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銀行と信用創造

下記は今日読んだ記事を備忘のために要約したものです。

銀行の本質は「返済期日の変換」にあります。

現代の生活では、預金はお金そのものを表し、現金の代わりに支払いに使われます。

しかし、預金残高と貨幣の等価性は、誰もがそう認識しているという前提に依存しており、預金残高が貨幣と同じであるという保証はないのです。

預金は現金に換えることができると考えられていますが、それは多くの預金者が同時に現金を要求しない場合に限られます。

銀行は「信用創造(*)」によって預金残高を無限に増やすことができますが、これは銀行が本質的に不安定なビジネスに従事していることを意味するものでもあります。

今年3月にシリコンバレー銀行がカリフォルニア州当局から営業停止処分を受けたのは、構造的に銀行で起こりうることの顕在化であったといえます。

そもそも銀行を中心とした金融システムは、「多くの預金者が同時に現金を要求することはない」という危うい希望的観測の上に成り立っているのです。

(*)信用創造とは、銀行などの金融機関が預金をもとに貸し出しを行うことによって新たなお金を生み出すことを指します。つまり、銀行が預金者のお金を貸し出すことで、新たなお金が生み出されるということです。このようにして生まれたお金は、元々預金されていたお金の額を超えることがあります。

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