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コーンの一枚

このごろのコーンって。

近所の友人が、自分の畑で獲れたからと言って、透明の袋に梱包して持ってきてくれた。私はちょうど買い物に出ていたので、代わりに旦那が受け取ってくれていた。

「今から、トウモロコシ持っていくけん」
と、電話があった時、頭の中には、黄色のとうもろこしが浮かんでいた。
畑でトウモロコシを作ると聞いたことがあったので、てっきりそうだろうと思って、帰宅後、台所で対面したトウモロコシは、とても色白でびっくりした。

持ってきた友人宅では、もともと、お米をメインで栽培しており、畑は自分ちで食べる分ぐらいしか作りよらんよ~と話していたが、代が変わって、畑にも力を入れるようになったらしい。

数年前までは。

トウモロコシと言えば、鮮やかな黄色で艶やかな丸みを帯びた実がぎっしり詰まった、それが主流のトウモロコシだった。

しかし、まずは、生で食べられるスイートコーンなるものが登場した。
ほう、茹でずとも生で食べられるのか。まあ、だまされたと思って食べてみんしゃい。・・・え、いや、だまされてるよ、まったく・・・うん、甘い!
感動する私に、トウモロコシを差し出した農家さんのこのドヤ顔よ。

それから、ほどなくして、白いトウモロコシと出会うことになる。近所の直売所や道の駅などなど。それらは、茹でずに生ですぐ食べられますよ、と言う謳い文句で売り出されている。
いや、美味しい、甘い、美味しいんすよ。
このトウモロコシを求めて、友人たちと朝早くから、道の駅めぐりもした。

撮った!

「道の駅すごう」という道の駅が大分と熊本の県境付近の竹田市にある。
夏の阿蘇や久住といえば、トウモロコシ。その中でも、有数の産地が「道の駅すごう」周辺にある。朝獲れたての自慢の「すごあまこーん」というスイートコーンを目指して、遠方から多くの人が集まってくる。

私も例にもれず、友人たちと車を走らせ、「すごあまこーん」を何度か目指した。何度か、というのは、思い立って出発する時間が、もう昼近くだったり、朝早く出発しても、そこへたどり着くまでの道の駅で、美味しい誘惑に捕まったりと・・・結局、一度だけ現地にたどり着いたものの、到着した時刻は午後3時。朝獲れたての「すごあまこーん」はもちろん影も形もなく、売り場に残っていたのは、真空パックされた「すごあまこーん」とそのコーンスープのみ。私たちの行動は「すごあまこーん」よりも甘かった・・・。

それから数年後。その時一緒に旅をした友人が、白くて、生でも食べられるスイートコーン栽培を始めた。なので、ありがたいことに、スイートコーンが食べたかったら、ちょっと車を走らせて、あるいは電話したら、手に入る環境になった。もちろんお代はお支払いするわけだが。でもなぁ。

もう一度「すごあまこーん」を目指して車を走らせてみようかな。


記事を書くための栄養源にします(^^;)