「深夜の電話」第10話

「それで患者さんからの電話を僕がとることになるのかよ」少年は口を尖らせながら、さらに続いた父の言葉を思い起こそうとした。が、それを遮って再び電話が鳴り出す。「はい尾上です…………」電話の向こうから、先ほどと同じ遠くのおしゃべりが聞こえる。また病院からだ!少年は身構える。……続く

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