兄のこと
兄が2人います。4つ上と学年が一つ違いの兄です。
まだ2人とも50代ですが、昨夜上の兄が逝去しました。
今年の春に本人から電話があり、病魔に襲われていること、余命いくばくもないということを聞かされ、青天の霹靂とはこういうことをいうのだと知りました。
4つ離れているので小学生以外は学年が被ることはなく、いつも先を歩いている兄という感じでした。2人の兄は頭がよかったので2人とも国立大卒、私は勉強より運動が得意だったので、推薦で私立大に進学し、そんな自分の経歴にコンプレックスをいだいたものでした。
二人の兄は国立大卒ですが、留年をしているので卒業は3人同時という親泣かせの兄妹なのでした。(上の兄は8年、下の兄は5年大学生でした笑 )
大学時代にはバンド活動に勤しんでいたので、ミュージシャンになるためにアメリカに行く!と言い出して、いつも温厚な父にどつかれていたなあ。いまでは笑い話ですが。結局、教師の道に進み、結婚し、ごくごく幸せな人生を歩いていたと思っていたのに。兄の子供もまだ20代、結婚なども見届けたかっただろうに、悔やまれてなりません。
本人がきっと一番本意ではないでしょう。
亡くなる数週間前にすこし話した時は、まだまだやりたいこともあるから心配しなくていいと、逆にこちらが励まされたくらい。流石の長男気質でした。
こんなにあっさりいってしまうなんて…
異性ということもあって、そんなにがっつり仲がいいという関係ではありませんでしたが、年末年始やお盆には集まってご飯を食べたりするくらいで、今思えば大人になってからももっと交流する機会を作ればよかったなと今更ですが思います。
一つだけよかったことは、1ヶ月前くらいにLINEが繋がり、兄妹のグループLINEもできたこと。50代になってやっとです笑
なかなかそれぞれの生活もあり家族もあり抱えているものもありで、忙しい毎日をそれぞれが過ごしていましたが、ここにきて、昔はなかった文明の利器スマホのおかげでLINEで話すことができたのは嬉しかったですね。
また連絡するねと言って、既読がつかないLINEになってしまいましたが。
フルマラソンに勤しんでいた兄、きっと頑張りすぎたのかな、今までお疲れ様でした。兄として、引っ張ってくれてありがとう。まだまだ生きたかったと思いますが、今度は天国の母と一緒にゆっくり休んでください。くしくも母と同じ命日になってしまいましたが、母も寂しかったのかもしれませんね。どうか天国で母のこと、おねがいします。ってどこまでも長男させてごめんね。
きちんと口に出さなかったけど、いつも尊敬していました。ありがとう。兄と妹として生まれたことに感謝です。あとのことは心配しないでください。
またいずれ私たちも合流します。そのときまでまたね!
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