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言葉にして伝えることの大切さ-「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)」EP10個人的感想-

「穏やかにあらず」で「不穏」。6話以降久しぶりに不穏な空気で終わりましたね。7話を待っている時とはまた別のモヤモヤさを抱えたまま11話を待つことになりました。気が付けば残り2話。最終回直前には気を付けろ!ってドラマの定説だからさ…来週もっと気をつけなければ。

毎週1話のYouTube配信視聴数カウント中。前回12/4時点で278万回再生だったのが、今週は297万回再生になっていました。間もなく300万回再生!キリ番踏みたい。(無理だろうけど)

最新話のEP10はTVerネットもテレ東ニコニコ動画で配信中!全話配信はTSUTAYAプレミアム(有料)にて見ることができます。

↓EP9の感想ブログはこちらから。

魔法使いは卒業できる

先週ご卒業なさった(らしい)柘植先生。今回は安達相手に浮かれ柘植のデレ柘植全開でしたね。一体あの日から何日経ったのかはわかりませんが、湊のものが柘植宅に増え、すっかり順調に交際が進んでいるようです。

そんなのろけに「良かったね」と生返事の安達は、コンペのことで頭がいっぱい。一応気を遣った柘植がでは本題に…と告げた安達にとって驚きの事実。

脱!魔法使い!

ここって原作でもまだ言及されていないのでどうなるんだろう…と思っていましたが、童貞を卒業するとやはり魔法使いも同時に卒業となるようです。そもそも童貞の定義もよくわかりませんので、何がどうなったら童貞卒業ということになるんですかね?(詳細は描けないか…)

「喪失なんていうけど失うものは何もない」という柘植大先生のお言葉により、安達もリアルに黒沢との関係の先を想像したようです。

いつかの喫茶店で、コンペに集中して欲しいからデートは楽しみに取っておくという黒沢。でもしっかりコンペ後の「ご褒美」をおねだりする眉ピク圧強め沢は、リアルにご褒美をお願いしてるのもあるだろうけど、しどろもどろになる安達を見て楽しんでる節もあるよね。けっこう、いやかなりのSっ気を感じられました。

この黒沢の言う「ご褒美」をちゃんと「そういうことだよな」と想像できるようになった安達は大人の階段を1つのぼったのかもしれない。エレベーターで頭ぶつけてたときは「ぜんっぜんわかってなかったですよ!」って言ってましたし。

コンペの企画に行き詰まる

アイデアというのは湧き出る泉となるときもあれば、全然出ないときもある。安達は後者で完全に行き詰ってしまったようでした。

そして休日でもナチュラルに安達宅にいて、ちゃっかりコーヒーかなにかしら出してあげる黒沢。2人に流れる穏やかな空気感…付き合ってだいぶ経つカップルの雰囲気すらあります。

コンペに挑戦する安達に触発されて六角は仕事のやる気マシマシ、藤崎さんも浦部先輩も応援しています。その応援に応えられてないのではないかと不安になる安達を見て、黒沢は「デートの練習」に誘います。

デートの練習で見えたもの

「デートの練習」と誘いだした先は遊園地。「俺ら浮いてない?」と心配する安達おかまいなしに写真や動画を撮りまくる黒沢は、もう目の前の安達しか目に入っていない。遊園地でキャッキャウフフしている2人を見ていたら「これは普通にデートでは…?」と思うんだけど、黒沢はどうやら安達の”初めて”ということにこだわっている模様。「初デートは特別なものにしたい」と意気込んでいる黒沢を見ていると、空回りしやしないかとちょっと心配になってきてしまいます。

安達が子どものようにバイキングに乗りたい!とおねだりして2人楽しそうにご乗船。最初こそ楽しそうでしたが、途中から安達の様子がおかしいことに気づかずはしゃいでいる黒沢。どうやら安達は乗り物酔いしてしまったよう。バイキングって気持ち悪くなるよね…。私もジェットコースターとかは全然平気だけど、バイキングのあの感じは苦手です。

安達は楽しい雰囲気をぶち壊してしまった自分を責めているけど、横を見ると黒沢も浮かない表情。安達は自分のせいで黒沢が怒っているのではないかと疑心暗鬼に。

このとき黒沢に対しては初めて、魔法を使って心を読むために自ら手を伸ばします。今までで安達が自分から心を読みに行ったのは、1話の能力を確かめるために浦部先輩を触ったのと、3話飲み会での六角に対してと、黒沢を助けるためにモンブラン社長に使った時だけでした。偶然触れて(もしくは触れられて)聞こえてくることがほとんどだったのに、黒沢の気持ちが気になって分からな過ぎて自分から触れに行ってしまいます。これも安達にとって黒沢が特別な存在になったということの現れなんでしょう。

自分に怒っていると思っていた黒沢から聞こえてきた心の声は、相変わらず安達のことを思いやることばかり。黒沢は黒沢で、安達が気持ち悪くなっていることに気づかなかった自分を責めています。この時は安達が自分でバイキングに乗りたいと言ったのでそこまで黒沢が気に病む必要はないはずなんですが、黒沢は安達のことになると目の前が見えなくなりがちですね。

そんな黒沢の心に触れて、安達はコンペのアイデアを思いつきます。やっぱり安達は心に触れて心が動く人間。きちんと相手の想いを受け止めて、素直にプラスにアウトプットできる素敵な人です。

大切な人には言葉に出して伝える必要がある

コンペを提出した安達は、黒沢を「デートの練習」に誘います。お互いの共通の趣味である”ラグナクリムゾン(漫画)”を買って安達行きつけの居酒屋へ行くという日常の延長のようなデート(の練習)。安達行きつけの居酒屋と聞いて黒沢も嬉しそう。相手の知らない日常に入り込めた気がするので、”行きつけ”とかを教えてもらえるとテンション上がりますよね。

そこで安達は「言葉に出して気持ちを伝える大切さ」を黒沢に伝えます。大切な人にはちゃんと気持ちを伝えなきゃ、相手も不安になる。デートで黒沢が落ち込んでいる理由がわからずに悶々としてた自分。そこで言葉に出して伝える大切さに気づき、またそれをきちんと言葉に出して大事な人に伝えている。黒沢と付き合うことで、殻に閉じこもってばかりの安達から1歩も2歩も先に進んでいると感じられます。

黒沢と一緒に楽しいことをしたい、俺ばっかり楽しむんじゃなくて黒沢も楽しくなきゃデートの意味がないと真っ直ぐ相手を見て言える安達に、何か気づいたような顔になる黒沢。安達の想いに応えるように、初めて自分の中にある正直な気持ちを吐露します。

黒沢の根底にあるのは「安達に嫌われたくない」「安達にカッコ悪いところを見せたくない」「安達の嫌なことをしたくない」という安達主体のものばかり。7年も片想いしていたからそれも仕方ないのかもしれない。無意識に「安達が望んでいるだろう自分」を先回りして考えて、そこから外れないようにふるまってしまう。でも安達はそうではなくて、2人で楽しいことがしたい、黒沢には甘えて欲しいと思っている。

恋ってともすれば独りよがりになりがちで、相手に要求してしまうこともそうだけど、相手に嫌われたくないあまり無理し過ぎてしまうことも。でもそんな関係は長く続くわけもなく、きちんと思っていることは伝え合って無理なく自然体でいられるのが関係が長続きする秘訣なのかなと思います。安達って恋愛偏差値Fランだって言っているくせに、こんなに早くこのことに気づいて黒沢と向き合い”恋愛”しようとしていることに素直に感動してしました。

黒沢がみんなに求められる完璧な自分になろうとしてたのって、本当の自分を見て欲しかったからなんですね。でも完璧にふるまえばふるまうほど、きっと本当の自分とは乖離していっちゃったんだろうな…。何か黒沢の今までの人生を思ってちょっとセンチな気分になってしまいました。

黒沢はその完璧の鎧を脱いで甘えてもいいんだよ、と言ってくれる相手に出会えたし、安達も黒沢のおかげで殻に閉じこもってばかりの自分が変わろうと思えるようになった。なんていい関係なんでしょうね…。オタクは軽率に「尊い」を言いがちですが、例にもれず「尊い…」とつぶやいてしまった私です。

魔法で「心を読む」ことで「言葉に出して伝える」ことの大切さに気づくというのがまた面白い。心を読む力を手に入れたとしても、結局大切なのは言葉に出して伝えること。この魔法をコメディタッチで描きながら最後にこのメッセージ性まで織り込んでくるとは…やっぱりこのドラマはあなどれません。

その手を離さないで

居酒屋からの帰り道、少し戸惑いながらも自然に手をつなぐ2人に関係の進展を感じます。付き合って初めてのクリスマス…とか言い出す黒沢兄さんは、初めてにこだわるロマンチスト。サプライズで花火デートを考えているのを聞いて、安達はうっかり心の声に返事してしまいます。

残り2話で物語の核心に迫るところまできました。心が読める魔法を手に入れたからこそ近づいた2人。今まではプラスにとらえていたその能力も、関係が深まったからこそ隠して付き合うことの罪悪感も芽生え始めます。

「もし心を読まれていたら、俺…」その先を聞くのが怖くて思わずつないでいた手を振りほどいてしまう安達。今度は安達が「この能力を知られたら黒沢に嫌われるんじゃないか」という恐怖を感じてしまいます。

さっき居酒屋で「思っていることはきちんと伝え合おう」と話したばかりで、自分が放った言葉がダイレクトに安達に刺さってきます。黒沢なら安達のその力もひっくるめて大好きだって言ってくれそうな感じはしますが、あの妄想やら何やらを聞かれてたと思ったら死にたくなるほど恥ずかしくはなりそう…。

安達はきちんと黒沢に自分の力の話をして、本当の意味で分かり合える存在になれるでしょうか。この不穏な空気、多分最終回まで続く覚悟はしております…。だって最終回1話前が一番不穏になりがちやん。。。

色々突っ込み集

①「黒沢となら別に…」問題

脱魔法使いの話から、リアルに黒沢との関係を想像する安達。「黒沢となら別に…」いいんですね!!!そこまで安達の気持ちが進んだのか!とちょっと嬉しくなりました。友達から受ける刺激って想像以上ですよね。柘植がご卒業と聞くとちょっと考えちゃうだろうな…。

②六角カッター!問題

相変わらず切れ味鋭い六角カッター。遠慮やオブラートなんて言葉は彼の辞書にはありません。直球ズバリ。私は意外とこういう子好きだけど笑。

③浦部先輩いい人問題

仕事を押し付けているだけかと思っていた無神経浦部パイセンでしたが、コンペを頑張る安達を後押し。そういうところあるんだよな…愛妻家なんでしょ?無神経なだけでいい人じゃん…。

④ほとんどアドリブ問題

10話の監督さんが「遊園地のシーンはアドリブが多い」とおっしゃってましたね。2人が役になり切って出てくる自然なやり取りが尊い。写真とか動画撮りまくるし、すぐ壁紙にしたがったりするのも黒沢っぽい。そしてここまでお互い愛しい目で見つめ合えるってことがなんか生っぽいんだよな…。

⑤カバだから撮るな問題

メリーゴーランドに乗る安達をやはり激写しまくる黒沢。安達が乗ってたのが馬ではなくてカバ。多分これもアドリブだよね?「カバなんだからやめろよ」ってカバだから!?馬だったらええの!?この辺安達なんだか赤楚君なんだかちょっと混乱した(笑)

⑥バイキングに乗りたくてワキワキしちゃうのかわよ問題

あ~あれ乗りたい!ってワキワキしちゃう30歳男性。こういうところからも黒沢に甘えてる感じが伝わってくるけど、甘えているというよりは小学生の子ども!?(笑)

⑦デートの定義とは問題

黒沢が初デートにこだわるもんだから、「デートの練習」を繰り返す2人。私まで「あれ?デートってなんだっけ?」ってわからなくなったわ!家でまったり2人でいるのだっておうちデートという言葉あるぐらいなんだから、立派なでぇとですよ。

⑧安達企画のエールクリップ欲しい問題

グッズがまだまだ少ないチェリまほ。ぜひこのエールクリップも商品化してグッズに加えてください。そして海外でも買えるようにしてください。テレ東さんこの不況下で潤うと思いますよ…。

⑨黒沢の鼻毛は嫌だ問題

なんだかんだカッコいい黒沢が好きなんですね。鼻毛で幻滅…まではいかなくてもちょっとショック受けちゃうんだねぇ。その後に鼻と口を覆っておどけてみせる黒沢も含めてぜーんぶ可愛い!優勝!

とうとう魔法のことを話すのか?

ここ1週間の公式からの供給が怒涛でした!

まず1つ目は10話の「デートの練習」未公開SP映像の公開。

圧強沢と愛おしそうに安達を見つめる黒沢、お互いが見つめ合い微笑み合うくろあだが1分39秒にギッシリ詰まっております。公開から2日で65万回再生いっており、今のチェリまほの勢いを感じられました。

タイの方と英語ができる友人と公式を再生できるサイト(YouTubeExternalCC)で英語、タイ語、日本語の字幕をつけました。もし海外のチェリまほファンの方や日本語字幕があった方が見やすいという方が友達にいらっしゃったら、良かったらこちらを教えてあげてください!↓

2つ目はスピンオフの予告編公開&副音声配信決定!

「初めてのバレンタイン」「つげみなのその後」「名探偵六角」の3本立てみたいですね。私個人的には名探偵六角が気になります!ちゃんと名探偵六角の曲も作られているのが良き。

副音声の話聞いてTSUTAYAプレミアムに急いで入りました。スピンオフだけならWeTVに来るかと思ってましたが、未だにアナウンスなしですね…。TSUTAYAプレミアムは海外の人には敷居高すぎ(絶対見るの無理っぽい)ので何とかして欲しいところです。

そして11話予告。魔法を封印して黒沢と向き合おうとするのでしょうか。関係深まって来てるのに、全く触れないとか黒沢に余計な疑念が生まれそう…。

↑このYouTubeのサムネ!キスするの?しないの?ってなりそう…。しかもこれ黒沢の家ですよね。今までずっと安達宅で会ってたのに、黒沢の家…。ちょっと色々妄想してしまいます。。

泣いても笑っても後2回!みんなハッピーに笑顔で終われるといいな。

※トップ画像は「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」=(C)豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会のTwitter画像から引用させていただきました。問題あるようでしたら差し替えます。

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