「深夜の電話」第33話


その獰猛な猿の一匹が、山の方に逃げてしまったという連絡が病院から入って、今夜父は出かけて行った。「……逃げたので、先生に連絡を!その、あの、どうしても……」予想通りの事を署員が電話の向こうで喚いているらしい。少年に伝言を命じさえすれば、自分の責任は無くなると思っているのだろう。……続く

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