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建築のこと

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建築についてふれた日記のまとめです。身の回りのたてものや、建築をつくる行為について考えたことなど。
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2018年6月の記事一覧

180629 木、白、屋根

朝からレンタカーを借りて建築ツアー。 #日記 #建築 #写真

180619 生け捕り、AKB48、W杯

明日のゼミへ向けて、朝からひたすら研究。 仮説を走らせてみて結果を出す、結果を観察して新しい仮説を立ち上げる、そしてまたそれを走らせる、の繰り返し。 ココが面白いはず!というポイントは見えているのだけれど、まだうまく生け捕りができない。気長にやろう。 夕方、建築家の作品集(洋書)をパラパラと眺めていたら、AKB48と初音ミクが載っていて驚く。しかも隣に「THERD NATURE」なんて見出しが書いてある。どういうことだ。あとでゆっくり読むことにする。 夜、後輩がW杯(コロ

180614 都市の建築、誤読、焼肉

昼すぎから、1週間ほど前から読んでいた、アルド・ロッシ『都市の建築』の輪読会。 都市を分析することと建築を設計することの関係、ロッシの日本における建築作品の解釈、ヨーロッパの都市(石の文化)と日本の都市(木の文化)のちがいなど、さまざまなテーマを横断しながら、彼の思考と作品を読み解いていく。 実際は、読み解くというよりも、発展的に誤読する、というような雰囲気だったかもしれない。 ひとりでテキストと向き合うだけでは得られない気づきや飛躍が、輪読会の面白さであり難しさでもある。

180613 断面図、塀、ソロホームラン

朝、きのうみた建築の断面図をトレース。 見るだけではなくて書き写すことで身体的に理解できることが多々ある。 その後プロジェクトの打ち合わせ。続けて輪読会。 終わってすぐに研究室を出て、GALLERY創の坂本昭 建築模型展へ。塀の扱い方と素材の使い方が面白い。 夕方から、札幌ドームで野球観戦。日ハムvs.阪神。8-7でファイターズが勝った。 中盤のあっさりとしたソロホームランが、最終的な結果に大きく効いた。事後的にしか見出せない関係性が、世界にはたくさんある。 #日記 #

180612 スケール、そして父になる、視点

1日、雑誌でみて気になっていた建築を、実際にいくつか見て回る。 その中に想像していたよりもふた回りくらい大きかったものがあって、驚く。 紙面だとスケールが分からないことがたまにある(特にアイレベルの外観写真がない場合)。寸法の入った図面と照らし合わせながら、イメージと体験の差を埋めていく。 帰って、先日みた『万引き家族』があまりによかったので、『そして父になる』をみた。 どちらの映画も、誰の視点で物語を追うのか(追わないのか)、人によって違うだろうなと思った。 #日記

180610_2 万引き家族、世界、視野搾取

※きのう、誤って消してしまったと書いた日記を、もう一度書きました。 劇場を出たあと、風景の色が違ってみえたり目にとまるものが少しズレたりすることがある。そんな感覚が好きで、映画館にいく理由のひとつはそこにあったりする。 でも、今日ほど世界が変わってしまったように思えたのは、はじめてだった。 昼下がり、是枝監督の『万引き家族』を観た。劇場を出ると、そこにはまるで生まれ変わったかのような世界が広がっていた。 高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな

180610 万引き家族、2004、春の庭

是枝監督の『万引き家族』と、中山英之さんの『2004』と、柴崎友香さんの『春の庭』について書いた日記を、公開直後に誤って消してしまった。 これらは、わたしたちそれぞれにとっての現実世界の外側に、もうひとつの現実を立ち上げる作品である。そしてそこには3人に共通する「視野搾取」的なつくりかた(方法)が関わっているのではないか、という内容でした。 書き直す気力はないので今日はこれでおしまい。 (追記 こちらに書き直しました) #日記 #エッセイ #映画 #建築 #小説 #本

180609 スニーカー、湿気、フレキシビリティ

上空1万メートル。ふとした瞬間に隣に座っている女性と自分のスニーカーがまるかぶりしていることに気がついて、そのことに1時間近くもまるで気がつかなかったことがなんだかおかしくてなってしまって、ひとりで笑いそうになった。なんとかのみこんだ。あぶないところだった。 飛行機を降りると、たった1ヶ月ぶりの東京。けれど、この湿気のある時期の東京は6年ぶり。晴れていても、肌にまとわりつく空気の重さが懐かしい。 秋葉原で電車を降り、内田祥哉 窓と建築ゼミナール【補講】へ。 建築構法の第

180608 雨合羽、ハードル、小説と建築

朝から雨。研究室へ向かう途中、げんきに散歩中の保育園児とすれちがう。色とりどりの雨合羽。 午前中はプロジェクトのミーティング。 いま研究室では実施プロジェクトが同時に3件動いていて、そのうちのひとつの取りまとめをしている。 順調にいけば、秋口にモノとしてできあがる予定。まだまだハードルがたくさんありそう。 そとへおひるを食べに行き、戻ってきて2時間研究。 今週はなかなか思うように進まなかったので、週末の宿題にしようと思っていくつか文献をプリントした。日曜日にでも気楽に読む

180606 スケッチ、文章の姿、ミニチュア

5時間半すいみん。昨日全然動かなかったせいか、早くに目が覚めた。 そのままの勢いでノートに30分スケッチ。勢い余って45分もやってしまった。がんばりすぎは響くのでひかえたい。毎日淡々と。 研究室へ行き、何本か論文を読む。既往研究を辿っていくと、2年前に一度読んだことのあるものにぶつかった。 再読すると、当時と全く異なる見えかたがして驚く。どこかで聞いた、「文章は相手によってその姿を変える」という話はほんとうなのだと実感した。 午後は、輪読会とプロジェクトのミーティング。あ

180602 かぜ、東京駅、等身大のアイドル

嫌な感じのゆめをみて起きた。 結構眠ったはずなのに、なんとなく身体がだるく熱っぽい。木曜日に夜更かししたのがだめだったか。 研究室で日付を越すのはしばらくやめにして、帰りが遅くなった日の日記は本当に簡単なものにしよう、などと反省。 かぜぐすりを飲んで身体をごまかし、塾講師のアルバイトへ。 生徒が退屈そうにしている場合、たいていは「意味が分からなくって思考停止」状態なのだけれど、たまに「簡単すぎて思考停止」状態のことがある。めずらしく今日は後者に出会った。 日清・日露戦争

180531 普通、デザイン、質感

9時に目が覚める。眠っているあいだにiPhoneの電源が切れてしまったよう。おかげでぐっすり眠れた。 お昼ごはんのあと、学部生の講義にもぐって構造設計者の方のお話を聞く。 紹介された建築は、ねじれていたりゆがんでいたり、構造的なチャレンジから不思議なかたちをうまく引き出しているものが多く面白かった。 ただ彼が何度も口にした「これだと普通すぎてつまらないので」という言葉が少し引っかかった。 「つまらない」という理屈は、デザインする側のエゴではないか。本当は無理にチャレンジをし