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劣等感が再び顔を出す-「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)」EP11個人的感想-

ドラマ沼の先人たちは言ったのだ…「最終回前は気を付けろ」と…。あれほど…あれほど言ったじゃない!!!(前どこかのブログでも書いたな)身構えていたけど、分かってはいたけど!やっぱり精神やられました。思ってた以上のダメージを受けたのは、間違いなく赤楚君と町田君の魂の演技のせい…。それくらい視聴者にダメージを与えるインパクトのあるシーンでした。

毎週1話のYouTube配信視聴数カウント中。前回12/13時点で297万回再生だったのが、今週は311万回再生になっていました。とうとう300万回再生突破しました!最終回前でどこまで行くか楽しみです。

最新話のEP11はTVerネットもテレ東ニコニコ動画で配信中!全話配信はTSUTAYAプレミアム(有料)にて見ることができます。

↓EP10の感想ブログはこちらから。

※ネタバレしていきますので未視聴の方は自衛をお願いします。

魔法の封印を決意

困ったときの柘植先生。安達は困った時には必ず柘植を呼び出して相談しています。(もしかして柘植の方に呼び出されたのかな)

魔法を失った当の柘植先生は湊とのやり取りで魔法に頼っていたことに気づき、安達に「魔法に頼りすぎるな!」と忠告をしています。相手の心を読んで先回りして対処していると、相手の気持ちを推し量って自分の気持ちを伝えるスキルを失っていくんでしょう。ただ相手に「ごめん」と伝えることですら、いつどのタイミングで言うのかわからなくなっているようです。

でも柘植大先生…魔法の力を手に入れてからご卒業までだいぶ早かった気がしますが、それでも魔法に頼ることに慣れてしまってたのでしょうか…。ドラマでは描かれていない世界で、一体どんな出来事があったのでしょう。

そんな柘植の言葉を聞いて、安達は魔法の力を封印して自分の力でコンペと黒沢に向き合う決意をします。

相変わらずラブラブな2人

魔法を封印することを決意した安達が会社のエレベーターから降りると、突然黒沢から特大級のハグが飛んできます!これには私もビックリした…。え?会社だよね…ラブがラブし過ぎて浮かれ沢が見境なくなっちゃった?と思いきや、六角の「喜び方ワールドワイドっすねぇ」で状況を把握。コンペの1次審査突破を知らされます。

営業部のエース直々にプレゼンの特訓を受けられることになった安達。特訓と言いつつ2人で「デートが楽しみ」と言い合っている姿は間違いなく恋人同士の甘い会話。「デートを楽しむために頑張る」って言った安達に「聞こえなかったからもう1回言って」「やだよ」「もう1回」「やぁだよ~(笑)」ってやってる2人に私もへんにゃり顔。こんなにラブラブな2人を見られて幸せなんです、そうここまでは…。

カレンダーを見るとコンペは12月21日月曜日。2人の約束している初デートは24日のクリスマスイブ。最終回当日と日付を合わせているなんて素敵。2人が付き合い始めたのって10月30日あたりだと思うので、付き合って2か月経ってるんですね。いつの間に。9話の家でのキャッキャウフフが9日目って言ってたから、コンペ参加決めてから1か月半くらいビューンと時が飛びました。その間どれだけ安達の家へのお泊りがあったのかは知りませんが、キスもしていないなんてすごい忍耐力だな…黒沢…いや忍耐沢…。

コンペ当日に日帰り出張があるからと言ってお弁当を作って待ち伏せ沢。安達の好物ばかり詰め合わせたお弁当に「自分を信じて」の文字入りご飯。海苔を切るのってすごく大変なんですよ!!キャラ弁で使う目とかのパーツだって切りながら「きぃぃぃぃぃーーー!!!」ってなるのに、このクオリティの高い文字海苔…黒沢何者。

黒沢の思いを受け取ってさらに「コンペで結果を残したい」という気持ちが強くなる安達。コンペの審査をする部長と偶然エレベーターで鉢合わせし、封印している魔法の力で偶然部長の心の声を聞いてしまいます。

本当に厳しそうな部長というのが伝わってきます。ここからドラマは不穏な空気満載になっていく…。

自分の弱さが露呈してしまう

あの厳しそうな部長の心の声を不可抗力で聞いてしまってからヤバそうな雰囲気は漂っていましたが…。自分の考えた製品のいいところを簡潔に説明することができず、部長から「もういい」と言われてしまいます。

ここで今までの自己評価が低かった安達が戻ってきてしまいました。黒沢のことを考えたら失敗はできない、そんな思いから偶然聞いてしまった部長の心の声を言って興味を引き付けるというタブーを冒してしまう。「それを言ったらおしまいだよーーー!!!」と私はテレビの前で叫びそうになりました。魔法を封印して自分の力で…と意気込んでいた安達がここを破ってしまうと、絶対に自己評価が地に落ちてしまう。その場は切り抜けることができたとしても、優しくて真面目な安達はこのことを悔いて自分を責める。

「文具に対する考え方は素晴らしかった」と部長に褒められても、黒沢に「すごい」と言われても、「それは魔法のおかげで自分の力ではない」とまた殻に閉じこもってしまう。褒められるたびに自己嫌悪と罪悪感にさいなまれ、とうとう黒沢の関係にまで自信が持てなくなってくる…。

魔法があるから近づいた心は、魔法があるせいで離れてしまう

魔法はあくまでもきっかけであって、黒沢の真っ直ぐな心に触れて自分の心が動いたから2人の関係が進展した。それだけではなく、六角や藤崎さんの思いにも触れて、殻に閉じこもって逃げていた自分から一歩踏み出せた。

魔法のおかげではなく安達の優しい心がみんなの心をきちんと拾い上げているからこそ、周りとの関係も変わって自分の自信にもなっていたはず…それなのに…。

一度崩れた自尊心は音を立ててガラガラ崩れていってしまうんですね…。

【安達サイド】

人って本来は弱くて、弱いからこそ自分を守るためにずるいことをしたりしてしまう。そうやって心の折り合いをつけながらみんな生きているんだけど、優しさでできている安達はそのずるさを許容できない。

魔法だってもっと自分勝手なことにも使えるのに、安達は1度も自分の利益のためには使っていない。遊園地で黒沢の心を読んだのだって、黒沢のことを大好きだから気持ちを知りたいという一心だったはず。

知りたくないことまで知ってしまうこの魔法をついには疎ましく思っていくように。そして魔法がなくなって欲しい…という気持ちで黒沢の気持ちを利用しようとして、また自分のやましい心にうんざりしてしまっての負のループ。

この時の安達は頭の中がまとまりきっていなくてぐちゃぐちゃになっていたのでしょう。自分にウンザリしているところに黒沢の安達のことしか思っていない優しい心の声を聞いてしまって、自分のやましさやずるさが嫌になり、さらに頭の中ぐちゃぐちゃに。そんな状態で魔法のことを打ち明けてしまったもんだから、本来の言いたいことの半分も伝えられていなかったんじゃないかな。

「魔法の力さえなければ」って言っていたのに、最後は「魔法の力がなくなったら黒沢と上手くいかないかも」となったのも自分の気持ちが頭でまとまってないままアウトプットしているから。そして魔法にとらわれ過ぎて本来の自分の気持ちが見えなくなってしまっているのでしょう。

あそこで黒沢の手を外したのも、関係を終わらせる言葉にうなずいたのも、きっといっぱいいっぱいでキャパオーバーになっていて、また逃げてしまっただけ。「逃げるは恥だが役に立つ」って言うでしょう?時には逃げたっていいじゃないか!たとえ逃げたとしても、それが今後の2人の役に立つのなら…。ゆっくりじっくり魔法のことも黒沢のことも考えて欲しいと思わずにいられません。

【黒沢サイド】

ずっと幸せな気持ちでいたのに、いきなりの爆弾投下で黒沢の心が心配な私。キスの拒まれ方も、私だったら2度と自分から迫ることはできなくなるほどのトラウマになりそうだな…と見ていました。

それでも黒沢から聞こえてくる心は安達を思うことばかり。心を読めるということを打ち明けられて一瞬戸惑った表情にはなったけど、まずは安達を落ち着かせようとして優しい言葉を投げかける、黒沢の全部は優しさで構成されているんじゃないかと思うほど。

いきなり「心が読める」って言われても正直信じられないだろうし、意味が分からなくてパニックになるのが普通ですよね。安達も取り乱していたけど、黒沢だって取り乱してしまってもおかしくないくらい衝撃的な出来事なのに、いつでも安達ファーストなのが心に染みます…。

途中までは安達の話をゆっくり聞いて落ち着かせて話し合おうとしていましたが、つかんでいた手を離されて心が折れてしまったんでしょうか…。「俺たち…もうここで止めておこうか」と決定的な言葉を言ってしまいます。私はこの時黒沢は、安達から否定の言葉が出てくるのを期待していたんじゃないかなと思いました。一縷の望みであったその言葉も受け入れられてしまい、力なく無理して笑って送り出すことしかできなかった。

黒沢はもう少し自分にわがままになってもいいと思うんです。この前安達に「もっと甘えてよ」って言われたばかりなのに、自分が安達を苦しめているってそっちに思考がいってしまっているのがもう…。この時の黒沢には「魔法の力があってもなくても安達は安達だよ、好きだよ」って言ってあげられる余裕はなかったのかな…。多分そうなんだよね。

お互いが優しすぎるがゆえにすれ違う心。特に黒沢はもっと安達に気持ちをぶつけていけばいいのに…と思わずにはいられません。だって安達に好きだって言われたときに「嫌だって言ってももう離さないけど」って言ってたよね!言ってたよねぇぇ涙!そして次の日にはきっと黒沢は会社で何事もなかったようにふるまうんだよ…。はぁ、せつな…。切な沢再び。

しかし黒沢の「俺たちここまで…」って別れの言葉?「終わりにしよう」とは言ってないので、この言葉の意味を考えてしまった…もしかしたら!って友人Aに言ったら「あの場面はそうやろ」って瞬殺されたけど、魔法を失わないようにこれ以上は…ってことはないかなぁ?でもあの状況で瞬時に「童貞失う=魔法を失う」=だったらここまでにしとこう、となったとしたら黒沢兄さんすごいよね…。冷静で理性的過ぎてビックリする。

自転車のシーンはどこへとつながるのか

1話冒頭の自転車のシーンが最終回のどこかにつながるのは間違いないと思います。きっと思い悩んで安達が出した結論は、黒沢の元へと戻っていくと信じて…。

でも24日のクリスマスイブは平日なんですよね。普段着で自転車こいでるから一体いつなんだろう?イブのデートはキャンセルだろうし、そこも過ぎて休みの日に柘植に背中を押されて飛び出して行くのかな。

初デートの伏線回収できてませんからね!絶対自転車で黒沢の元にかけつけて、そこからエンディングシーンの初デートに向かうと信じてます!

色々突っ込み集

こんな回でもやっちゃうのがこのブログ流。

①天然と言われて怒る柘植問題

精神年齢は湊くんの方が大人なのでしょうか。そんな些細な出来事で「柘植先生の連載は痴情のもつれにより休止」になりかけているという(笑)。

②黒沢抱きしめシーンの臨場感があふれている問題

安達がエレベーター降りる→安達のアップ→黒沢が飛びついてくる→エレベーターの中から締まるまでのカット→驚いた安達のアップ

この一連の流れすごい臨場感あふれて素敵なのでぜひ注目してみてください!すごく大好きだ。

③黒沢の食い気味「全然」が大好物問題

黒沢が安達の遠慮した言葉を否定するときの「全然」が毎度食い気味なのがいい。安達に頼られたい、甘えられたいという気持ちがよく出ていて大好物です。

④ニヤっと笑ってからのイジワル沢問題

「俺もデートが楽しみ」と安達に言われて笑顔からの、真顔で「え?聞こえなかった、もう一回言って?」のいたずら少年のような顔!安達が可愛すぎてイジワルなこと言いたくなるんだろうなぁ。反応が3倍増しくらいで返ってくるもんね。

⑤ディナーがすごい問題

花にキャンドルにシャンパンに…テーブルコーディネートまで完璧で、その日出張なのに朝お弁当まで作って、どんだけ頑張ったの!それがほぼ手を付けられることなく片づけなくてはいけなくなったんだぜ…。つら…。

⑥安達ジャケット脱がない問題

こんな雰囲気なのに本当にしょーもないことで申し訳ないですが、ご飯食べるときにスーツのジャケット着たままの安達が気になって仕方なかったのは私だけでしょうか…。黒沢の家ではリラックスしようね。

泣いても笑っても来週最終回!

ワールドワイドに多くの人を虜にさせたドラマも残すところ後1回!始まりがあれば終わりがある。寂しいですが、安達と黒沢の物語の結末を楽しみに見届けようと思います。

チェリ沼全体がお通夜のような中、原作者である豊田先生の素敵な投稿があったので共有しておきます。

漫画沢さんの「別れてやれない」に救われました。原作も22日に最新巻6巻が発売されます!こちらはまだ終わりじゃないそうなので、ドラマ後も楽しく読ませていただきます。

最終回の予告はこうなりがち。ネタバレしないように全く新しいシーンは見せてくれません。でも私は信じてます、ハッピーエンディングを!ハッピーエンディングは当然だとしても、魔法を失うのか、そのままなのか問題もありますよね。私は魔法を失うことなく上手に付き合っていく感じで終わると思います。希望的観測でもありますけど…。

24日はいつもより30分遅い1時半から!仮眠を取って備えます。だってそのままスピンオフ突入で寝れないクリスマスになるもんね…。

※トップ画像は「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」=(C)豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会のTwitter画像から引用させていただきました。問題あるようでしたら差し替えます。

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