「深夜の電話」第9話

面倒事にせずに電話を終えられたことに安堵の溜息をつきながら、少年は父の話を思い出した。「看護婦とか事務員とか秘密にしてれ言うてても、患者さんはどこからか家の電話番号を調べ上げてくるんや。それに、普通の病気と違ごうて、精神科の患者さんはどんな重病でも電話かけられるしなぁ」……続く

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