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説得力と人間力 〜加地亮さんのお話を聞いて〜

2022年10月23日
元サッカー日本代表の加地亮さんのお話を聞くことができた。


サッカー少年なら誰もが1度は憧れた日本代表に選出され、ワールドカップに出場した元プロサッカー選手にお会いできる機会は、おそらく今後の人生でそう多くはないだろう。とても貴重な時間になった。


お話ししていただいたことを忘れないように、こうしてブログに残しておこうと思う。



大切なことはいつも通りやること

今回のテーマは「勝負どころで勝ち切れるために必要なこと」
昇格プレーオフを11日後に控え、今シーズンの大一番を迎える私たちに必要なことを、数々の勝負どころで結果を残してきた加地さんに教えていただこうと思っていた。

しかし、加地さんの口から出た言葉はとてもシンプルだった。


「いつも通りにやること。普段の練習でやっていたら試合でもできる。」


正直、同じようなことは少年団のコーチにも、中学・高校のサッカー部の顧問にも言われたことがある。しかし、今までとは比べ物にならないくらい心に響いた。
日頃のトレーニングの中でできたプレーは試合でもできるし、逆にトレーニングでできないことは試合でもできない。

当たり前かつシンプルなことだけど、一番大切なことだと思った。


チームのベテランとしての振る舞い

ありがたいことに、加地さんに質問する機会をいただくことができた。
そこで私は、チームのベテランとしての振る舞いについて質問させていただいた。

大学サッカーにおいて4年生とは、最上級生であって、ある意味ベテランと呼ぶこともできる。残り11日で引退を迎える4年生にとって、どんな振る舞いが求められるのか、聞いてみたかった。

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チームのベテラン、4年生。


加地さんからは、次のような言葉をいただいた。


「後輩たちから尊敬されるように振る舞うことを意識していた。」

「言葉で何かを伝えるのは簡単だけど、背中で人を引っ張ることは難しい。それができるようにピッチ内だけでなく、私生活から気をつけるようにしていた。」


今のチームをプレーで引っ張るだけの実力は私にはない。残り11日で劇的にサッカーが上手くなることは難しいだろう。この状況で私にできることは、トレーニングに取り組む姿勢や日頃の生活態度などで後輩の模範になることだと思った。


説得力と人間力

今回のお話を通じて感じたことは、内容だけでみるとそれほど突飛なことを言っていた訳ではないが、加地さんのお話にはとても説得力があった。
前の話に戻るが、「いつも通りが大切」という言葉は今までいろんな人から言われてきた。それでも加地さんから言われた今日の言葉は特に自分に響いた気がした。

なぜか。

それは、加地さんが今まで歩んできたキャリアや積んできた経験が大きく関係していると思う。全盛期のロナウジーニョやジェラードなど歴史に残るスーパースターと同じ舞台で戦ってきた加地さんの言葉にはそれだけ重みがあった。

言葉には発信者の人柄や人間性、歩んできた人生さえも乗せて相手に伝わる。

飲み会ばかりやっている大学生よりも、たくさんの経験をした学校の校長先生の言葉の方が心に届くかもしれない。

言葉を発するのは一瞬だけど、説得力を持たせるのはそれ相応の時間と経験が必要だと、加地さんのお話を聞いて感じた。



最後に

今の自分の言葉には説得力があるだろうか。
後輩に尊敬されるような振る舞いができているのか。

部活での残り時間は限られてるが、やれることはたくさんある。

自分の置かれている立場、学年、ポジション…
色々なことを考えながら残された時間を悔いの残らないように過ごしていこうと思う。

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最後に、今回貴重なお話を聞かせてくださった加地亮さん。
この機会を作ってくださった若田コーチ、安達さん、監督のよしさん。
本当にありがとうございました!

冒頭にも書いたが、こんなにすごい人のお話を聞ける機会なんて今後の人生でそう多くはない。とても幸せな時間を過ごすことができた。


貴重な経験をさせてくださった加地さんやよしさんのためにも、まずは昇格プレーオフで勝利して良い報告ができるようにトレーニングに励みたい。

また、説得力のある人間になるために今後の人生で人間力をしっかりと磨いてきたい。


いつか、加地さんやよしさんのようなかっこいい大人になれるように。

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