「深夜の電話」第34話

「はぁ」と少年は生返事を繰り返していた。というのも、今夜はもう伝言の必要は無かったからだ。父達は既に逃げた猿を捕獲していた。父の先輩の医師が、追いつめた猿を、格闘の末取り押さえたらしい。その際、抵抗する猿は、手の甲から掌まで牙が突き抜けるほど激しく噛みついたということだった。……続く

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