分裂したわたしを生きる只今。
※3/24投稿時点と状況が変わりました。
以下の記事は昨日3/24時点での内容で、明日2020/3/26に予定しておりましたスナックあかり わたしのあなたの「性と愛」vol.1は中止とし、また折をみて開催することに致します。以下、記録としての記事になります。ご注意下さい。
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こんにちは。
スナックあかりのあかりママです。
この3/26(木)19:00〜22:00に西荻窪のBREWBOOKSさんにて開催する#本屋スナック・スナックあかり「わたしのあなたの「性と愛」」vol.1を企画しております。ひと月に一夜限り開催の幻のようなママです。
さて困りました。
わたしのあなたの「性と愛」
と銘打ったスナックをやるわ!と世の中にコールをかけたあと、わたしは日に日にワールドがパラレルに分離していく、その裂け目に自分が落ち込みつつあるのを痛感しております。
コールにはレスポンスが付き物で(たまに無いこともありますが/悲)、かなり実験的な試み(詳細につきましては前回前々回の記事をご覧下さい)だと思い内心ドキドキしているわたしのもとに、幾人かの勇者たちから“興味あり”という応答が届いたのはとても嬉しくありがたいことです。
さて、そこで、です。
にも関わらずわたしを悩ますパラレルワールドの裂け目とはなんなのか。
おそらく皆さん容易にご想像つくでしょうけれど、新型の…コロコロしたような一見かわいらしい響きを持つ…あの、例のウイルス。アイツがもたらす社会混乱。いえ、分断。
集団感染を回避する為の三要素
☆密閉空間を避ける
☆2m以上近付かない
☆喋らない
………絶望、です。
やっちゃダメじゃん、スナック!飲食を伴ううえにおおいに語り合いたいのに!
あのですね。
東京に暮らし週に何度か表参道に出勤するという生活をしている者としては朝晩の通勤電車を常と変わらず利用している時点でもう…なんというか…ねえ。感染回避とかって最早説得力から何から……色々アレです。
実のところ、わたしの周りで「コロナやばい!」とヒリヒリした毎日を送っているのは九州在住の母ぐらいです。人口密度が恐ろしいほど低い過疎化の町に暮らす我が母が一番気をつけて過ごしているようです(それも精神的にキツそうでなかなか可哀想なのですが)。70代、真面目でちょっと苛烈な乙女座の女の子、ひとり暮らし。
そんな母の情報源はおそらくテレビか新聞が主なので、コロナに関する情報がゆる過ぎると国内外から批判されている日本のマスコミですが、それでもわたしなどよりよっぽど彼女が危機的状況を感じているのを見ると一概にマスコミの情報が弱いとも言い切れないような。
それに比べて都市部に暮らす我々の、この、「マスクと消毒アルコールあればOK」的な空気は…
これは、いいのであろうか?
実はわたしのただ今の情報源はSNSがほとんどになっております。Twitterがメイン。
と、なると…
これが例のアレか!
フィルターバブルというやつか!
と、言いたくなるような現象を自分のタイムライン上で目撃せずにはいられません。コロナ恐るべしor恐るに足らず、の二分されるふたつの巨大な泡。Twitterよ、キミがこれほどまでにパラレルワールドを突きつけてくるとは思わなかったよ…!
桜を愛でる楽しい呟きもあるかと思えば、花見の状況を憂国のまなざしで嘆息と共に懸念する呟きもあり。
グラデーションに彩られた現実と希望的観測と。
ひとびとが情報に分断されるというのはこういうことか、と一方が他方を揶揄したりマウントしたりするシーンを見る度にモヤモヤします。
そしてどちらの主張にも頷けてしまう曖昧人間のわたしは一体どうなのか。
スナック、するのかしないのか。
先程もハワイがロックダウンするらしいというツイートを目にしたばかりです。日本、早く気付け、と。
これを書いている窓辺の外は肌寒いながらも春の陽射しがキラキラと隣家の白壁に反射する、素敵な陽気に満ちているのに。
わたしはただ、皆さんと楽しくくだを巻きたいだけなのに。
これはですから、スナックあかりの2日前になった瀬戸際のタイミングに、本当だったらTwitter上で呟きたかったけれどコンパクトにまとまり切らなさそうなのでnoteしちゃった、という、長めの「140字」です。圧縮しきれなかった呟きです。
そして皆さまにはこうお伝えしておきます。
3/26(木)のスナックあかり わたしのあなたの「性と愛」 は、予定通りオープンはしておきます。
しておきますが、どうぞ皆さまご無理なさらず、特にご高齢の方や小さなお子様と同居されている方はご無理なさらず、来られる方はマスクご持参のうえ(2、3枚ならばお持ちのない方の分ご用意しておきますが限りはございます)来るとなればもう、是非ともお気軽にお越しください。
迎えるわたしは今回おつまみなどは手製のものを避けて成城石井あたりで良さそうなものを見繕ってお待ちすることにします。
するんかい!!
……というツッコミは甘んじてお受けします。むしろ突っ込んでくださったらやり甲斐もあるというものです。
折角(自分的に)オモシロイことを始めるつもりでヤル気だけは満々でしたので、揚げた旗はそのままパタパタと西荻の片隅ではためかせておこうと思うのです。
諸外国では外出禁止。集会禁止。
日本もいつそうなるかは分かりません。
お会いしてみたいアナタにもやすやすとは会えなくなるかもしれない。
本当にえらい事態になって参りました。
正直、性も愛もどうだってよか!と言いたくなる自分もおります。(嘘です、幸いなことに?全然どうでも良くはありません)
むしろ今こんなに世界中、全人類が命と向き合っている今だからこそ生に向けての性愛からのアプローチは意味を持つのかもしれません。
…いえ、いまは何を言っても詭弁です。
引き裂かれ、分裂した自分をひとつのアート作品のように見立てて、スナックあかりで皆さまをお待ちしてみようと思います。
これを書いている今はスナック実行日(3/26)の二日前です。刻々とネットを介し受け取る情報に緊迫度が増してきてはおります。
年明けからこっち、世の中の様々なイベントごとの主催者が抱いたであろう逡巡をわたしもまた抱いております、という生々しい逡巡をお届けするに留まりあいすみません。しかし本屋スナックの損益はわたしがBREWBOOKSさんに納める場所代と用意する飲食物代(結構ある…!痛痒い額)くらいです。
大丈夫、前回のスナックあかりもコロナによるファーストインパクトでお客様1名という撃沈ぶりを経験済みです。
最悪どなたも来なかった場合は店主オザキさんに性愛についてをじっくりインタビューすることにしますから。
そんなこんなで正々堂々とお待ちしてます!とは言えず歯切れの悪い宣伝となりますが、参加意志をお申出くださったかたも今回はやめておく、というのでも全く構いません。その場合は落ち着いたらまた是非改めて語り合いましょう。
諸々あんまり気にしてないから行くよ、という方はお会い出来るのを楽しみにしております。思い思いに語り合いましょう。
ああ、どうなるかな。
2020/3/24 鎌田あかり