頼むから「君となら恋をしてみても」を見てくれないか-日本BLドラマ「なら恋」EP5個人的感想-
このタイトルにしたのは約1年半ぶり3回目。ここぞ!というとき…というよりかは、もっと広く色んな人に見て欲しい!と思ったときに使っています。この作品はBL好きの人にはもちろんのこと、それ以外の人にも見てもらいたいと思う作品になっていたので、ぜひもっと多くの人に認知されて欲しい!という思いを込めて最終話のブログを書きます。
↓ 原作漫画の概要、EP1,2の感想や見どころ、視聴方法などはこちらのブログに書いています。
↓ EP4の感想はこちらから。
告白の返事
この話の最大のポイントと言えば、天の告白に対する龍司の返事。今まででも”いい男っぷり”を発揮しまくっていた龍司ですが、告白の返事も最高得点叩き出す勢いでしたよね!
4話で夏休みに龍司くんのことでいっぱいになる天側の姿が見れましたが、5話はそれに対しての龍司。そう、龍司も天のことを考えて、「天に食べさせてやりたい」「天に見せてやりたい」と思って過ごしていたことが分かりました。本当にこれを4,5話で対にする見せ方がニクイ!そこで恋愛初心者のモヤモヤ龍司もの心に答えを出させたのがお母さんっていう流れも素晴らしかった。
このお母さんのシーンは原作にはないのですが、私、ここで一番涙があふれてしまいました。お母さんがお父さんのことを今も大好きなこと、その気持ちを聞いて、龍司も天への気持ちを自覚するって、なんて素敵なんだろうって。
「天の伝えてくれた好きにはまだ足りないかもしれないけど…」「会いたいって理由だけで会える相手が天ならいいなって思った」「それが恋人の特権なら天と付き合いたい」って言葉を噛み締めながらはっきり答えた龍司。
まだきっと龍司の中で恋愛感情ってものはぼんやりしていて、付き合うってどういうことなのか?っていうのももしかしたらハッキリ理解してないのかもしれない。それでもそのままにしておけないほど、この夏休みに理由なく「天に会いたい」って思ってたって、これはもう恋ですよ!って教えてあげたい(笑)。お客さんに「今年は楽しみがある」ってニヤケるって、もう好きってことですよ!
龍司の言葉と対話
龍司の言葉って、全部「自分がどうしたいか」から発せられているのが好感が持てます。「付き合おっか」じゃなく「付き合いたい」、「俺は2人でいたい」からの天の気持ちもきちんと聞いてあげる。
原作者の先生が言っていた「なら恋は開示して対話していく物語」というのがとても素敵だと思っていて、きちんとお互い思ったことを話し合うんですよね。だからだらだらすれ違うこともなく、フラストレーションが溜まらず見ていられるんです。
恋愛ドラマはBLに限らずですが「お前ら一回腹割って話し合ってこーい!!!」っていうこと多いじゃないですか。10話中8話ぐらいすれ違い?っていうドラマも知ってますよ。お前らほんま話せえええええよ~~~~ってなるので、ぜひこれから他のドラマでも対話を大事にして欲しい。
私は前から言っている通り、壁ドンも突然のキスにも、前後の文脈がないものにはちっとも魅力を感じないもので。。許可制のキスって、これからの時代必要ですよ?って本当に思います。(セマンティックエラーのときも書いた笑)
行きは片想い、帰りは両想い
恥ずかしいことも意外とすんなり言えちゃう天。でも龍司もまんざらではなさそう!
言葉通り、行きのぶつかった天を助けた龍司の手つなぎは普通に握っているだけなんですが、告白後の2人はしっかり恋人つなぎをしているところがいい!
きちんと2人の中で関係性が変わったことが視覚的にも分かるのが、とても可愛かったです。
龍司って恋愛興味なさそうな顔している割には、自分から手をつないだりキスのおかわりしちゃったり、けっこう積極的。原作を知ってるから、これから先の欲深くなる龍司も見たいんだよなぁ!
無意識に傷つけしまうこと
このドラマを通して一番良かったと思うのが、ゲイである天に対して無意識に傷つけてしまう発言があり、それによって天が恋を諦めてしまっているという描写があった点と、その救いがきちんと描かれていたという点。
中学時代に好きだった相手から笑われたこと、ここが引き金になって真剣な恋愛を諦めた天。転校してきた先でも、異性愛者前提の質問をされ、龍司の口からも「男2人なんて」っていう発言もありましたよね。5話のお祭りでも「男2人で花火とか寂しいな」って言われたりとか。
実際、人の気にすることや悩みなんて、当事者になってみないと分からないことってたくさんあると思うんです。特に異性愛者からしたら自分たちが無意識マジョリティなわけで、同性愛者に対する思慮が足りないなんてこと多々あるだろうし。それでも近くに「もしかしたら言えないだけで、天と同じような悩みを抱えて傷ついている人がいるかも」という想像は、このドラマを見るとできる気がします。そして天のように同性を好きで悩んでいる若い子たちも、「もしかしたら龍司みたいに思ってくれる人がいるかもしれない」という救いになるかもしれない。
実際私も当事者ではないので当事者の悩みや苦しみは想像することしかできないけど、ドラマを見ることでハッと気づかされることも多くあります。BLドラマをファンタジーのように、ただの萌えの消費のように扱っていないこういった作品こそ、多くの人に見てもらえたらいいのに、そう思います。
実際、娘にも見せたいと感じました。少し自分の近くにある話として、立ち止まって考えるきっかけになるんじゃないかな。まずは興味を持たないことには、知ることもできませんから。
色々突っ込み集
①天の転校理由問題
実はけっこうずっと気になっていたんですけど、天が転校してきた理由って明らかになってましたっけ?現実問題高校生で転校してくるってよっぽどだと思うんだけど、例のトラウマ事件も中学だし。親が海外でも行った?
②ガン無視問題
夏祭りで友達が声をかけて来たのも無視して焼きそば(?)食べ続ける龍司が愛しい。さらっと「2人で見るから」って言える龍司も愛しい。そしてそれに深入りしてこない友達も意外といいやつなんだよな。(軽口に関してはいただけないこと言ってますが…)
③かき氷の形問題
龍司くん、お客様に出すかき氷にしては形適当過ぎんか(笑)。
④付き合う気で来た問題
龍司は「今日返事するつもりで来た」って言ってたじゃないですか。そう思って見返すと、「天って俺といるとき楽しそうだな」って言葉も、友達の誘いを断ったのも、肩がぶつかった天の手を離さなかったのも、全部違う景色に見えて来ちゃうんですよねぇ。もう龍司の中では恋人としてふるまってない?
⑤ちゃんと家に連絡した?問題
朝まで一緒に過ごすのはいいけど、高校生親に連絡ちゃんとしてよ?って思った(笑)。ついつい親視点で見てしまう…。
【まとめ】これからもよろしくね!
朝日をバックに「これからもよろしくね」で締めくくる、素敵な終わり方になっていました。5話は短かったけど、この短さに伝えたいことがぎゅっと凝縮されていて、本当に素敵なドラマになっていたと思います!ぜひもっと多くの人に見てもらいたいなぁ。
てか、「これからもよろしくね」ってこちらこそですよ?これからもよろしくされたいので、ぜひこれからもよろしくお願いします!!!!
公式さんが投下した動画がエモかったので、こちらもどうぞ。いいドラマの主題歌ってめっちゃいいよね…。
続編もぜひ考えて欲しいんですが、その前に待望のグッズも出ましたね!
ブロマイドセットは売り切れてしまったみたいですが、私クリアファイル欲しいんですよね。でも送料がクリアファイルより高いという(笑)。Blu-rayと一緒に送ってもらえるかなぁ。
DVD、Blu-rayの発売も決定しましたね!そして都内某所?でのリリースイベント抽選券(予定)も付いているということなので、これはマストバイですぞ!ショップによって特典も違うので、お好みのところでぜひ購入しましょう。リリイベ、倍率すごそうだな…。でもぜひ行きたい。
絶賛ロス中ですが、原作で先の2人を楽しみに読みつつ、この後の展開も期待したいと思います!またみんなで盛り上がれるときを楽しみにして!
※トップ画像はTVドラマ「君となら恋をしてみても」【公式】IInstagramより引用させていただきました。
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