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そのドラマに恋をした私

それは3週間前のことだった。

いつものようにネイル施術中だった私に、タブレットで映画を見ることを勧めてくれたネイリストさん。そのとき、軽く見れるかなと思って見始めたのが「おっさんずラブ」というドラマだった。

そのドラマのことは知っていた。子育て中で浦島太郎状態の私の耳に入るほど話題になっていたし、吉田鋼太郎さんが面白い、田中圭さんが可愛いという断片的な情報だけ得ていた。姉がはまっていて、「これ面白いから見て!」とDVDを送りつけられていたが、全く見る時間が取れず手付かずで放置していた。

ネイル中は1話と2話だけしか見れず、なんとなく見てた2話分の感じとしては「コメディで面白い」というのが印象だった。

続きが気になってしまい、そこから姉からもらったDVDを一気見。「これはただ面白いコメディドラマじゃないぞ。」と目が離せなくなった。

そこからはもう止まらなかった。牧に感情移入、切ない…切ない…。ていうか、全員切ない。胸がギューッとなるこの感覚、忘れていた。若いころ、がっつり芸能人にのめり込んだあの感覚に似ている。恋をするあの感覚にも似ているような…そう、このドラマにすっかり恋をしてしまった。

ネット検索で色々な情報を得ていくと、がっつりはまることを「沼にはまる(沼落ち)」、おっさんずラブ好きを「OL民」と言うらしい。私も遅ればせながら、民の一員になれただろうか。

ドラマはもう2年も前のものだ。それなのに今はまった私がTwitterやネットを検索しても、今現在発信されている「民」の情報があふれている。シーズン2の方じゃなくて、最初のシリーズのだ。ここまで熱狂的なファンがつくドラマは、今までなかったような気がする。

最近沼落ちした私が唯一見れないもの…それが映画版だった。もう見たくて仕方なくなり、早々にDVDを予約。3月11日までは死ねない!と丁寧に生きることを決めた数日後、奇跡の情報が舞い込んできた。バレンタインデー特別上映会が池袋であるという。

「私ってなんてついてるんだろう!ドラマを見てたった3週間で映画まで見れるなんて!しかも劇場で!しかもBESTIA(映像と音響がいいシアター)で!」昂る気持ちを抑えながら、どうか子どもたちよ、風邪をひかないでおくれ…と祈る気持ちでバレンタインを迎えた。

大画面で大音量で「おっさんずラブ」を見るのは至高の時間だった。公開から半年ほど経っているのに3回上映全て満席。ここでも「OL民」の熱さをうかがい知ることができた。

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上映が終わった後、恐らく民の友達に連れて来られたであろう女の子が「何か前向きなれたわー、見て良かったよ。」と言っていたのが印象的だった。

突っ込みどころは満載だったけど(またそれは後ほど記事にします)幸せな気持ちになれた2時間。私もこの作品に出会ったことで、恋をしたことで、人生に前向きになれた。こうしてやろうかどうかずっと迷っていたnoteに登録し、書くことに真剣に向き合うということを決めたのもこのドラマのおかげだ。いい作品に出会うと、何か生み出したくなる。そんな気持ちにさせてくれた。感謝してもしきれないほど影響を与えられた。

これからまたそんな作品に出会うかもしれない。そのときの気持ちを残しておこうと思う。たくさんの作品を知るきっかけになる記事を書ければ…そんな思いを胸に、note最初の記事を締めたいと思う。

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