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ショウガの一枚

初挑戦!

わが家には、『放ったらかし家庭菜園』という名の家庭菜園が庭の隅っこにある。一畝しかない、とても小さな小さな家庭菜園だ。

この家に引っ越して来た時、庭には、前の持ち主が植えたであろう木が2本、ぽつんとたたずんでいた。私も旦那も植物に疎い植物音痴なので、何の木か全然知らない。
が、後にわが家に遊びに来た友達が木の名前を教えてくれた。

そして、庭一面に草が生えていた。いわゆる雑草である。その雑草だらけの庭への野望が、旦那と私にそれぞれあった。

庭やけどさ…

「雑草生えてくるやん」
「うん」
「雑草生えたら草取りせないかんやん」
「まあ、そうやね」
「やけん、コンクリで固めて、バーベキューできるようにしたら、いいっちゃないかな〜」
「は!?コンクリ!?」
「そ!手入れがめっちゃラクよ」
「えーっと、まさかと思うけど、全部するつもり?」
「うん、そうやけど、なにか?」
「信じられんっちゃけどっ!」
「なんでっ!?草取りせんでいいし、今ならなんと!もれなく!この高圧洗浄機が…」
「付いてこんでよか!」
「じゃあ、どうすっと!?」
「私は、野菜も作りたいし、ハーブも植えたいんよ〜!」
「面倒くさくね?」
「私が面倒見るけん!」

放ったらかし家庭菜園、誕生。

二人だけの家族会議で、私は家庭菜園スペースをゲットした。ただそのスペースは少しでよかったので、レンガで家庭菜園と旦那のバーベキュースペースを区切って、それぞれのスペースはそれぞれで面倒をみることになった。でも力仕事は、もっぱら旦那に依頼してるのだが。

こうして、一畝だけの家庭菜園ができた。
そして、毎年、春にいろんな野菜を植えて夏から秋の実りを楽しんでいる。

ああ、なぜ『放ったらかし』なのかって?それは、野菜を植えたら、私の大雑把でざっくりな性格は、その後を自然に任せて放置プレイにしているからだ。雑草が生えても、ほぼ、そのまま。だから『放ったらかし家庭菜園』。

それでも、野菜は、ぐんぐん育つ。

今年は、初めて生姜を植えてみた。春に苗を探している時に、某ホームセンターで出会った苗だ。いろんな料理に生姜を入れる生姜好きの私は、迷わずその苗をカゴに入れた。

札には「大ショウガ」と書いてある。大ショウガ!なんて、素敵な響き!どれだけ大量のショウガができると!?
収穫したら、薬味に、酢漬けに、ぬか漬け…いやあ、夢は膨らむなぁ…。

でも、私は生姜の収穫時期を悩んでいた。早く収穫すれば「葉生姜」で、遅く収穫すれば「根生姜」らしい。放ったらかしと言ってる割には、ネットでちゃんと調べる私。

だが、その結論は9月に出ることになる。
福岡は筥崎宮というところで開催される「放生会ほうじょうや」という祭りがある。参道にずらりと並んだ露店に、放生会名物の新生姜の露店がある。今年は、3年ぶりに開催されるとニュースで見て、そっか、いま収穫しようかなと思っていた。と、そこへ、スーパー台風の発生。

撮った!

わが家の初生姜は、3本植えたうちの1本の茎が50センチぐらいに成長しており、他の2本も30センチぐらいになっていた。

スーパー台風が来たら、絶対折れるやん。そう思った私は、収穫する決意を固めた。

こうして収穫された生姜がヘッダー写真の生姜なのだが、なんとまあ、根の小さいことよ。それでも、生姜は生姜だ。一口ずつでもいい。薬味、酢漬け、ぬか漬け…やるぞ〜。

来年は、少し、かまってあげようかなと思った。


記事を書くための栄養源にします(^^;)