の意味2009年のなでしこリーグを調べてみると、確かにベストイレブンに選出(当時で6回目)されているだけでなく同年のMVPになっていました。 安藤選手が初めてベストイレブンに選出されたのは2002年、つ

WEリーグの何が人を惹きつけるのか、女子サッカー新参者が考えてみた

1.サッカーという競技の激しさと上手さ観に行けば必ず、WEリーグって凄いと思える。その要素として、第一に感じたのは【激しさ】。初めて生で観た日に一番強く感じた印象がそれでした。女子だからとかいう想像が全く覆る、バッチバチに激しい。熱い。相手が誰であろうと削るし、競り合うし、体を当てる。見ていて(ぅお..!!)とビビった記憶が何回もある。但しお互いリスペクトを持っているため揉めません。 次に【上手い】。選手は日々、真剣に努力を重ねているから本当に上手い。トラップ、ドリブル、イ