「深夜の電話」第35話 2 藤若亜子 2014年7月4日 15:56 電話口からの警察署員の声が次第にわんわんと強くなってきた。伝言リレーの「責任」バトンを、何が何でも押し付けようとジタバタ藻掻いているのだ。耳から受話器を離して、少年はそれをじっと見つめた。受話器から漏れ聞こえる怒声が、どす黒い汚物のようだった。……続く ダウンロード copy 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート