ナイルパーチの女子会

読書記録

女友達がほしくてたまらない栄利子
のらりくらりと生きる主婦ブロガー翔子

栄利子が人との距離が測れずに翔子に対して
エスカレートしていく話。

ありえなさと誰もが持ってる感情に起こしてしまいそうな行動。

女のコミュニティって、たしかに嫌な側面もあるけど
別にみんながみんなマウント取りたいわけでもないし
嫉妬心なんて女だろうが、男だろうが抱えるものなのに
どうもこの作中では「女」として括りたいらしい。
そこが凄くザワザワした。

私はなんとなく栄利子の気持ちがわかる。
適当にできないマジメ人間。
人に対して幻想を抱きすぎてしまう。


翔子はブログやSNSに個人情報書き続けて、本当にストーカーをやめてほしいと思うのなら打ち手はあったわけで、それをしなかったのはやっぱり「かわいそうなヒロイン」になりたかったんだと。
それとも翔子も翔子で友達がいないから、人を求めてたのかもしれない。

しかし、こうも、出てくるキャラクターの
自分の性格に自信を持ってるというか、
人の性格にやんややんや言えるなと思った。

100人いれば100通りの性格なわけで。
相手を変えようとする人間がなんと多いこと。

杉下はクズ野郎だけど、「住んでる場所が違う」という発言のはこの話の中で1番納得。
自分と同じバックグラウンドだったり、同じレベルじゃないと話が合うわけない。混じり合うことがない。
大人になって感じる。

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