見出し画像

キャベツの一枚

キャベツが丸ごと一個か。

これはわが家の場合の話である。
わが家は二人暮らしである。まわりは田畑に囲まれている。さまざまな作物が栽培され、収穫され、近くのJAスーパーの産直コーナーで売られている。売り場で感じる季節感に感謝。

しかし、畑からほぼ直行で売り場へやってくるので、キャベツ丸ごと1個となると、二人暮らしのわが家では、量が多すぎる。二人以外にウサギを5、6匹飼っているんすよとか、いやぁ実はチョウチョの養殖をやっていて、アオムシがたくさんいるんすよとかいう状態ならば話は別だろうが・・・っていうか、そんな状態ならば、キャベツは1個では足りないであろう、たぶんきっと。

しかし、産直コーナーに並んでいるキャベツは丸ごと1個である。しかも、小さいモノだと袋に入って2個100円だ。1個で売られているものですら、収穫時期は100円をきって売られていることもある。安い。というか、この自然の恩恵を今受けないで、いつ受けるよ?今やろうもん!

買った!

産直コーナーで、ひとりキャベツを見つめ、悩み、結局、畑からほぼ直送のキャベツのみずみずしさに負けて、丸ごと1個買うのである。
しかも、どうせ買うなら大きいヤツと思って購入し、買ってしばらくはルンルンなのだが、帰宅してエコバッグから取り出すと、そのルンルン状態から現実に引き戻される。

おお〜、キャベツ丸ごと1個、どげんしようか?
以前は、芯を取り除き、半分あるいは4分の1に切り分けてラップで包んで冷蔵庫の野菜室で保管していた。しかしそれだと、キャベツの消費スピードが比較的遅いわが家では、いつも切り口を傷ませてしまう。

それでも、どうにかして新鮮さをできるだけ失わないうちに食べたいので、千切りキャベツ、野菜炒め、ちゃんぽん、もつ鍋、キャベツの浅漬けなどなど、あの手この手を尽くすのであるが、毎日キャベツも正直飽きがきてしまう。

撮った!

ということで、最近は、何かの本で見た、カットキャベツをそのまま冷凍を実践している。
キャベツを一口大に切って、ジップロックに入れて冷凍庫に放り込めば出来上がり!これでいつでも食べたい時に食べたい分だけ食べられるじゃん。

使い道はいろいろ。炒め物はもちろん、味噌汁にちょいと入れてみたり、ジップロック1個分丸ごとキャベツのスープに変身させたり、焼き鳥を食べる時にレンチンして出したりとやっているのである。あ、福岡は外食で焼き鳥を食べる時、焼き鳥が出てくる前に、まず生のキャベツが大皿に盛られて出てくるのである。まあ、わが家では生のキャベツがあれば、それらを出すが、ない時ははそんなキャベツを出すこともある。

実はわが家では、こうして冷凍保存されているのはキャベツだけではない。きのこ類はいろんな種類を混ぜて冷凍するし、レンコンやダイコンも食べる大きさに切って水気を吹いて冷凍するし、ほうれん草も茹でるもしくはレンチンしてカットして冷凍するし、油揚げも「きざみ揚げ」としてすでにカットしているモノを買ってきて冷凍したいたりする。
今は実家で冬に作った干し柿がまだ冷凍庫の5分の1を占めていたりする。

キャベツ丸ごと1個は嬉しい大地の恵みの1つではあるので、なるべく新鮮なうちに食べてしまいたい。しかし、どうしても冷凍組ができてしまう。ああ、私がウサギだったら、アオムシだったら、と思いながらカットして冷凍庫に入れた途端、家のチャイムが鳴る。

「やっほー!近所の人からキャベツばたくさんもろうたけん、おすそ分けにきたよ〜」

ああ、キャベツのタイミングよ・・・。


記事を書くための栄養源にします(^^;)