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歴史や地理の勉強はなるべくハンズオンで一緒に楽しく体験しよう

次女の場合、幼稚園から小学校と10年間インター、その後、中学から日本の教育システムに入るにあたって、まずい、この子は北条氏は「きたじょうし」と読むレベルだから、日本史の授業で漢字の壁もあるし苦労するだろうと思い、入学前の春休みに、日本史を学ぶ旅を実行しました。

奈良で、「前方後円墳」を見て(この言葉をもし教科書だけで覚えろと言っても無理ではないか?)、飛鳥寺や、法隆寺、東大寺を周り、宇治平等院、比叡山延暦寺、六角堂、二条城など歴史の順番に名所旧跡を江戸時代くらいまで周った。そのたびに、このお寺は誰が開祖したの?とかクイズしながら。

ローマに行った時も、その前に、絵本で、SPQRの意味は、ローマを開いたのは、オオカミに育てられた双子の、、、などと、覚えていったので、小学校6年生の長女が行く先々でSPQRを見つけて、私たちに説明してくれました。芸術家シリーズの絵本も子供のころから読んでいたので、現地の美術館では本物を見ることができたので、非常に喜んでくれました。二度目にフィレンツェに行く時には、長女は中学生だったので、漫画「チェーザレ」、「ダンテの神曲」、「新約聖書物語」、「旧約聖書物語」で予習をして。私も塩野七海の本で付け焼刃の知識ながら、この広場で、サブナローラが火あぶりになったんだよ、などと、「チェーザレ」の登場人物を使って解説。ダンテの神曲やキリスト教のことを知らないとバチカンや美術館で絵画を見ても理解できずに、ただ怖い、気持ちが悪いという印象になってしまう。私も初めて読みましたが、理解が深まって良かったです。

日本でもよく美術館に一緒に行きました。画家の人生を語ると、興味を持ちやすくなるようです。私はたいていその辺の知識を小説か映画で仕入れます。それから、絵画の手法、日本画の白が、カキの殻を粉にして練ったものでできているとか、金箔は薄い箔をピンセットのようなもので、息を停めながら一枚一枚張っていくとか、素人レベルの知識でも説明してあげると絵が違って見えてくるようです。

美術館では子供向けに、木版画などのワークショップ、新国立劇場では毎夏、子供向けのオペラを上演してくれたり、そういったものは積極的に活用しました。私自身も初めて知ることが多く楽しみました。

その甲斐あってか、娘たちも、一緒に連れてい歩いた姪も、今でも歴史や美術や音楽が大好きです。

私が、もっとサイエンス好きだったら、きっとこの子達のそちら方面の興味が育っていただろうと思うと、つくづく、母親の得手不得手が子供に受け継がれるなと思います。


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