マイペースと恥ずかしがり屋

マイペースが酷い。

行きたくないわけではない。早く行きたいと思うのに、終わっちゃうのが嫌だという勝手な心の寂しさが時間に乗らせてくれない。ついでにバスにも。ちょうどしたバスの時間が消えていた。

そんな言い訳をこじつけ。

いつも端っこの住人は少し、ど真ん中でステージを見つめた。恥ずかしすぎた。でもさ、せっかく番号良かったら、やっぱり近くで見たい欲は当たり前だったね。

近かった。一曲目から、目の前居たよ。隣の子、手を掴まれていたもの。私、避けた、、、反射的に。ごめんなさい、、近づいてくると逃げるところある。好き避け。

でも、だんだん慣れてくると、直視するようになる。それでも、ちらちらと。

恥ずかしい、近い、でも見たい。

大好きな音楽が生きていると思った。

いつもポケットサイズで持ち歩いて、疲れた心に力をくれる音楽が目の前で奏でられているのを見ている、聞いている特別な時間。

断然、ポケットサイズで聴いている、物思いに耽る時間のほうが、長い。会場まで来る時間のほうが長い。

それでも、彼らの生の演奏を聞きたい。ステージと客席で目と目を合わせるような特別な時間がとても大切だと想っている。

短時間で日常生活より感情ダダ漏れになるよ。

思いっきり笑って、手を挙げて、目の前にいるメンバーを好きだと思ったり、好きだからこそ、釘付けになっていたり、ずっとここに居たいのに終わってしまうのかと当たり前のこと感じたり、感極まって泣いてしまうのを堪えてたり、でも泣いた。めちゃくちゃ泣いた。

もう、なんなんですか、、好きです。

彩りになれたらと話していた。

私は私の何にもなれない人生に彩りを添えて貰っていると思っていたので、同じものが見えていたらいいなとおこがましくも思ったのでした。もともと、彼方側のお言葉だったのかもしれない。もうどちらの言葉か、わからないほど交わって流れていると思ってもいいかな。すごく、すごく言葉が沁みるほど、いつも伝わってくるのだもの。

想いは見えないけど、伝わるライブの居心地の良さ。

楽しくて愛おしい時間。

ライブ終わると、今度はいつものお友達が私を見つけて声をかけてくれた。いろんなところから、ありがとう。みんなの顔もほくほくでした。

その土地の友達が駅にいると連絡が入り、せっかくなので、ライブ終わりに合流。

会いたかったかもしれない。

でも、たまにはいっか。

お洒落なカフェでお喋りはあっという間。続きはまた、今度なのだ。

きっとまた、会いにいくから。