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お金以外の報酬がカギ?メンバーが主体的に活躍するチームのつくり方

リーダーならいつも悩むのが、チームのこと。今私は40名を超えるメンバーが関わってくれているチームの代表という立場を務めさせてもらっているが、立ち上げ当初のメンバーは1人もいません。

失敗だらけだった私が自分のチームについて話す機会を初めてもらい、有難くもTwitterで知りたいという声をいただいたので、一生懸命まとめてみたいと思います。これからチームづくりを行う人や、チームづくりに悩むリーダーに共有できたらと思い、久々にnoteを更新!もう少し書く練習も兼ねて更新していけるように読んだ方ご意見や感想よければください。笑(欲しがりがち)

今回お話しさせていただく機会をいただいたのは、YYコンテスト(グラミン銀行創設者のムハマド・ユヌス博士が提唱するソーシャル・ビジネスを具現化するために開催するコンテスト)の一次選考通過者向けのプログラムで、ソーシャルビジネスにおけるチームビルディングの重要性というテーマをいただきました。

早く行きたいなら一人で、遠くへ行きたいならみんなで行け
If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

有名なアフリカのことわざの通り。複雑な課題に溢れる社会の中で、その解決に挑むとき志を絶やさず続けるには、仲間の存在が必要不可欠だと思っています。社会を本当の意味で変革するためには時間がかかるし、キャッシュに変わるまで時間がかかったり、一人でできることは限られているからです。

事業に向き合うことさえも大変なのに、もしかしたらそれと同等なくらいチームのことはときに悩むかもしれません。でもそこに向き合わずして社会課題の解決も事業の発展もないのだと感じています。

とはいえ私たちのチームも課題だらけで、メンバーとともに実践と変更を繰り返しながらチームづくりを行ってきているので、この先のフェーズで変わるかもしれません。笑

前提として私のチームについて少しご紹介させていただくと、現在有給スタッフ3名とKAIGO LEADERS(カイゴリーダーズ)という介護領域に志を持つ若者のコミュニティ運営を行う有志メンバーが42名います。東京チームは27名、サポーターが8名、大阪立ち上げの新たなメンバーが7名加わり、いつの間にか大きな集団になってきました。

東京のチームは毎回80名満席のイベントを隔月で開催、これまでの参加者は2000名を超え、先日チャレンジしたクラウドファンディング850万円の調達という実績を作った誇らしいチームです。もちろん課題もつきませんが(笑)、大好きなメンバーと共に成長しながら運営しています。

お金ではない報酬がカギ?メンバーが活躍するチームのつくり方

いいチームを作ろうと思ったとき、何よりも重要だと考えるのはメンバーのことを知ることだと私は考えていますメンバー1人ひとりが、なぜチームに関わっているのか、どんなことを実現したいのか?何に喜びを感じるのか?何につまづいているのか?メンバーのことを知ると、チームの課題や何を変更すれば良いかも自然と見てくるのです。

KAIGO  LEADERSのメンバーは有志で行っているのに、なんでそんなにみんな意欲的なの?と質問をいただくことがあります。有志か否かに限らず、メンバーが主体的に活躍できる環境をつくる上で、「お金」以外の報酬が鍵になっている気がします。もちろんお金は大切ですが、いわゆるお金や昇進がモチベーションっている世代ではないのです。もちろん個人差はありますが。

私のチームのメンバーが活動する上で何を報酬と感じているかをまとめたものです。これは一部のメンバーのものですが、うちのメンバーの場合は以下の3つが報酬として挙げられていました。

1.仲間(関係性):志を共有できる仲間、安心安全の場(心理的安全性)
2.成長:職場では学べない気づきや学びが得られる
3.活躍:役に立つ(貢献実感)や課題解決に寄与

これは私たちのチームの場合なので、まずご自身のチームのメンバーに聞いてみることをオススメします。この3つの報酬を私たちチームではどのように作っているかをご紹介します!

報酬その①:仲間(関係性)

メンバーが報酬として感じるものとして一番回答が多かったのが「仲間」。志を共有できるということと、悩んだ時に相談できたり戻ってくれる安心安全の場としての繋がりを価値に感じているようです。

志を共有できるという視点では、常に活動の企画などをメンバーで考えながら行なっているので活動することそのものがそうさせるということが大きいと思いますが、そのほかにビジョンをアップデートする際や今後の方針について考えるためのミーティングはメンバーと一緒に行なったり、新しいメンバーがチームに参画した時には、チームミーティング「なぜ自分が関わっているのか」という自分の思いをそれぞれ共有するようにしています。

そして良好な関係を築いていくことによる心理的安全性はとにかく大事にしています。うちのメンバーも知っていると思いますが、私はメンバーが大好きです。メンバーも多分好きでいてくれていると思います。//勘違いでなければ。笑

そんな私たちが欠かさずやっているのは、ミーティングは必ずチェックインで始まり、チェックアウトで終わるということ。

チェックインは、ミーティングのはじめに「今の気持ち」を全員一言ずつ共有します。目的は、ミーティングにみんなが集中できる環境を作るためです。仕事やプライベートの合間の時間で活動にコミットしてくれているので、仕事が忙しい時や体調が悪い時など必ずしもミーティングに良いパフォーマンスでのぞめる時ばかりではありません。例えば体調が悪い時に「今日はちょっとお腹が痛くて」と共有があれば、「大丈夫?」と気遣うことができますが、共有がないと集中力がないと判断されてしまうこともあるかもしれません。ミーティングに遅れて申し訳ない気持ちも、場に出すと仲間が受け止めてくれるので、気持ちを切り替えることができるのです。今の気持ちだけではなく、近況などもこの時間でシェアされます。時に時間がかかり過ぎてしまうこともありますが(笑)、それでも私たちはこの時間を大切にしています。
チェックアウトは、ミーティングを終えて「感想や今の気持ち」をシェアします。一番の目的は、モヤモヤをそのままにしないことです。違和感をそのまま持ち帰って時間が経ってしまうと、「自分の想いが活かされない」という諦めのような気持ちを抱き意欲を失ってしまったり、ときにチームメンバーへの不満へ変わってしまうことがあります。最後にチェックアウトで今の気持ちを共有することで本心が聞けて議論が深まったり、他のメンバーの気づきに繋がります。うちのチームの場合はモヤモヤが出てくることは少なく、誰かの前向きなシェアに全体のやる気がさらに高まってミーテイングを終えることができたり、誰かの大切な気づきのシェアにミーティングの理解を促すことにつながることが大半です。

ただミーティングのはじめとおわりに今の気持を共有するだけですが、これがあることで普段の会話の中でも自然とチームの活動のことだけでなく仕事の悩みやプライベートのことを共有する関係へとつながっている気がします。

あとベタにおそろTは、テンション上がって仲間感増すのでオススメです(笑)

報酬その②:成長

「仲間」という報酬の次に多かったのが「成長」につながる機会という回答でした。私たちのチームの場合、業界内外からトップランナーをお招きした学びの場を企画しているので、その企画を実行することそのものが学びの機会になる環境にあります。(過去の企画のゲストはこちらからぜひご覧ください!)

ゲストからの学びだけでなく、例えば80名のイベントの設計の仕方や集客戦略は学びながら実行していかないといけない環境に強いられるので(笑)、コミットさえすれば成長できる環境があるのです。

また、その場自体を作るためにそれとは別に、外部講師を招いて運営に必要なスキルを学ぶための勉強会を不定期で開催しています。

soar編集長の工藤瑞穂さんにお越しいただき、ライター講座を実施したり、

踊る広報で有名な柴田菜々子さんにお越しいただき、PR戦略講座を実施しました。来月はカメラ講座を開いたり、内部のメンバーが講師になって勉強会を開くこともあります。

私たちはメンバーの成長が活動の成果に直結するというのはもちろんですが、メンバーの成長そのものがそれぞれが携わる介護現場や地域をよりよくしていくことにもつながると思っています。

そのためパフォーマンスが低かった時は、仕事ではないのでフィードバックが難しいなと感じつつも、割とはっきり伝え(笑)、本人の成長にできるだけコミットするようにしています。時間はかかるかもしれませんが、メンバーの可能性は誰よりも信じて向き合えるリーダーでありたいですね。

報酬その③:活躍(貢献実感)

最後に、自分の得意なことを活かして人の役に立てる機会だと感じてくれているメンバーがちらほら。チームに貢献できている、認められる瞬間があるのはとても嬉しいことだと思います。

この写真非常に見えづらいですが(笑)、イベント終了後メンバー同士でメッセージ交換をして、読んでいるところの写真です。これはメンバーが発案してくれた「こっそりバディ」という企画で、イベント開始前に自分が担当するメンバー1人を告げられます。担当となった人のイベント当日の動きを観察し、その人のgoodポイントをメッセージに書いて渡すのです!誰が自分の担当になっているかは明かされず、イベント終了後にメッセージカードを渡し合います。これが地味にめっちゃ嬉しいんです。

活躍の機会は自分たちの活動の機会に止まらず、例えば昨年の介護の日は私は茨城で登壇し、熊本からの依頼はメンバー3にチームを代表して行ってもらいました。

東京で日々介護の現場で頑張るメンバー3人が、熊本で自分たちの活動や介護の魅力を発信してきました。もちろん旅費と謝礼をいただいて。

介護の合同就職説明会で、介護未経験者に介護の仕事をミニ体験してもらう企画もメンバーが担当してくれました。

普段の現場での仕事の経験が外で活かされたり、自分たちの取り組みを代表の私ではなくメンバーが誰かに伝える機会は、自信につながったり、自分たちの仕事の価値を見つめる機会になるのです。そんな機会をもっともっと増やしていけたらなあと思っています。

まずはチームメンバーのことを知ること。私たちのチームづくりは全てここから始まっているような気がします。私たちのチームの具体的な取り組みについてご紹介しましたが、少しでも参考になることがあったら嬉しいです。セミナー当日はメンバーの集め方、チーム体制づくりについてもお話ししたので、追々ご紹介できたらと思います。

私の愛しのメンバーが運営しているKAIGO  LEADERSを引き続きどうぞよろしくお願いします!



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