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標準予防策とPPE

患者や医療従事者を感染や汚染から守るためには、患者の血液・体液・分泌物・排泄物などをすべて感染源とみなし、感染症の有無に関わらず、常にPPE(Personal Protective Equipment=個人防護具)の使用を徹底する必要があります。

主なPPE

ガウン、手袋、サージカルマスク、キャップ、エプロン、シューカバー、フェイスシールド、ゴーグルなどがあります。

PPEは、適切に着脱しなかった場合、着用者や周囲環境を汚染する危険性(2次感染リスク)があることから、対応するスタッフは、着脱についての「正しい知識と手技」を身につける必要があります。

新型コロナウイルスの感染経路

新型コロナウイルスの感染経路は、接触感染、飛沫感染、空気感染の3つにわけらられます。日常生活の場面では空気感染は稀といわれていますが、医療現場では、微細な飛沫(エアロゾル)が大量に発生する場面が多く、対応したスタッフがエアロゾルを吸い込んだり、目に入ると感染してしまうことがあります。

エアロゾル発生場面

例えば、PCR(スワブ)検査をはじめ、のどに管を入れる処置(痰の吸引、気管挿管や抜管)、心臓マッサージのように胸を強く圧迫する処置、マスクを装着していない患者さんのせき、くしゃみなどといった場面では、大量のエアロゾルが一時的に空気中を漂うとされています。

新型コロナとPPE

以上のことから、新型コロナウイルスでは、接触、飛沫、空気感染の3つの経路から身を守り、2次感染を防ぐ必要があります。特に、エアロゾル発生場面に対応するスタッフは、N95マスクを「正しい方法で装着」しなければなりません。

だから、PPE着脱試験を受けよう

このたび、各自で学習・訓練した成果を、「試験」という形で評価させていただいております(2020.7.11時点で、30名弱が受講完了)。

「試験」は、実際の現場を模擬して行っており、毎回緊張感が漂ってきます。

「まだ西播磨では1名も出ていないから大丈夫。今もこれからも大丈夫。私には関係ない。」

となりがちですが、「正しい知識と技術の習得」は、第1波が過ぎ去った「いま」、西播磨にコロナ陽性者が出ていない「いま」しかできません。

第2波が訪れてから、西播磨にコロナ陽性者が出てからでは、遅すぎるのです。