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黄色いカーネーション

母の日はなぜ赤やピンクのカーネーションを贈るのに、父の日はどうして黄色のカーネーションを贈らないのだろうか。

幼少期の私は凄く不思議だった。

お花屋さんで働きたいと昔から思うぐらいに花が好きで花を好きだと思える自分もそれなりに好きだった。美しいものを見て美しいと言えるそんな感性の自分が好きだった。

今は花はあまり好きでは無い。花はいつか枯れていくし枯れゆく花を見ると苦しくなるから。それが好きな人から貰う花なら尚更だ。ただ枯れるその時まで何もしてやれないこのもどかしさが悲しくて私は花屋で働きたいと思う夢を諦めた。花屋ではそれが日常だから。誰かが嬉しそうに選んで買っていく花束もいつの日か枯れてしまうものだから。花の命は短い。

父の日の提唱者であるドット夫人が父の墓に白の薔薇を備えていたことからアメリカでは父の日には白い薔薇を、母の日には赤い薔薇を贈るようになったそうだ。

なぜ日本では白の薔薇を贈らないのか。
1981年に設立された日本ファザーズ・デイ委員会が開催した「父の日黄色いリボンキャンペーン」をきっかけに父の日には黄色の薔薇を贈るという文化が広まったという。

黄色のカーネーションの花言葉は「美」「友情」と美しい花言葉がある反面、「嫉妬」「軽蔑」といった意味合いが込められていることがある。

私は今、彼氏に花を贈るとしたら恐らく黄色のカーネーションを選ぶだろう。「軽蔑」ろくに向き合うこともしない。なのに「好きだ」と簡単に言うのだ。好きなら向き合うべきだと私は思うのに。彼のnoteをある程度読ませてもらった。私がピックアップして読んだ物の3割ほど希死念慮が含まれていたように感じた。私について書いてあるnoteよりも、私は自分の好きな人の希死念慮を匂わせるあの文章が辛かった。いつか突然居なくなってしまうような気がして不安に苛まれた。彼の心の内をさらけ出したnoteを見せてと頼んだのは紛れもなく私だけど、「見せても見せなくても怒るじゃん」そう決めつけられた時は怒りと悲しさでやるせない気持ちになった。私はやはり日々癇癪を起こして彼を困らせているのだろうか。謝っても許されないことをもう何度もしてしまった気がする。〝自分の機嫌は自分でとる〟これが出来ないわたしは、結局誰かに八つ当たりしてしまう。自分にイライラして自傷することもあるし、他人を傷つけることもある。自分の機嫌を取れない私の何がいいのか、私にはわからない。私の知らない良さを知っていると言われたあの時、ジョハリの窓を思い出した。確かにそうなのかもしれないけれど、私には私の良さを理解出来ないし理解する気がないのかもしれない。虐げられる方が慣れているから褒められるとどうしようもなく不安になるのだ。褒めるのは裏があるのでは?と無駄な勘繰りをくり返し相手が離れていくまでそれを辞められない。別れると癇癪を起こして相手を試すことでしか愛情を計れない。自分でも愚かだなとよく思う。それに付き合わされる人のみになってみろよ。うんざりするに決まってる。だから、わたしは好きな人にはさっさと私から離れて欲しいとよく思ってしまう。矛盾ばかり。好きだから試し行動を起こすくせに、これ以上うんざりされたくないから自分から距離を取ろうとどんどん行動がエスカレートしていく。もはや愛着障害という言葉では片付けられないぐらい私の中に根付いてしまった最悪の価値観なのだと思う。私の価値観はきっと理解されないし、理解して欲しいなんて思わない。ただ、いつか、ずっとそばに居てくれる人が現れればいいな。そう願いながら、カウンセリングに通っている。

話を少し前に戻す。
noteを見て好きだった人へのラブレターや夜の街で働いて感じたこと、色んなことが書かれていて彼の本質を少し覗くことが出来た気がした。自分のことや希死念慮を含むnote以外はとても興味深くて彼はどんな気持ちでこれまでの人生を生きてきたのか過去に触れられた気がした。それがすごく嬉しくて愛おしかった。きっと本気で見せるか迷ったのだろう。それでも、見せてくれた。それは後々私が見せてくれないことに対して癇癪を起こすことを阻止するためかもしれないし、単純に読んだ感想を聞きたかっただけなのかもしれない。私はあなたではないから分かってあげられないけれど、見せてくれたことがとても嬉しかったよ。ありがとう。

少し疑問になったことをあえてここで問いかけてみようと思います。直接聞くのは怖いから。4ヶ月前のnoteで結婚する気がない、お金が無いから。そう書いてあったのを覚えていますか?私が27歳までに結婚したいと話す度にここにいい人いるよと言わんばかりに冗談っぽく言ってみせるあの会話が実は凄く嬉しいと思ってます。結婚する気がないのに、そういう冗談で茶化すのはどうしてでしょうか?わたしはこのnoteを見て少しだけ凹みました。もちろんまだ年月も経ってないし結婚して欲しいとかそういうことはまだ全然分からないけど。自分でも何が言いたいのか上手く伝えられなさそうです。ごめんね。ただ、私はあなたは結婚できると思うし何事も一生懸命取り組む姿を私は知ってるからきっとお金の問題も解決できると思う。その時に生涯一緒に居たいと思える相手がいれば添い遂げればいいんじゃないかなって勝手にそう感じた。ごめんね。よく分からないことを言って。あと、それが自分ならなお嬉しいとか変なことも付け加えておくね。上手くまとめられなくてごめんね。

私は、やっぱり彼に黄色のカーネーションを贈る。そもそもカーネーション全体の花言葉は「無垢で深い愛」黄色のカーネーションには色んな花言葉があって「愛情の揺らぎ」そんな意味合いも込めてあるらしい。愛情が揺らぐ瞬間があるのは当然のことであり揺らぐほどわたしの心を動かす人だと私は感じたから私があなたに花を贈るなら皮肉を込めて黄色のカーネーションを選ぶだろう。

私もここに定期的に文章を書いてみようと思います。彼みたいに文学的な表現を使えないし陳腐な文章の羅列でつまらないと思うかもしれない。

それでも、ここに書く文章はどれも嘘偽りなく書くとあなたに約束します。

見たければ見ればいいし、見たくないなら見なくてもいい。私の備忘録として取っておくね。

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